吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.03
  • (103)
  • (143)
  • (59)
  • (11)
  • (4)
本棚登録 : 1126
感想 : 83
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088671130

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 絵のタッチと話の展開がこんなにマッチしている漫画家はめずらしいと思う。言葉のチョイスもすごくきれいで伝わりやすいと思う。細くて繊細なタッチと不器用だけど一途な男女の愛情は、『谷川史子ワールド』って感じで大好きです。

    この作品を読んであらためて感じたことは、主人公のセリフには裏があって、それを想像することで共感したり、切なくなったりするんだということ。
    切ない系の話が多かったのは意外だったけど、切ない系の話の方が表情やセリフから、主人公の気持ちが想像できて個人的には好きです。

    また、最終的に正直に誠実に自分の気持ちを伝えるというところもいいところだと思う。相手に気持ちを伝えることの大切さや責任。感じることがたくさんある。すごく勇気がもらえる。

    こういう時ちゃんと考えて答えてくれるでしょ?
    なんて言うのかな 思ってることをほどくみたいに
    丁寧に
    そういうところがすごく好き

  • 短編集。必ずしも全員が結ばれてハッピーとかではなく、過程を楽しむ話。切ない話が多く、余韻に浸れる作品だった。

  • 短編5作品と告白物語です。表題作の「吐息と稲妻」切なくて不思議な物語。「雪の女王」も切ない物語です。残りの3作品は温かく、ほっこりです。

  • 表題作を含む4作の青春短編集。
    表題の『吐息と稲妻』が特に良かったです。
    ファンタジー的なものがあるなんて珍しい。

  •  疲れた時の谷川史子。

  • ふわーっとした雰囲気がすき。

    エピソードの切り取った感じがすき。
    結論も結末もないというか。そこが逆に安心するのだなー。

  • あぁ、谷川さんだ。
    そしてこのやるせなさと切なさをどうしてくれよう。
    物語は全てうまくいって欲しいけど、現実はそうもいかないことを知っているからこそ、この突きつけられてる感。

    最後の鞄取り違えの話は面白かったな。
    バッグがメンズ雑誌の付録っていうところに何故か大きな納得を覚えた。

  • 短編5作。

    「吐息と稲妻」ずっと好きだった男の子に告白されるも、彼は気になる予知夢を見ていて自分にも関係があると気付く。
    ベタな恋愛ものなんだけど、言葉がきれい。何個もこの人の作品を読んでいるけど、だんだん言葉が洗練されてる気がする。

    「星空スイマー」幼馴染の女の子に告られる男の子の話。
    全然意識してなかったから、告られてから考える様子が微笑ましい。

    「雪の女王」これも幼馴染の話。でも上手くいかないバージョン。
    何度も出て来る幼馴染ものだけど、どれを読んでも面白く、切なく、泣けるのはなんでなんだろう。
    また明日、っていうところが好き。

    「ニジメガネ」放浪癖のあるお父さんと娘の話。
    短いのに泣ける。

    「春追い」同じバックを持った3人が、ぶつかってバックを取り違えちゃう話。
    最後の電話がかかってきた時の男の子の顔がかわいい((´∀`))

  • The 青春

  • 時々、不思議なお話を描く谷川先生ですが、この『吐息と稲妻』もそうでした。
    多分、死んでしまうと分かっていて、少女の頃の彼女を助けに行く。
    こう書くとなんだかひねりの無いストーリーに思えちゃうけど、クリスマスに向かい気持ちを確かめ合った二人が、切ない別れをする。もう永遠に会えない別れ・・・。
    その緩急がすごく切なくて(゜ーÅ)。

    他の短編も良かった~。特に恋愛ものはかなりツボつかれました(* ̄∇ ̄*)。
    ただ、家族モノの方は、ちょっと年取ってひねくれてるせいか、私にはイマイチでした<(; ^ ー^)。

全83件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

5月8日生まれ。長崎県出身。1986年に「ちはやぶるおくのほそみち」(りぼんオリジナル)でデビュー。可愛くて親しみやすい絵柄とストーリーで、男性にもファンが多い。2007年12月発売のアニメーションDVD「東京マーブルチョコレート」のキャラクターデザインを担当。現在Kissで「おひとり様物語」シリーズ連載中の他、Cookie、コーラス(共に集英社)などで執筆中。

「2011年 『おひとり様物語(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷川史子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×