温泉街のメデューサ 2 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 26
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088804811

感想・レビュー・書評

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  • いやー、やっぱ、このファンタジーなラブコメ、好きだ。ほっこりできる
    メデューサがヒロインである理由はないんじゃね、と未読の読み手は言うかも知れないが、爬虫類、特に蛇が好きな、私みたいなタイプには、そこが嬉しい。むしろ、ヒロインにヒロインであるべき理由は特に求めない、可愛ければOKである
    不動→←巳里←菅って言う、学生がキャラクターであるゆえの、定番の三角関係も深まってきて、読み応えが強まってきた
    不動と巳里ちゃんの距離が詰まっていく反面、菅の道化っぽさも際立ってきちゃって、若干の同情も感じるが、普段の素直になれない言動も原因だし、個人的には不動の方が好みなので、このまま、申し訳ないが、三枚目キャラでいてほしいものだ
    この巻では、巳里と同じ、メデューサ症の瀧沢七都が登場し、三人の中を引っ掻きまわしてくれている
    ラブコメには、この手のキャラが必須って事をちゃんと判っている点は高く評価できるだろう
    また、この巻でも、男の読み手には嬉しい、セクシーなシーンが満載で、鼻血が止まらなくなる。そんで、冷静になった後、申し訳ない気持ちでいっぱいになって、巳里さんに石にして貰いたくなる
    だが、この2巻で最も注目しておきたいトコは、不動が段々と人間らしくなっていくトコだろう。生まれて初めて抱いた、怒りや嫉妬に対し、戸惑いつつも、それをコントロールできていない不動が実に可愛らしい
    巳里と関わっていく事で、彼女を助けつつも、不動もまた、巳里から大切な物を貰っていく感じが、実に心温まる
    彼が、次に手に入れる、人間らしい感情とは一体、何であるのか、気になるトコだ
    巻末に収録されている、デビュー作の『三つ目三蔵のさいゆーき』にも、轍先生の漫画家としての地力の高さを見る事が出来る
    この頃から、無自覚で女の子を惚れさせる、天然イケメンを動かすのが上手かったようだ
    さすがに、まだ、この『温泉街のメデューサ』の連載だけに実力の全てを傾けてしまっているだろうから、二作品も連載を抱えたら、ペースがガタガタになって、質が落ちてしまうので、今は、こちらに集中して欲しい。『温泉街のメデューサ』がハッピーエンドで幕を閉じたら、今度は週刊ヤングジャンプで、この『三つ目三蔵のさいゆーき』を連載して欲しい。まぁ、欲を言えば、3巻にも、後日談を描いてくれないかな、とは思ってる
    個人的にお勧めの話は、不動が巳里を守るために手段を択ばず、なおかつ、自分の内申すら気にせず、男気が溢れる無茶をやらかす、第12話「不動宣誓」
    この台詞を引用に選んだのは、シンプルに可愛いからだ。もうちょっと、深く説明すると、人生にゃ、一番目に大事なプライドを守るためには、二番以下のプライドを躊躇なく捨て去るべき必要なタイミングがあるからな、と思ったから? まあ、こんだけ、惚れ惚れとする蹴りを見てしまっては、オチない男はいまい。現に、不動も膝から落ちたし

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