ファイアパンチ 8 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 573
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088813271

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    再び炎をその全身に纏ったアグニは、全てを焼き、殺し、ユダの元へ!! “悪役”と化したアグニを前に、サンの妄信と憤怒が炸裂する!! 凍てついた世界を終わらせるのは、復讐の業火か、赦しの灯火か…!? 戦慄のダーク・ファンタジー、完結!!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    うーん、正直物語の内容が全然頭に入ってきませんでした。登場人物の描き分けがあまりできていないにも関わらず、死んだ人と瓜二つの人が出てきたり、途中で記憶を失って別人格になったりで、途中誰が誰だかわからなくなってしまうことが多かったからかも。結局主人公が何を目指して、何を達成したのかも謎。難解な話でした。
    藤本先生の作品はいくつか読みましたが、当作品は特に理解が追いつきませんでした。

  • 太陽と月って決して同じ時の中には居ないから、最後もまた一緒にはいられなかったんだろうけど。ら
    最初アダムとイブみたいな創造の話かと思ったけど違うのかな。

    1巻冒頭からの人肉食べるカニバリズム、男と女というジェンダー論、人は自分が信じたいものを信じるカルト、色々な映画のオマージュ
    全巻8巻で、一気読みできるしどうなるか分からない展開なので飽きがこなくて面白かった

  • 作品の魅力を文字で表現するには限界があるが、世界観やキャラクターなどが独特で、印象深い作品。

    ・(評者個人の物差しでみた)完全な正義や悪を体現しているキャラがいない。ほとんどのキャラが人を殺しており、序盤では純真無垢な存在だったサンが終盤では盲信者として描かれていたりとストーリー内でのキャラの変化も著しい。
    ・トガタが「なぜアグニは生きなければいけない?」という自問自答にどう回答を出したのか。作品では語られず、推測するにもわかるようでわからない
    ・周りの状況に合わせ、役割を(時に無意識のうちに)演じ、演じているうちに、本当にそういう自分になっていく。中動態の概念にも通じるように思う

  • 振り落とされた。
    なりたい自分?なるべき自分??
    「サン」と「ルナ」で決着しちゃったんだね……。
    そうか「アグニ」と「ユダ」はあるべき自分、他人が求める姿を演じ続けて、その名前の間はなりたい自分じゃなかったってこと……。
    ずっと二人の苦しみを見てきた……。

  • 宗教、バトル、ギャグ、全てが高みに達している漫画だった…読後、しばらくぽけーっとしてしまった。

    トダカの死、以降は読むのがしんどくなってしまったが、それも含めてこの作品だと思う。素晴らしかったです。

  • 読了!
    復讐ものと見せかけて全然違うテーマでしたね。
    生きる為に役割を演じて、演じさせられて、期待して、期待に応えて、現実を見つめれば苦しいけど、あまりにも目を逸らし続ければ自分が何なのか分からなくなって、同じものに救われて、苦しめられて…。

    ひとつのテーマや人物像をここまで複雑に多角的に描写できるクレバーさ。
    ものごとの複雑さは"現代社会"っぽさがあってリアリティを感じます。

    でもとにかく理屈抜きに面白くて絵もめちゃくちゃうまくて最高✨
    藤本先生のファンになりました。

  • 映画を観たような気分にさえなる読後感に包まれます。
    面白かったが自分には少々難しかった。
    最初は復讐をテーマにしてるのかと思いきや、後半で宗教や思い込みの力の強さを伝えたかったのかなって感じでした。
    毎巻予想を超えた展開を見せてくれてとても楽しい作品でした。

  • 著者の頭の中が見てみたい…
    どんな人生を歩めば、この話を思いつけるのだろうか。

  • これは……どういう作品だったんだろうかと読み終わった後も受け止めきれずに居る

    第一話を読んだ時は全身が燃えている男による復讐譚だと受け止めていた。だからベヘムドルグでアグニが助けたい、世界に負けたくなかったと独白した時には驚きつつもそれでこそ主人公だ!という思った。
    第4~7巻のある意味迷走とも言えるアグニの中途半端な行動は目的を失ってしまい、他人から与えられた役割を受け入れてしまったがためのものだと理解できた
    それらを経過しての最終巻は7巻ラストでアグニが抱いた想いからユダ、もしくはルナを何らかの形で救済するような話だと予想していた。それだけに復讐者としての役割に準じるようにアグニ教の信者を蹂躙しサンを殺し生まれ変わり、全てが滅んでしまう展開はあらゆる予想と理解の範疇から外れていた

    アグニにとっては呪いの言葉となってしまった「生きて」から全てが始まった物語。当初はアグニの命を生きながらせ幾つかの命を救う結果に繋がったけど、一旦炎が消えてユダと生きていく中でどうしても「死ねない」事がマイナスになり再び炎を纏いどのような攻撃にもすぐに復活する姿は悪魔そのものでしか無かった
    終盤に記憶の混乱すら来たし、正義も主人公も神様も復讐者であることも辞めた彼の中に残ったのは「生きたい」という想いとユダ(ルナ)の笑顔。

    雪に覆われ遠からぬ滅びが待ち受け誰もが生きることが難しい世界の中で炎に包まれながらも生き続けたアグニ。あのラストにおいて「貴方のなりたい貴方になって」というユダの願いはどのように生きていたのだろうか?
    もし、数年後に再び読んだらもう少しアグニの心を理解できるのだろうか、なんて思ってしまった。

  • 完結。1巻から通しての感想としては、予想の出来ない展開と深い思想にドキドキした前半に比べて後半はちょっと…な感じだったかな。時折挟んでくる真面目なシーンでの笑えるツボも減っちゃうし。行動範囲が徒歩圏内だったのに最後は地球とか宇宙規模のスケールになってびっくり

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著者プロフィール

1992年秋田県出身。秋田県立仁賀保高等学校情報メディア科CGデザインコース卒、東北芸術工科大学美術科洋画コース卒業。2016年から18年にかけ「少年ジャンプ+」で『ファイアパンチ』を連載。その後、「週刊少年ジャンプ」で『チェンソーマン』の連載を開始し、20年に第66回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞。翌年には、同作品でハーベイ賞BestManga部門を受賞した。22年にアニメ化された。

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