- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088815640
感想・レビュー・書評
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8巻、いよいよ来ました王道、学園祭編です!
何度も書いてますが、筒井先生は、キャラの設定と過去話を活かすのが本当に上手い。しかも本編ではその合わせ技。感動すら覚えます。この作品の後はストーリーものを描くのも面白いのではないでしょうか。多少の強引さはありますが、それは少年漫画的として、話は見事に纏まっています。
うるかとのフルピュアステッキ獲得エピソード、成幸の手縫いスキル、まふゆ先生のフィギュア経験のミックスとは。ライブの終わりにうどんの宣伝に繋げることで、全体のストーリーにも絡めています。今朝放映された新キャラのコスプレをするという発想も面白い。素晴らしいの一言。かつ、ラストの花火で最終話?への引きまで作りました。素晴らしい。髪型的にうるかではないのではと落ち込みましたが、まぁそれは漫画的表現として気にしなくて良いのでしょう(コナンの犯人みたいな)。花火直前にまふゆ先生とあしゅみー先輩が会話するシーンがちょこっとありますが、学園祭編の話を踏まえていてまったく違和感なく、キャラがイキイキしてるなと思いました。
まふゆ先生の、人間として成熟している面が目立って来ました。冒頭の模擬面接回での成幸への言葉や、うるかへのシャワールームでの鼓舞には、心を打たれました。人をきちんと認めるとは、こういうことを言うのでしょうね。仕事で後輩の指導に日々奮闘してる自分としても、参考になる部分があります。二字熟語で会話を繋げるのもこなれてきましたね。端的で読みやすくすらある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理珠とお出かけする為に奮発してコーデ一式新調したり、何時間も前から待ってしまう関城が可愛すぎる。だというのに成幸を発見すれば、何が理珠にとって最も幸せなことかを考え一緒にいる権利を譲ってしまう姿はいじらしい
だが、結局は成幸の折角のアシストがあったてもラッキースケベみたいな展開で嫌われて…。彼女が理珠ともっと距離を詰めて普通の友人らしい関係になる日は来るのだろうか?
8巻は文化祭の話が中心。単純に成幸達が文化祭を楽しんだりハプニングが起きる展開だけに留めず、衣装入れ替えやら恋人たちのジンクス要素も取り入れているために彩り豊かな文化祭となっている
そして気になるのが問64ラストで登場したモノローグと問69ラストの描写。まるで全てが終わった後にジンクスを振り返るかのような述懐は意味深。まさか「必ず結ばれる」という単語が恋仲になる意味以外で使われることなんて無いだろうし、本当に問69ラストに描かれた誰かと成幸が結ばれることになるのだろうか。
大抵のハーレム系ラブコメは何人もヒロインが居ても最終的な勝利を約束されたメインヒロインが居たりするけど、本作はその辺りが結構曖昧な気がする。
第一話から登場している文乃か理珠がメインヒロインなのか、それとも少し後から登場し圧倒的な人気になったうるかなのか。本作ってヒロインの出番が公平に扱われているために誰が最終的に成幸とくっつくのかって全く予想できないんだよね
そして巻末の人気投票結果。こういったラブコメモノで先生キャラが一番人気になるってあまり見たこと無い気がする。作中でのラブコメ要因として有能すぎるポンコツっぷりを見せつけられているだけにある意味納得の順位ではあるんだけど、少年ジャンプ連載のラブコメでこのような結果になるとは思わなんだ
この巻でもかなりの回数あざといコスプレ姿を披露し、文化祭の屋上で魔法少女コスプレしてポーズ取ってしまった桐須真冬。今後の活躍も期待したくなる -
「…本当 嫌な質問よね
自分の長所なんて 大人にだってわからないのに」
まったくだ。