ぼくたちは勉強ができない 17 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 249
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088823355

作品紹介・あらすじ

海外留学を前に、成幸に想いを伝えたうるか。成幸は考える…自分にとってうるかは何なのか、そして彼女の幸せは!? 過去と向き合い、成幸が出した答えは!?

感想・レビュー・書評

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  • マンガ喫茶で読みました。

    うるかルート(白銀の漆黒人魚姫編)完結巻。
    アニメ2期の最後も、うるかルートっぽい終わり方だったけど、アニメのように皆で送り出すシーンは存在しない。

    連載時、うるかルートが確定した時点ではマルチエンディングの情報がなかったので大問題になった。
    自分も、うるかだけはないと思ってたので最終巻だけ抜けてる単行本のセットが大量に古本屋に並ぶ呪いをかけてやろうと思った。

    うるかってずっと発情してて暑苦しいし、うるか回って展開が特にワンパターンだから読んでて面白くもない。
    成幸への気持ちも最初から変化してないから感慨深さもない。
    中学の頃なら余裕勝ちできてたかもしれんものを、ぐだぐだやっててハーレム状態になってから危機感で焦って攻めに転じるという、普通なら敗けヒロイン枠なのもマイナスポイント。
    それが良いって人もいるのだろうけど、自分はダメ。

    で、スピンオフでもないのにマルチエンド採用って例を見ないので、マルチエンド確定時には様々な憶測が飛び交った。
    主に

     うるかは連載初期の低迷から救ってくれたキャラで作者的に思い入れがあるからコレが真エンドだ!
     (メインルート説)

     うるかエンドを確定させたら思いの外(悪い方の)反響が大きくて急遽マルチエンドに方針転換
     (メインルート脱落説)

     マルチエンドは早い段階で確定してて最初は人気投票3位の無難なキャラエンドにした
     (平等説、前座説)

    など。
    作者は「次巻からは、かねてより思い描いていた残り4つのパラレルストーリー」と表現(うるかがメインで4つはパラレルと読み取れなくもない表現)してるから、うるかルートがメインルートという意見もある。
    でも、表紙は三人だし、なんか何も考えずに進んだ場合に進む基本ルートっぽく感じるんだよね。
    (『真・女神転生 if 』で言うところのユミルートのような感じ。)
    他のヒロインたちの見せ場もガッツリあるし、気持ちのケジメも付けさせてて他ヒロインの扱いが良いのも基本ルートっぽい。



    成幸パパの
     「「できない」気持ちがわかるのは「できなかった」奴だけだからな」
    は、教師を目指すなら肝に銘じておくべき言葉なんだよね。
    教師ってのは、基本的には学校が楽しかった、学校生活に恵まれていたヤツが目指すから、学校が楽しくない人間の気持ちが理解できない。
    だから教師が出向いたところで登校拒否は解決できないことが多い、と中学の時の先生が言っていた。

  • うるかの告白から始まるこの巻
    受験が終わっている為に成幸と少女たちの関係性はこれまでの教える立場と教えられる立場からただの少年少女のものとなっているように感じられた
    だから、成幸もうるかの告白に対して余計な何かに目移りするようなこともなく向き合えるのだろうね

    うるかの告白は返事を期待しないもの。もう卒業間近で自身は海外留学をする。簡単には会えなくなる
    それでも彼女が成幸に想いを告げたのは自分の気持ちに正直でいるためか。そして成幸の負担になることを避けたいとの気持ちもあったからこのタイミングだったのだろうね

    ただ、予想もしていなかった成幸にとっては青天の霹靂の告白
    成幸はこの段階に至るまで「自分はうるかをどう思っているか?」を強く考えてこなかったものだから、目まぐるしくうるかへの気持ちを整理し始めるのである
    多数のヒロインが登場するラブコメにおいて、主人公が誰を好きなのかを最終巻まではっきりさせてこなかった弊害がモロに出てしまったような印象はどうしても受けてしまったなぁ…

    それでも、この最終巻で成幸とうるかの出会った当初のエピソードを集中的に描いた。それを受けて成幸はうるかをどう思っているのかという気持ちを固めることが出来た
    これらの流れはここに至るまでのうるかの発言を思い出しながら読めば様々な想いが集約されていくと感じられる描写ではあった

    卒業式を抜け出し、理珠や文乃達の協力を得てうるかの元へ辿り着いた成幸。そして遂に……
    たくさんの遠回りをして、不器用な恋愛をしてきた二人がこのようにして結ばれたのは綺麗なラストであったと言えるのだろうね


    だというのにラストには驚きの告知が……!
    いやまあ、SNSとかで若干聞こえてきてたけど、本当に残り4人についてもやるのか…
    何と言うか、この展開に拠って他のヒロインのファンも報われるっちゃ報われるけど、本編がうるかエンドで終わったことへの納得感が薄れてしまうような……?
    それとも実際に他のヒロインの物語を読めば印象が変わるのだろうか?

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