- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088823355
作品紹介・あらすじ
海外留学を前に、成幸に想いを伝えたうるか。成幸は考える…自分にとってうるかは何なのか、そして彼女の幸せは!? 過去と向き合い、成幸が出した答えは!?
感想・レビュー・書評
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うるかの告白から始まるこの巻
受験が終わっている為に成幸と少女たちの関係性はこれまでの教える立場と教えられる立場からただの少年少女のものとなっているように感じられた
だから、成幸もうるかの告白に対して余計な何かに目移りするようなこともなく向き合えるのだろうね
うるかの告白は返事を期待しないもの。もう卒業間近で自身は海外留学をする。簡単には会えなくなる
それでも彼女が成幸に想いを告げたのは自分の気持ちに正直でいるためか。そして成幸の負担になることを避けたいとの気持ちもあったからこのタイミングだったのだろうね
ただ、予想もしていなかった成幸にとっては青天の霹靂の告白
成幸はこの段階に至るまで「自分はうるかをどう思っているか?」を強く考えてこなかったものだから、目まぐるしくうるかへの気持ちを整理し始めるのである
多数のヒロインが登場するラブコメにおいて、主人公が誰を好きなのかを最終巻まではっきりさせてこなかった弊害がモロに出てしまったような印象はどうしても受けてしまったなぁ…
それでも、この最終巻で成幸とうるかの出会った当初のエピソードを集中的に描いた。それを受けて成幸はうるかをどう思っているのかという気持ちを固めることが出来た
これらの流れはここに至るまでのうるかの発言を思い出しながら読めば様々な想いが集約されていくと感じられる描写ではあった
卒業式を抜け出し、理珠や文乃達の協力を得てうるかの元へ辿り着いた成幸。そして遂に……
たくさんの遠回りをして、不器用な恋愛をしてきた二人がこのようにして結ばれたのは綺麗なラストであったと言えるのだろうね
だというのにラストには驚きの告知が……!
いやまあ、SNSとかで若干聞こえてきてたけど、本当に残り4人についてもやるのか…
何と言うか、この展開に拠って他のヒロインのファンも報われるっちゃ報われるけど、本編がうるかエンドで終わったことへの納得感が薄れてしまうような……?
それとも実際に他のヒロインの物語を読めば印象が変わるのだろうか?