- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088907109
作品紹介・あらすじ
死を失いし者──通称「しをちゃん」。彼は2000年以上の時を生きる不死者だが、日常生活が困難なほど不器用でポンコツだった。不注意が招くヒヤリとする事態に、友人である近所の少年・「ぼく」は毎日へとへと(ツッコミで)。そんな二人のハートフルでちょいグロな日常コメディ第1巻!
感想・レビュー・書評
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ポンコツ不死者のしをちゃんが可愛い。親友兼ツッコミ役のぼくとの関係や掛け合いもほのぼのしてて良い。途中から登場するちかもとさんとの掛け合いもまた面白い。巻末の細かいネタ解説も凝っているしカバー裏もお約束で笑った。
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こういうの好き。
もうめちゃくちゃ面白かった!というわけではないがおもしろかったし、巻末の細かいポイント解説が実によい。本当に細かい。
あとちかもとさんめっちゃ親近感わくけどそんなことでいいんだろうか。 -
非常に面白かった。
"ぼく"の子供らしからぬ複雑な反応・表情が面白いし、そのギャップで時折見せる子供らしい反応がより際立ってほっこりする。ちかもとさんの話は全部泣ける。本当によかったね、ちかもとさん。
昔の時代描写も現代の描写もすごく凝ってて良いです。読み応えがありました! -
十五夜先生の『息子が可愛くて仕方がない魔族の母親』、磐秋ハル先生の『彼女に合わせる顔がない』と同じく、週刊ヤングジャンプ本誌に移籍してほしい作品にまた、出会えたな
不死身、死なぬ体、永遠の命には、誰もが憧れる
だけど、この『しをちゃんとぼく』を読むと、そんな願望も薄れてしまいそうになる
不死者が登場する漫画は割と多いが、このしをちゃんほど、ポンコツな不死者も、そうはいまい。ちなみに、私的に、最もカッコいい、と思う不死者は、『七つの大罪』に登場する、バン様だ。様々な苦しみを、事あるごとに味わいながらも、恋人の為に必死に生きる姿は、実に男前だ
そんなバン様へのリスペクトもあるからか、余計に、しをちゃんがポンコツに感じてしまうのかもしれない。『悪魔のメムメムちゃん』のヒロイン(?)、メムメムちゃんといい勝負だ
ただ、悪い奴ではないのは、間違いない。まあ、悪い事をしでかす才能もないとも言える。善人なのかっつーと微妙だが、悪人ではない、と断言できる
致命傷を負ったままでウロウロし、人を結果的に驚かしちゃっているから、無害でもないけど、当人には悪気がないから、責め辛いってのは確かにあるんだ
そんなしをちゃんの、人間離れした言動と発想、個性に翻弄されながらも、彼の不死者としてのあるがままを受け入れ、傍にいるぼくは年齢から考えると、かなり大物だ。やっぱ、子供ってのは、成長が早い
ほっこりできる内容ではないけど、何気に深い部分があり、気付くと、しをちゃんの作りだす、不可思議な空気に読み手は巻き込まれている
『死人の声をきくがよい』よりは怖くなく、『外れたみんなの頭のネジ』ほどもおぞましくない、不安定さはあるがバランスが取れている作品なので、夜に読んでも安心だ・・・・・・まぁ、しをちゃんが夢に出てくるってのは、ある意味、最高にキレた感じはあるが
そんな二人の絆も美しいが、力を求めし者さん、略して、ちかもとさんが加わる事で、ストーリーの質はグッと良くなった。ちかもとさんには、大いに期待している。個人的にゃ、彼の素顔を知っていて、なおかつ、彼にベタ惚れなご近所さんが登場したら、最高じゃね、と思っている。ちかもとさんをしをちゃんから遠ざけようと頑張っても良し、逆にちかもとさんの世界征服の野望を実現するために協力するのも良し、だ
とりあえず、今後、しをちゃんが何故、不死になったのか、その辺りは明らかになる事はないだろうから、これまで通り、不死者に対するカッコいいイメージをブチ壊すような醜態を見せ続けて欲しい
どの回も、しをちゃんのポンコツっぷりに笑え、自分も気を付けよう、と思えるものばかり。その中でも、私が他の読み手にお勧めしたいのは、第33話「不死者の死 後編」だ。これは面白いっつーか、この(1)の中で、最もしんみりしちゃう回だ。浮いてる訳じゃないが、目立つ。その分、ぼくとの絆は、どの回よりも強くなっている
この台詞を引用に選んだのは、唯一と言っちゃ失礼かも知れないが、しをちゃんに対し、「かっこいいじゃないか」と思ったので。能力的にはポンコツだけど、やっぱ、長く生きているだけはある。妙な説得力が、少女にかける言葉にあった。記憶にこれだけの穴が開いていても、不貞腐れることなく生きてるしをちゃん、強いなぁ -
しをちゃんから目が離せない僕は、自然と、気の利いた子供から大人に成長するんだろうなぁ。死なないしをちゃんの心配をする僕が健気+こなれて行く感が癖になる不死者ギャグ、面白い。