- Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088912295
作品紹介・あらすじ
「撃つときは必殺でなくてはならない 仕留め損なえば次に狙撃されるのは自分なのだ」山猫VSロシアンスナイパー、狙撃手たちの日露戦争、延長開戦! 眠るのは、どっちだ!!? そして、尾形、ウイルク、キロランケ、それぞれの過去の暗部が照らされる。超絶好調! 樺太闇鍋ウエスタン・キレ味鋭い第17巻!!!!!!!
感想・レビュー・書評
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ウィルタ族の橇で北上中の尾形ら一行はロシアの国境警備隊の攻撃を受ける。これがきっかけで双方の狙撃戦になる。ロシアの一流狙撃兵との一騎打ちに勝利する尾形。
警備隊の長から、彼らが追っていたのはキロランケだったことが判明。キロランケとウィルクはロシア皇帝暗殺事件にかかわっていたのだ。二人は樺太アイヌの血を引き、樺太・千島交換条約を結んだ皇帝を暗殺して、少数民族独立の夢を実現させようとしていた。
二台の橇で尾形らを追いかける杉元。しかし吹雪の中、先行する橇からはぐれ迷子になってしまう。月島達は灯台守の夫婦の小屋にたどり着き、灯台の明かりをともす。杉元らは凍える寸前でそれを見つけ、九死に一生を得る。
キロランケらはソフィア・ゴールデンハンドに会うべく、彼女が収監されている亜港を目指す。彼女こそ皇帝暗殺計画の首謀者だったのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トナカイをそんなに撃たないで〜!!という心の声はあれど、尾形回とも言える日露戦争延長戦は緊張と騙し合いが痺れる。
そして、語られるキロランケとアチャの昔話。尾形の弟、勇作との回想にこのメンバーの行く末を思う。シリアスが多めとなっており、白石、笑わせてくれ、頼む。と考えながら読んでいたら、ジョジョ5部で私が泣いたシーンを思わせる白石。笑いよりも泣けてしまう。海で泳いでるわけでもないのに何故かシンクロしてしまった。
その頃の杉元一派と言うと風吹に巻き込まれて大変な事になるんだけど、ここの一派は杉元&谷垣と月島&鯉登の絆に温まります。
巻末に向けて亜港監獄の状況が見えてくるので次巻への期待は相変わらず募りますよ。 -
アシㇼパさんがまるで尾形の母親のようである。
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とても大切な伏線がいくつも張られていた気がします
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尾形ぁぁぁぁぁああ
何も言えん!!!!!! -
尾形には、アシリパが勇作と重なって見えてるんだな…
ゲスな言い方をすれば、尾形にとって目障りな存在である肉親はこの世から消しているにも関わらず、この金塊争奪戦に関わろうとするのは、アシリパが「人を殺さず」どこまで行けるか見届けたいのが一番大きな理由なんじゃないかなぁ。
アイヌのアシリパは、カッコつけの、人見知り、嫌われ者の尾形を、差別したり嫌ったりしないで他の男たちを同じ様に「チタタプ」強要したり(笑)「ヒンナ」と言ったと喜んだり、地位や出自で偏見を持たないので、恐らくとても新鮮な存在として捉えていると思われる。
卑怯な事もするけどなー。 -
尾形とヴァシリの狙撃手対決には息を呑んだ。読み合いの緊張感がすさまじい。命を削ってどうにか勝利した尾形は、熱の中で義理の弟・勇作の夢を見る。「なぜなら誰もが人を殺すことで罪悪感が生じるからだと…!」という勇作の言葉を「そんなもの…みんなありませんよ」と否定した尾形が切ない。
勇作から聞くことは、親から愛されてこなかった尾形にとっては恨みしか生まなかったんだろうね。でも、尾形を心から愛してくれた人が居るとしたら、それは勇作なんだよね。自分を見捨てた父の愛を受けて真っ直ぐに成長した勇作だけが尾形を愛そうとしてくれていた。それを自ら殺したというのは皮肉すぎる。
そして、偶像として手を汚さなかった勇作の姿を、尾形はアシリパにも重ねて見ている。アイヌの未来を背負うかもしれない、いまだ手を汚していない少女。振り向いた勇作と、尾形を見るアシリパの顔の向きを一致させた演出が鋭いね。尾形は罪悪感を感じる時が来るのだろうか。もし来たとしたら、それは彼が命を落とす時かもしれないけれど。
ウイルクたちの過去を知り、彼らと繋がりの深い人物・ソフィアの許へ向かうアシリパたち。金塊をどうすべきなのか、アシリパは決めなければならない時がくる。否が応でもこの金塊争奪戦の中心になってしまったアシリパ。殺し合い、恨みの連鎖を生む金塊を彼女がどうするのかが気になるね。 -
尾形の「日露戦争延長戦だ」という台詞で改めて、この漫画は戦場から戻って来られなかった、帰る場所を見つけられなかった人たちを描いているんだとしみじみ感じた。
アレクサンドル二世暗殺事件
https://jp.rbth.com/travel/79134-satsugai-sareta-koutei
アイヌ文化以外の関連書籍も載せてほしいと思ったけど、それをしたらページを増やさなきゃならないのかも。
ビリー・シンは中国系のオーストラリア人だったんだ。
白石がアシリパたちに合流してから、骨の亀裂が変わった。白石が別れていたら、もしかして死者は出なかったのか?
鯉登少尉は本当に月島軍曹が大好きだな。
18巻はまた監獄の話かと次巻予告を見たら、門倉とキラウシが疾走してた。たぶんアニメでカットされた話かな?