片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.33
  • (21)
  • (12)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 175
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088913032

作品紹介・あらすじ

1848年、カリフォルニアで発見された一粒の黄金をきっかけに始まったゴールドラッシュ。黄金発見の翌年、1849年。噂は世界中へ広がり、野心家たちが無名の田舎町へと押し寄せていた──。
同じころ、アイルランドを襲った未曾有の飢饉で全てを失ったアメリアとコナーの貧乏主従も、人生逆転を期してカリフォルニアへ向かう。
大西洋を越え北米大陸を横断する遥かな旅が始まる!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1849年という時代は、産業革命による栄華が最も花開いた時代であると同時に、その大きな花が庶民の生活に暗い影を落とした時代でもある。この物語の冒頭で取り上げられた「ジャガイモ飢饉」は、アイルランド島の人口が半分になったとまで語られる大飢饉だ。文字通り歴史の転換点となった大災厄の渦中にあったにもかかわらず、主人公のアメリアはどこまでも前向きだ。その歪んだ執念にも成り果てた前向きさがあればこそ、アイルランドの暗黒時代ですら娯楽漫画に変えることができるのかもしれない……真面目に考えれば考えるほど、アメリアの置かれている状況は地獄という他ない。第一話で既に餓死寸前で、(植えて増やすための)種芋を食べるしかないという危機的状況。回想では、明言されないものの、食人が仄めかされている。「大富豪です!!!」「飢えも知らない 病気も知らない」「子供も孫もその先もずっと なんの苦労も要らないような」このアメリアの慟哭は、この物語が持つ凄まじいほどのエネルギーを端的に表している。絶望を復讐心で駆動させた、化け物めいた推進力だ。……正直なところ、これほどまでの漫画が打ち切りを宣告され(、作者本人による努力の末移籍してなんとか連載続行となっ)た事が理解できない。数々のカタルシス、歴史への解像度の高さ、魅力的なキャラクター、画力、構成、どれを取っても優れた漫画だ。しっかりと買い支えていきたい。

  • 歴史と相まって、それぞれ登場人物たちの心情描写に毎回グッときます。

  • 面白い!
    そんなにうまく行かないとも思うけど
    うまく行って欲しい!

  • アメリカのゴールドラッシュを舞台とした物語。


    同じく金を求める漫画で
    同じヤングジャンプの「ゴールデンカムイ」があるけど、
    時代背景や登場人物の過去がカムイより重たいな(^_^;)

    でも、そこが登場人物やストーリーの魅力に繋がってる気がします。

  • 4.5

  • どん底は美しくも叢雲を背に。

  • なにこれ面白いなあ。
    キャラも魅力的だしテンポもいい。けれどしっかり重い。
    続きが凄く楽しみな漫画に出会えて嬉しい!

全7件中 1 - 7件を表示

北野詠一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×