わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?) 3 (ヤングジャンプコミックス)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088921266

作品紹介・あらすじ

学園のスパダリとの勝負はクライマックス! 二人の関係、一体どうなっちゃうの…!?
「勝手に決めないで…!」
れな子を傷つけてしまったと感じ恋人になることを諦め、自暴自棄になってしまった真唯。
自らを傷付けるような彼女の暴走を止めるべく、れな子は真唯のもとへと駆けつける。
「恋人と親友、ふさわしい関係はどちらか」
二人の関係を決める勝負、決着の時…!
…更に仲良しグループの黒髪美人『琴紗月』が新たな波乱を巻き起こす驚きの展開も…?
新たな「ムリムリ!」も始まる、青春ガールズラブコメ、第3巻!!

感想・レビュー・書評

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  • れな子を傷つけたショックで自暴自棄な行動に真唯が出た……と思ったら妙な一大イベントを開催してて笑ってしまった。生まれながら上に立つ人間は遣ること為すこと常人と違うんだなぁ……

    それでもれな子は真唯の隣までやってきた。真唯の望み通り『恋人』になるつもりで来たわけではないが『友達』を失いたいわけでない。なら真唯に譲歩する為に彼女が求める『恋人』への理解をれな子が示す必要がある。その鍵を真唯は見つけられなかったからこのような事態になってしまった
    でも、鍵はきちんとれな子自身の中にあったんだよね。ただ『友達』を求める相手が恋愛対象に成り始め、気になり出したなんて素直に言えなかっただけで。でも『友達』相手なら隠し事は打ち明けられる

    ここでれな子が言い辛い本心を赤裸々に明かすのは多大な労力を必要とするだろう行為。でも、寂しさを分かち合えた相手だから、寂しさに悲しんでいる真唯の為に自分の感情を伝えられたのだろうね
    また、二人の間で理想とする『恋人』『友達』が同一の意味を有していたのがここで二人を助けたね。自分達の関係をどう定義するかに関する意味が揃っているなら呼び名なんて自分達次第。誰も見ていない場所では何をしていようが呼び方なんて些末な問題
    ようやく素直になって相手の心に寄り添え合えた二人は今までよりも恋人に近づけたのかな

    ……と思いきや、此処まで来ても素直にならないというか煮え切らないのがれな子クオリティ(笑)
    一応本人としては、恋人になれば真唯に嫌われたくないとか耐えられないとか諸々の理由があるようだけど、そういった危惧を現実の驚異として考えられるなら、れな子の中で真唯への好意はかなり固まっているような気もするけどな


    こうしてれな子と真唯の関係は不定形ながらも落ち着いた…所で急接近してくるのが紗月ですか
    現状、れな子に好印象を持っていないどころか、真唯にも憎々しげでありつつ執着も見せるという複雑な感情が仄めかされている彼女だけに、まさかれな子にあんな事を求めてくるとは思わなかった……
    なんだろうね、れな子は美人を惹き付けるフェロモンでも発しているのかな?

    真唯に復讐したいという紗月の思惑から逃れられないれな子。少し優柔不断さが見えないわけじゃないけど、れな子を圧倒できるだけの気迫と誠意を紗月が示しているのも事実
    流され体質なれな子としては拒絶しきれないといったところか

    契約上の偽恋人。それは真唯への匂わせとなっていれば充分な話。これが崩れだすのはプライベートでも遭遇してしまった点かな
    あまり人に見せたくなかった秘密の共有、個人空間への招待、家族の邂逅。それはれな子と紗月を当人達が思う以上に近付けるものだね

    ここできっと紗月にとって予想外だったのは紗月が考える以上にれな子の価値観が真唯によって毒されていたことかな
    同性の友達相手ならきっと何でも無い事態としてやり過ごせるかもしれない一緒に入浴。でも真唯からあれだけの事をされてきたれな子にとっては『恋人』との入浴なんてそういう意味にしか取れないわけで
    そういったれな子の度重なるアクションを経験すれば紗月だって影響されてしまう。あのキスシーンは双方にとってかなりのレベルのやらかしだったと思いますよ……


    20話までで真唯のエピソードが一区切り付いたためか、紗月との交流の中では目立たなかった真唯。変わり行くれな子と紗月を前にして彼女はどう動くのかな?

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著者プロフィール

マンガ家。第24回電撃コミック大賞銀賞受賞。

「2023年 『泣き虫スマッシュ!(2) ひよっこペア、きずなを試す初対戦!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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