わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?) 4 (ヤングジャンプコミックス)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088923215

作品紹介・あらすじ

芦ケ谷高校の二大美少女に挟まれるれな子……危険な三角関係は、最後の修羅場へと突入!?
「紗月さん、真唯のこと好きすぎじゃん……」
二週間限定の恋人関係の中で紗月さんから真唯への複雑な感情を知ったれな子。
大切な仲良しグループのため、自分自身の平穏な高校生活のため、そして何より真唯と紗月のため……。
ふたりを仲直りさせるべく、れな子は三つ巴の勝負を提案する──!
大切な『友達』のために孤軍奮闘! 青春ガールズラブコメ、第4巻!!

感想・レビュー・書評

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  • れな子と紗月の仲は一定の深まりを見せた。ならその状況に対して真唯が動くのは当然の流れなわけで。と言うか、むしろ遅かったくらいの印象
    まあ、じっくり動いた分だけ強烈な一撃だったけど
    何なの?友達と仲直りの会話をする為の場としてそれなりのランクの料亭を選択する女子高生って本当に何なの……

    この会談にて明らかになったのは二人の間にあるすれ違いの深刻さだね
    紗月がそもそも憤るきっかけとなった紗月の好意を勝手に決めつけた真唯の行為。その決めつけはいつもの真唯らしく上から目線、好きだ嫌いだといった要素のみを語っていれば微笑ましい。けど、紗月が必死に努力する部分さえ決めつけてしまえば流石に我慢がならない。だから紗月だって必殺級のやり返しをしてしまう
    ただ、やり返している最中の紗月は最高に楽しそうだったね。と言うか、あなたそんな表情出来たんだってくらいにイキイキしている……

    仲直りの筈が取り返しようのない亀裂が入り、れな子の未来が決まりかけた一瞬、そこに勝負の目を見出すのが真唯だし、負けじと乱入するのがれな子だよなぁ
    れな子を懸けた勝負にれな子も参戦するとか意味判らないけれど(笑)


    あとは神聖な勝負で雌雄を決するだけ、と思いきやここでもお泊りイベントが発生しますか
    紗月としては練習も大事だけれど、スタンドプレーとしてれな子に迫るのも一つの選択肢となるのか。前回のキスの際にはあれだけ動揺していたのに、まさか自分からするとは……
    紗月としては今回の勝負に幾つもの挑戦の意味が籠められていたと言えるのかな。王塚真唯への挑戦、れな子という普通じゃない人間への挑戦、そして自分自身への挑戦
    そういった意味も籠められたキスだったのかもしれない

    そもそも今回の勝負ってとことん紗月に不利なんだよね。
    王塚真唯は勝負であれば自分の勝ちを拾える人間。FPSはれな子にとって得意分野。そんな相手に元々ゲーム経験が少ない紗月が挑むのは無謀な話
    なら勝負は別の部分で挑まなければならない。それを思い出させる役目をれな子が担う構図は良いね

    対等に近い条件でまっさらから始める真唯との勝負、れな子が懸かっているだけに本気で来る真唯。それはゲーム中に紗月が明らかにしたように、真唯を「独りにしない」という紗月の初期衝動に沿ったもの
    ならこの勝負において紗月が手にすべき勝利は真唯に「孤高の強者ではない」「いつまでも一緒に居る」と教え叩き込む事
    いや、ホント一矢報いた瞬間の紗月さんは楽しそうでしたね……

    ただ、本当の意味で紗月が真唯に勝った瞬間が勝負の後に描かれるとは思わなかったけどさ
    ゲーム時とは趣向の違った良い笑顔でしたな


    紗月との契約的な偽恋人は終わり『友達』へ。そして再び始まる真唯との友達以上恋人未満な関係
    まあ、既にれな子は真唯にオチているような気もするけど、これから訪れるのは夏休み。この『友達』にとっても『恋人』にとっても燃え上がる夏を二人はどう過ごす事になるのかな?

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著者プロフィール

マンガ家。第24回電撃コミック大賞銀賞受賞。

「2023年 『泣き虫スマッシュ!(2) ひよっこペア、きずなを試す初対戦!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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