夜の歌: 藤田和日郎短編集 (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 357
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091235619

感想・レビュー・書評

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  • 「うしおととら」等で有名な藤田和日郎の短編集。漫画家デビューのきっかけになった入選作「連絡船奇譚」や週刊少年サンデー初掲載作「メリーゴーランドへ!」など収録されていますが、マイベストは「夜に散歩しないかね」。悪夢の意味が解明されるシーンが印象的でミステリーとしての完成度が高いです。
    「からくりの君」も世界観が独特でお気に入りです。

  • 藤田和日郎先生の初期短篇集。

    ノートの隅っこに「ふすま」の落書きが溢れかえるくらい『うしおととら』にハマり倒していた時期に発行された作品集なだけに、こちらも穴が開くほど読み込みました。

    現在は『月光条例』を連載中ですが、藤田先生の作品はどれも本当にブレないというか、どーしてもコレが描きてえっていう“核”みたいなものがドカンと据えられていますよね。
    だから、物語の舞台が日本だろうと中国だろうとイギリスだろうと、現代だろうと古代だろうと未来だろうと、すんなり藤田ワールドに身を委ねられるように思います。

    若い頃は「からくりの君」が好きだったんですが、年取るにつれて「掌の歌」が沁みるようになってきました……。

    【収録作品】
    からくりの君/掌の歌/連絡船奇譚
    メリーゴーランドへ!/夜に散歩しないかね(前・後編)

  • 読了。

  • 春日武彦『顔面考』の「顔カタログ」に、
    少しだけ引用されていたんだけど、
    それがインパクトのあるコマだったので、ずっと興味を持っていて、
    レンタル版デジタルコミックで読みました。
    絵もカッコイイし、最後にカタルシスも得られるし、
    素晴らしい作品集――だというのは痛感したけど
    ……ごめんなさい、もう一息ハマり切れません(泣)

  • 藤田和日郎の作品は全部好き。短編集の内容もすべて面白い。力強い線とおどろおどろしい雰囲気は秀逸。

  • フジタカの短編集そのいち

  • ぐっと来る台詞が1話1話しっかり配置されているのがすごい。「にぎったまんまの手でも・・・柳の綿毛ぐらいならのるよなァ・・・。それで・・・十分なんじゃないかねえ・・・」とか「夜と対決してやろうと思ったんです」とか以下省略。藤田先生は化け物だと思います。

  • 藤田先生のダークでゴシック的な世界観を、少年漫画らしい爽やかな読後感で味わえます。

  • 『メリーゴーランドへ!』の
    「ちっちゃな子の一生懸命の頼みもきけねーんなら
    大人なんかやめっちまいなっ!」
    ってセリフが藤田先生っぽくて良いです。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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