漫画家本vol.6 あだち充本 (少年サンデーコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
4.38
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本棚登録 : 78
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091284495

作品紹介・あらすじ

漫画と漫画家を徹底解剖する!!


新・漫画家研究本、遂にあだち充が登場! 永久保存版20時間インタビュー!!

【内容紹介】
(※変更になる場合がございます)
■あだちマンガヒロインカラーグラビア
■永久保存版 あだち充20時間インタビュー
■あだち充豪華対談
■あだちマンガ名場面、名言集
■歴代担当編集インタビュー
■全オリジナル単行本ギャラリー
■あだち充完全年表・書誌


【編集担当からのおすすめ情報】
【編集担当からのおすすめ情報】
「漫画家本」に、満を持してあだち充先生にご登場頂きました。約50年に及ぶキャリアを総括する空前絶後の20時間インタビューをはじめとする、前代未聞の大特集になります。豪華対談、歴代担当編集のインタビューが収録される他、あだちマンガのヒロインたちのカラーグラビア、名場面・名言集、完全年表・書誌等、永久保存版の内容となっております。

感想・レビュー・書評

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  • 作者本。
    書店でたまたま見かけた1分後にはもうレジに持っていってたという(笑)。

    「少女漫画出身の漫画家」という誤ったイメージ(?)が、非常によい意味で覆された。苦労したんだなぁ…と。

    時代の波に乗れない作風、描きたいことが定まらない漫画家。そんなあだち充の才能を信じて支え続けた歴代の担当編集者たちのドラマに、何度も涙腺が緩みかけた(苦笑)。彼らなくして、現在のあだち充は存在しなかったんだなぁと。

    好きなあだち充作品が何作かある……という程度の立ち位置な自分

    「わりとあだち充好き」な程度の自分がここまで楽しめたこの本はきっと、
    れっきとした「あだち充ファン」にはたまらない1冊になることだろうな。

    ★4つ、9ポイント半。
    2018.09.20.新。

    ※歴代の担当者…何人が編集長まで出世してんのよ(笑)。

    ※週刊誌連載が体力的にキツくなってきたあだち充のために「ゲッサン」(月刊少年サンデー)を創刊するって……。担当さんのあだち充愛、凄すぎ(笑)。

    ※「ジャンプで読みたい漫画家アンケート」で2度も上位ノミネート???
    ……ジャンプのあだち充なんて、想像できないし読みたくもない。ジャンプでデビューしてたなら、「あだちワールド」は存在しなかっただろうな。

    「出会い」というものの大切さを改めて考えさせられた1冊だった。


    ※「H2」は、自分の中では評価が低かった。“少年ジャンプかい?”とツッコミたくなるような・・・人気のために連載引き伸ばされた作品という位置づけだった。

    でも、そうではなくあだちさん自身が「ちゃんと野球を描こう」「甲子園での野球を描こう」と始めから決めてあったのだと知り、そういう目線でもう一度読んでみたいと思わせられた。


    ※…とはいっても、それでも、あだち充の最高傑作は「ラフ」だ!という持論は変わらないけどね。

  • あだち充好きとしては読んでおかないとな

    自分が最初にあだち作品に触れたのは、おそらく
    小学生高学年の「タッチ」の再放送
    自分が生まれた頃に週刊で和也が死んだのか

    「タッチ」の達也や「ラフ」の圭介など、主人公の素直じゃないところは、自分の人格に影響を与えてるという自覚がある

    「ナイン」や「虹色とうがらし」をちゃんと読んでみたい

    市原さんの舞台裏は泣いた

  •  武居さんって、ほとんど教育者みたいな存在だったね。「あの本を読め」「この映画を観てこい」と言われて、素直な青年だったから本当に全部言うことを聞いてた。何もこだわりがなかった分、吸収力がすごくあったと思います。

     キャラクターが「動く」「動かない」というのは、自分が動かすというよりも、キャラクター自身が動くか動かないかということですね。こいつならここではこんなことを言うなと思えるようになると、話がどんどん転がっていくから楽しい作業です。それは読切ではできないことで、連載である程度回数を描いてるとキャラが育ってくる。
     オリジナルの少年連載は「ナイン」が初めてだったから、今まではそういう経験がなかった。新見克也ですでに、主人公が女の子に振り回される僕のパターンができてますね。これまで少年誌で、こういう主人公は許されなかったんだと思います。自分のできないことをやってくれるヒーローとしての主人公ではなく、自分と同じような完璧じゃなくてはっきりしなくてダメな主人公。
     自分のような人間を主人公にしたということです。自分のできないことは主人公もできないと思った。そんな等身大の主人公が発する言葉が、読者にちゃんと伝わったんじゃないかな。

    「あだちさんは、人を殺すことで物語を盛り上げているというより、一貫して描いているのは、思春期の多感な時期に起こる“初めて”を描き続けているんだろうと思うんです。初めての恋、初めてのデート、初めての……。その中のひとつが、初めての人の死。生まれてから、自分が死ぬなんて思ってもいない少年時代に、初めて人の死に触れるショック。それは通過儀礼というか、実際に生きていたら起こってしまうことです。死をどう乗り越えるか、漫画を通して伝えているんだと思います」

  • 内容は濃いが、ページ構成としては話がとびがちになるので少し読みにくい。

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