- Amazon.co.jp ・マンガ (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091377289
作品紹介・あらすじ
奇才が描く、黒き「光源氏」の物語。
「好きでもない女と結婚する。
それが公達として生きるということならば、
まるで死と同義だ…!!」
花と見紛うばかりの美しき皇子・光源氏。
幼き頃、母・桐壺の更衣に先立たれ、
臣下に落とされたその胸の内に宿る孤独を知る者はいない。
母の面影を追い、初めて恋い慕った藤壺の女御は、
父の妻であった。
当然ながら藤壺と添い遂げられることはなく、
光は左大臣の姫君・葵の上と…
---光源氏は、
果たして
本当に清く美しいだけの
貴公子だったのか?
千年語り継がれる歴史ロマンスを、
奇才・桜田雛が新たに紐解く。
美しくも黒き
「桜田源氏」の愛と陰謀を描いた、
超訳・源氏物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
連載時の「花とみるらむ」を改題し、「黒源氏物語」としてお届けすることになりました。
誰もが知る「源氏物語」を、桜田先生が大胆に、そして美しく描かれている本作。
老若男女問わず、様々な方におすすめしたいです。
感想・レビュー・書評
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絵は下手だし、設定がめちゃくちゃ。主人公が可哀想。
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私の中の「源氏物語」はやはり「あさきゆめみし」のイメージ。なので、この作品を読んではっきり言って衝撃でした。
めっちゃ根性悪いやん、この源氏。
まぁ、さりげにおやじに疎まれているんだろうなーと感じ取れる雰囲気の中で育ったら、それなりに性格はゆがむだろうから、めっちゃいい人ぽいキャラ設定自体が無理があるので、この作品の源氏のほうがリアルなのかもしれませんね。
この巻は空蝉の話まで。 -
面白い源氏物語の見方をしている作品。いきなり1頁目から濡れ場で始まって吹いてしまったが、源氏物語らしいし、この場面のセリフは光源氏という人物を読み解くのに重要かと。◆光のセリフで老害と書いて父上と読ませて(言わせて)いたり、光自身もどぎつい事言ったりしたり、なかなかに刺激的。◆とにかく光源氏が美しい。元服前はまるで美少女のように、青年期はそれこそ美少年というように描かれている。いつまでも眺めていたくなる。◆藤壺と惚れた腫れたやってるところで「欲情します」とはなんと直球(笑)◆好きなタイプの話している場面。昔の女の話した後の頭の中将、表情が物凄く切なくて1番印象に残った。◆番外編の朱雀の話、凄い(笑)
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表紙の絵と「黒源氏物語」というタイトルにワクワクして手に取ったのだけれど、意外に源氏物語のストーリーはそのまま。源氏が何か不思議な力を持っているとかのファンタジー要素が加わるでもなく、要するに、性格の悪いガキ。源氏物語というのは、絶世の色男が色々な女性を変遷しつつ、それでもそれぞれの女性をちゃんと尊重して愛でる姿に「なんだか憎めないなぁ」と思わされてしまうところに魅力があるのだけど(それがないと、ただの嫌な男でしかない)、このマンガはその魅力をすっぽり捨てており、主人公の源氏に全く好感が持てない。一応続きも読むつもりだけど、今の所あまり期待ができないかなぁ。
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久しぶりの桜田さん。
最近男子が奇麗じゃなかったけど、光の君は本当に美しく描かれていて嬉しい。
源氏物語は田辺聖子さんのものを読んだのであらすじは頭に入っているけど、こうして漫画で読むとまた違って面白い。
何しろ、登場人物がとてもとても多いので小説だとこんがらがる。
光の君には幸せになってもらいたいなと思いながら読んでます。 -
僕の中で桜田雛先生の作品は2冊目になります。
この前読んだ王子達は依存するとは少し毛色が異なりますが、
美男子の美しさと、ダメと分かっていても快楽の沼に溺れてしまう女を描くのはやはり上手いなと感じます。
そして源氏物語自体が結構ドロドロしているのに黒源氏物語なんてどんなドロドロ加減になるのだろうと興奮が冷めやりません。
タイトルの手抜き感は感じるもののそんなことを通り越して、続きが気になる作品です。