シン・浪費図鑑

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792655

作品紹介・あらすじ

ネットで言えない話…再びしちゃいます!

愛している…ゆえに、人生における大切な時間、お金、時には将来までをもすべて捧げる女たち。人は彼女たちを「浪費女」と呼ぶ。
…が、ちょっと待ってよ。これは浪費ではなく、愛なんです!

SNSを中心に、オタク女子たちの深いヒダを刺激して“重版出来"を重ねまくり、大きく話題となった「浪費図鑑」の第2弾がついに登場! 前回よりもさらに熱く、深い内容でお届けします。

「安室透」「HiGH&LOW」といった、2018年のオタクシーンを語るに外せないトピックはもちろん、「フィギュアスケート」「宝塚」「ジャニーズ」…果ては「美容整形」まで、今回もディープなジャンルを網羅。
最後の1行を読んだ時、わが頬をつたう涙に驚くこともあるのでご注意ください。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆるオタクやマニアな女子が、入れ込んでしまい浪費してしまっている状況をインタビューしたもの。第二弾とのこと。

    それぞれ、もう好きになってしまったらリミッターが外れてお金をつぎ込んでしまうハレのお祭り現象はみな同じ。
    ただ、好きになったものの状況や、ビジネスの仕組みが違うので意外とバラエティーに富んでいる。

    ジャニーズJr、宝塚などメジャーなものは、なるほど具体的にはそういうことなのかーという感じ。
    Jrはまだデビューしていない若者を育てていく喜び、紫の上を育てる光源氏のようなもの?

    名探偵コナンの安室さんの会の金のつぎ込み方が激しすぎて印象的。安室さんを「100億の男にしたい(映画興行収入100億)」と何度も映画を見に行く姿など、ホスト通いと通じるのでは?と。

    また、ソシャゲのガチャなど、とりあえず全部コンプリートすることで自分の推しの物を当てるというのはだいたいのオタクもので共通した常識なんですね。
    後悔するよりもお金をつぎ込んでおいた方が良い
    という考え方がかなり刹那的だということに皆気付いていない。
    これは、ギャンブル中毒に似てるなーと。

    あとはAV女優をおっかける女子。
    AV女優の美へのひたむきな努力やプロフェッショナルなところに惹かれるというのは、凄い高次元な事象の理解をしている気がする。世の偏見を超越し、直観的な感激を伴う所など、ある意味現代アートに感激しているような行為に近いのでは?

    パンダの方のいう、シャンシャンの顔は黄金比で完璧など。
    好きになると観る点も相当鋭いんだな。

    とにかく出てくる人達、
    好きなことに打ち込んでいて良いですね
    なんて、簡単に褒められないような入れ込み具合が
    なかなか迫力あって、楽しかったです。

  • 前に読んだ「浪費図鑑」の2作目です。いやー、みんな沼ってたw清々しいほど入れ込んでいて、読んでて楽しかったです。2年前になるのかな?名探偵コナンの安室透事件!私にとってはもはや事件ですwその話も読めたので大満足でした。制作側のお話を聞ける機会は少ないので、読みたかったんです。印象的だったのが、東宝宣伝部の方が『安室さんのことが好きなら、堂々と「安室の女」と名乗ってください。日本の人なら誰でも、安室さんの恋人ですからね。』の言葉でした。安室透というキャラクターが好きであれば、男女問わず公認の「安室の女」になれるのかと思うと大爆笑しました。さすが、“日本を恋人にした男”ですね!

  • コナンの映画に出てくる安室さんへの文章が良かった!
    映画を見ることを執行という面白さ。
    色んなジャンルの浪費エピソード満載で興味深い。
    分かるー!!というよりも、自分はこの人達より浪費していないから大丈夫だ。と安心感にも包まれたり。
    こんなに夢中になれるもののために仕事を頑張れるのが最高で、人生を豊かに心の栄養のために生きてる感じがすごくして、心の健康が保たれている感じがする。

    趣味や好きな事にお金をかけるという事について考えさせられる。また読みたい。

  • 私はこの本を読んでいる間中、ずっと人身御供論の大塚英志のあとがきのこの言葉を思い出していた。

    「人は共同体や国家という大きな物語と同一化しなくともライナスの毛布を抱えていけば他者と折り合い自分の居場所を見出だせるのではないのか。ただし、事が済んだらライナスの毛布はやはりただの薄汚れた毛布であるという事実を静かに受け入れることも必要なのだが」

    ライナスの毛布、万歳!だって気持ちいいし誰にも迷惑かけてない!一生それを抱きしめ続けていて何が悪いのさ!それを他人に干渉される筋合いはない!という立場もあるかもしれない。と、いうか2019年はそれがほぼモードだろう。けれども、それでもやっぱり、私は薄汚れた毛布だという現実はしっかりと見つめた方がいいのではないかと思うのだけれども。と、年間百万くらいをK-POPにとかしているオタクとして考えています。

  • 理解したくもないくらい浪費は恐ろしいことだとわかった。

  • 色んなジャンルの匿名の愛好家たちが、それぞれ好きになったきっかけや理由、どういうふうに愛を注いでいるのかを寄稿したアンソロジーです。
    それぞれの熱狂が、ほんとうにアツイ!もはや宗教?というほどです。
    それが良い事・悪い事なのか、という判断を差し引いて、こんなに熱を持って生きている人が、こんなにたくさんいるんだ、と文章を読んて感じられる、良い本です。
    私は、ジャニーズJr.で浪費する女と、av女優で浪費する女が、特に好きです。
    自分はお金がかかりそうだと思うと欲望をセーブしてしまう質なので、浪費にのめりこむ姿は格好いいと思います。
    同じことは私には出来ないな、と思います。

  • 浪費図鑑第2弾。更にグレードアップして面白い。知ってるジャンルばかりだったからかな??頑張ったあとのご褒美→ご褒美のために頑張るってイキイキして、楽しくっていいよね♪。.:*・゜人生楽しんだもの勝ち(笑)

  • ジャンルが幅広くておもしろかったな。
    美容整形の人だけ感じ悪かったのはあわよくば推しのことも気になってもらいたいってのがないからかな。

  • 前回同様生活として浪費している女性の話です。
    コナン映画の宣伝の方との対談もあります。

    何故か強調が赤い下敷きで消せる仕様なのが嫌でした。

  • AV女優とマリノスケの話が面白かった。そもそも対象が想定外(笑)。

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著者プロフィール

劇団雌猫
平成元年生まれのオタク女子4人組(もぐもぐ、ひらりさ、かん、ユッケ)。編著書に『浪費図鑑』(小学館)、『一生楽しく浪費するためのお金の話』(イースト・プレス)など。

「2023年 『世界が広がる 推し活韓国語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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