ぼくんち (3) (スピリッツとりあたまコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 268
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792730

作品紹介・あらすじ

▼第1~38話
●登場人物/二太(本編の主人公)、一太(二太の兄)、おねえちゃん(二太の姉)、こういちくん(一太の兄貴分)、みきおちゃん(おねえちゃんの彼氏)
●あらすじ/「生きていく中華料理屋」のおかみさんが死んだ。働きものの漁師、松じいちゃんが死んだ。たぶん、こういちくんの父親だった人だ。そして、こういちくんのねえちゃんが死んだ。みきおちゃんは、飯場でみんなの給金を盗んだのがバレて逃げた。一太にいちゃんは町を出ていった。そしてぼくも、シンセキのじいちゃんにもらわれていくことになった。じいちゃんの小さな漁船にのって入江をまわると、いよいよぼくの町が見えなくなった。でも、ぼくは知ってる。こういう時は笑うんだ…。
●本巻の特徴/借金山盛り、不幸てんこ盛りのお話だけど、奇妙に透明な読後感。オールカラーで繰り広げられる、不思議なサイバラワールドもついに本巻で完結。

感想・レビュー・書評

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  • 現実と戦うことが消耗にしかつながらない町。残るひとたち、出ていくひとたち。あまりに唐突で、救いのない結末。西原さんのテーマってこの頃からずっと一貫してるんだな。まさに原点にして代表作。

  • 私が今まで生きてきた世界とあまりにも違って、全てが受け入れられることばかりではないんだけど、そこには確かに暖かいものがあって・・・。理屈抜きで感じて欲しい作品だなぁ~と思いました。

  • 名作。

    家族とか母親の家出とか種違いの兄弟とかシャブ中とかトルエンとかアル中とかちちとけつがえらいはるとかピンサロとかぶかぶかのハイヒールとか包丁を刺した瞬間にくりっとか神様とか死とかちんこに毛がはえてからはじめてすきになったおんなのことか父親の預金通帳とか外人になりたい女の子とか皆で食べるお鍋とかタイムカプセルとか色んなものがつまっててごった煮で読んでると泣いたり笑ったり忙しい。

    先日祖父が亡くなった。出棺や火葬のとき皆見ていられないくらい悲しんだが、間が空くと赤んぼを囲んでケタケタ笑っていた。
    母親である妹は「皆切り替えはやすぎww」と苦笑していた。
    たいへんいいお葬式だった。ねこばあの葬式を見ていたら思い出した。

  • もう号泣です号泣です

    この作品に出会ってよかった

  • スピリッツ掲載時にちょこちょこ読んでいたにも関わらず、1〜3巻を通して読んだとき、声を上げて泣いた。
    「笑う」「泣く」「家族を守る」という人間の当たり前の本能を忘れかけたときに読み返す本。

  • とても悲しい気分になった。仕事と勉強のために,家族と一緒に過ごす時間を削っているのは正しいことなのだろうかと思ってしまった。

  • 大学のころ読んだ時はなぜか嫌いだった。なんでだろ。

  • 一太はあの後どうなってしまったのか。かのこのもとに戻ることができたのか。ハッピーエンドではない結末のその後が気になってしまう。

  • ヤクザな世界でロクでもないけど幸せ。

  • 笑えるけど、どこかやるせなくて切なくて。サイバラ本は、中毒になるよね。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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