デストロ246 ハンマーレイジ (サンデーGXコミックススペシャル)

  • 小学館
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本棚登録 : 39
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792945

作品紹介・あらすじ

『デストロ246』完全新作オリジナル小説

高橋慶太郎の大ヒットバイオレンスアクションコミック『デストロ246』が、原作者完全監修のもと、オリジナルスピンオフ小説となって帰ってきた!
万両苺の部下たちが次々と惨殺される事件が発生。犯人の正体を追う苺たちだったが、事態は徐々に深刻さを増していき――?
お馴染みの殺し屋女子高生たちが、新たに現れた殺し屋女子高生と激突&殺りまくり。高橋慶太郎描き下ろしイラストも多数収録した、完全新作オリジナルノベルをお見逃しなく!

感想・レビュー・書評

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  • オリジナルのキャラが殺し屋ではなく素人のバーサーカーで、プロフェッショナル同士の戦いを描く原作とは少し違うテイストだった。
    殺しの理由も一般人にも理解できるまっとうな理由で、自分がデストロに期待しているものとはちょっとずれており、あまり、オリジナルキャラのことを好きになれなかった。
    武器名など聞きなれない固有名詞は多いが、全くとまることなくスラスラ読める、読みやすい話ではあった。

  •  アニメ化もされた『ヨルムンガンド』でお馴染みの高橋慶太郎による女子高生たちの群像劇が『デストロ246』である。もちろん彼女らはただの女子高生ではない。巨大企業「トーノフーズグループ」を経営する透野隆一が、自らの復讐のために南米から買い付けたプロの殺し屋「透野藍」と「透野翠」。横浜一帯を支配する893の跡取りである「万両苺」とその護衛「佐久良南天」、「市井蓮華」。そして都内の学園に通いながらも、一帯のバランスえお取ろうと暗躍する「的場伊万里」。彼女たち6人の女子高生を中心に、とある財閥が囲う最高クラスの殺し屋「沙紀」やCIA所属の「紅雪」など、様々な人物が東京・横浜を舞台に殺し合いを繰り広げる。
     
     ちなみに作中の生存率は男女で著しい差があるのもデストロの特徴である。どちらの方がよく死ぬかは無論言うまでもないだろう。
     そして『デストロ246』をノベライズするのは、ミリタリー趣味を通じて原作者とも親交のある藤原恒介である。原作では蓮華のパーカーのデザインも担当している。

     本書で登場するオリジナルヒロインの名は「六ツ木夏乃」。彼女は復讐のため万両組の関係者を次々と襲っていた。その手口はハンマーによる撲殺。被害者はみな原型をとどめないほどメチャクチャに潰されていた。またその戦闘スキルも高く、南天や蓮華とも渡り合うほどであった。しかし奇妙のことに彼女の背景は裏世界とは無縁で、その戦闘技術をどこで習得したのか、彼女の正体は何なのか、万両組は全くつかむことができない。
     弱体化した万両組に敵対組織が群がり、そこに藍・翠のコンビや伊万里も介入し、事態は混迷を深めていく。果たして復讐の鉄槌(ハンマー)は苺のもとまで届くのかー⁉

     本作の魅力を挙げるなら、まずはもちろんオリジナルキャラクターの六ツ木夏乃なのだが、それは読んで確かめてもらうとして、ここで挙げるとするならば万両組についてだろうか。原作では苺、南天、蓮華といった組織の中心人物の描写がメインだったが、本作では先代から万両に仕える腹心の部下や、893家業をカバーするための表向きの事業所など、万両組の周辺が描かれる。それによって横浜を仕切っているという設定により説得力が増したように思う。

     今回は万両チームが中心の物語だったが、藍と翠の殺し屋殺しや、伊万里や紅雪のように鳥の二つ名を持つ殺し屋との対決など続編にも期待したい。

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