- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091838889
作品紹介・あらすじ
SF文学の金字塔に新解釈を加えて漫画化!
時空を超えるミステリー!
西暦205X年、月で深紅の宇宙服をまとった死体が発見された。
だが、どれほど歴史をさかのぼっても該当者は見当たらない。
そして誰も予見しない驚愕の事実が浮かび上がる。
遺体はなんと5万年も前のものと鑑定されたのだ!
ネアンデルタール人やクロマニョン人が毛皮や石器を身に着けていた5万年前に、月に宇宙服を着た人が!?
SF文学界の巨星・ホーガンの名作を、漫画界の巨星・星野之宣が独自の解釈を加えて描く!
【編集担当からのおすすめ情報】
90年代前半にホーガン氏の『未来の二つの顔』の漫画化に挑み、読者はもとよりホーガン氏本人からも絶賛された星野之宣氏。
2010年に逝去されたホーガン氏を悼み、再び名作文学の漫画化に挑戦します。
連載開始前から各界を騒然とさせている本作、待望の単行本化です!
感想・レビュー・書評
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J.P.ホーガンの「星を継ぐもの」新装版の案内を見て、久々の漫画版再読。原作がいいのもあるが、それを十二分に伝える星野さんの力量はさすがでした。
思えば少年時代星野さんの「ブルーシティー」をジャンプで読みドキドキしたのが最初だった。「2001夜物語」や「ブルーホール」等のオリジナルSF漫画を読んできた。まるで一流小説のレベルだったなあ。また読み返そう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・原作小説はずっと読もうと思っていつつもなかなか機会がなかったのですけど星野之宣さんが漫画化していることを知ってようやく読むことにしました。全編よんでから小説の方にもいくつもり。
・壮大です。
・月で宇宙服を身につけた五万年前の死体が見つかったがそれはほぼ地球人と同じ肉体構造を持っていた。
・調査のために招かれたハント博士は五万年前に起こったと思われるできごとに気づくがそれはさらに大きな謎を呼ぶ。
・何かを知っていると思われる国際平和委員会によって月から追い払われたハントたちは探査船ジュピター5で木星に向かうことになる。
▼簡単なメモ
【ヴェリコフ】国際平和委員会のメンバー。巨体。
【ガニメデ】木星の衛星。未知の宇宙船、約百万年前のものが発見された。
【巨人】ミネルヴァでよく表現される。神のような存在なのか大物ということなのか言葉通りの巨人がいたのか。
【グレイ】ハントの部下。トライマグニスコープのオペレーター。
【クロマニョン人】原始人類。現行人類の祖先となった。一時一万人ほどいたが氷期に数百人まで減ったらしい。
【コールドウェル】航行通信局本部長。ハントを招いた。
【国際平和委員会】なにか知っておりそれを隠したがっているようだ。全委員が世界的な財閥の総帥で経済援助だけですべての争いを押さえ込んだ。
【コペルニクスⅢ】月の表側と裏側の境界に建てられた月面基地。
【五万年前】太陽系内でなにかが起こったようだ。月面でも核兵器が用いられた形跡がある。
【コリエル】チャーリーの友人。チャーリーにとって「巨人」のような存在だったと書かれていた。
【ジェヴレン】国際平和委員会に指示を与えているなにものかのようだ。
【ジュピター5】木星圏探査船ジュピター4の後継船。
【スヴェレンセン】ニールス・スヴェレンセン。国際平和委員会の委員。
【ダンチェッカー】クリスチャン・ダンチェッカー。生物学者。
【チャーリー】仮称。月面で発見された男性の死体。約五万年前に亡くなったらしいがほぼ地球人と同じ肉体構造。日記を残していた。
【トライマグニスコープ】ハントが開発した。ニュートリノを利用してあらゆる物体内部を3D透視できる。
【ネアンデルタール人】原始人類。絶滅した。
【ハント】ヴィクター・ハント。政府の事業や民間企業を転々としながら独自の研究を続けている。
【ミネルヴァ】火星と木星の間に存在していたと思われる惑星。アステロイドベルトの小惑星群は跡形もなく破壊されたミネルヴァ発祥と思われる。金属資源が極端に少なくセリオスとランビアの二大勢力に分かれて戦った。
【リン・ガーランド】コールドウェルの秘書。折に触れて色っぽいポーズを取る。
【ルナリアン】月面で遺体が発見された人類。一体しか発見されていないのでほぼチャーリーと同義。 -
元々小説ではシリーズ全巻読んでいるので、読んでいて驚いたり意外に感じたりすることはないが、自分の好きな作品が漫画になると、ついつい批判的な目で見てしまうのだが、これはマンガとしては良い出来だと思う。それでもなお、小説の方が上だとも思う。
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原作の500倍ぐらい展開が早いような。。。
原作が難しかったので、絵で分かりやすいからありがたい。
これ読むと原作者のすごさが今さらながら分かる。天才ってすごいなー。 -
展開が早い。タイトルは星を継ぐものだけどシリーズを一気にやってしまうようです。ダンチェッカー教授はもっとヒョロヒョロしたヒゲのおじいちゃんのイメージだったけどいい意味で違ってて良かった。巨人のビジュアルに期待。
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人物に動きがない上、長くて小難しい説明ゼリフが多いので、はからずもトンデモ宗教系のマンガっぽく見えてしまう。原作を知らない人には「なんじゃこりゃ」ってなるかも。(心配しすぎ?)
話のテンポは早くて良いですね。原作では続編にのみ出てくるキャラが序盤から登場したりするところを見ると、シリーズ全体を再構成してコミカライズしているようです。
ある人物の性別が変更されていたのは賛否両論ありそう。
「カイジ」の映画版で遠藤さんが女になってたくらいの衝撃。-
ハードSF巨編を星野之宣がマンガ化!これこそピッタリですね。全巻完結したら一気に読みたい!ハードSF巨編を星野之宣がマンガ化!これこそピッタリですね。全巻完結したら一気に読みたい!2012/03/14
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お借りした本シリーズ
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SFということを忘れる面白さ。
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1-3巻まで読んだ。
星を継ぐ者は、4部作のうち最初の巻しか読んでない。この漫画は4部作全部再現したのかな? 割りと原作の雰囲気は出ているが、ダンチェッカーの気難しさ、そしてどこからかの和解のいいかんじが、弱いかなと思った。後半はハードSFというより超展開な感じがする。