鬼死ね (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 97
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091860507

作品紹介・あらすじ

俺はウザイ。下に見られる。嫌われる。

中学生の阿羅太(あらた)と伊純(いずみ)は、双子の兄弟だ。
しかし人間ではない。
人間の姿はしているが、鬼だ。
鬼は、赤鬼と青鬼の2種類に分かれる。
青鬼は比較的人間に近く、社会にも馴染みやすいが、
赤鬼には、人間に嫌悪感を与えてしまう目には見えないオーラがある。
ちなみに、鬼の99パーセント以上が赤鬼だ。
生まれつき人間に嫌われる運命を変えたい、赤鬼の阿羅太。
鬼社会ではマイノリティの青鬼、伊純。
2種類の鬼と人間がぶつかりあう異色の悲喜劇!!

【編集担当からのおすすめ情報】
天然ボケの中学生・阿羅太は、
生まれつき人間に嫌われてしまうオーラを持つ赤鬼だ。
そんな阿羅太が、人間と仲良くなるため、どこまでも突き進む!
差別と闘う悲喜劇です!!

感想・レビュー・書評

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  • 人口比率1%存在する鬼。阿羅太(兄)は赤鬼、伊純(弟)は青鬼、全く似てない双子。赤鬼は驚異的な身体能力を有し、青鬼は治癒力を有する。絵本の中の「鬼」は人から見れば悪さをする怖い存在で、本作品には「人が抱く想像の産物は怖い」と言う事が描かれている。
    赤鬼は人が不快感を抱くオーラを強烈に発しているので、阿羅太はクラス中にシカトされ、いじめっ子グループのターゲットになっている。とは言え、身体的に頑強なので、暴力を振るわれて痛がるふりをしなければならない。二人は「鬼」である事を隠して学校生活を送っている。人に苛められ、傷つけられてばかりなのに、阿羅太は人間に興味を持っていて、友達が欲しいと密かに思っていたりする。伊純は達観しており、兄である阿羅太の望みには付き合ってやり、暴走気味な兄を陰から見守っている。
    この兄弟の関係性がツボにハマる。兄は人と関わる事を止めようとしないし、弟は同類の中には正体、つまり「鬼とはこう言う生き物である」と人には知られたくない考えを持つ者もいるだろうから、自分たちの正体をさらすべきではない、と言う主張を持っている。相反する考え方の二人が、それでも兄・弟として別々に存在しながら、依存を超えた乾いた信頼関係を結んでいる。…と言う、社会のマイノリティの絆を描いているだけかと見せかけて…2巻早く読みたい!!

  • 赤鬼と青鬼の兄弟の学園気悲劇。特殊な力を持つ鬼だが、人にはその事を知られずに生活する。
    人と仲良くなりたい鬼、上手くいかない現実、人種差別や異なるものを排除したい心理、悲しくも楽しい。

  • ギャグ漫画かと思ったら意外とシリアスなお話。人間の世界に溶け込む鬼の双子のお話です。こういったマイノリティーが主人公の作品にありがちなもったいぶった感じがなく展開が早いので、ぐいぐい引き込まれます!

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