黄昏流星群 (21) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091873118

作品紹介・あらすじ

▼第1~4話/笑う星るすマン(1~4)●主な登場人物/黒岩真美(特定郵便局に勤める女性。50歳、独身)、黒岩真美(高級寝具のセールスマン。同姓同名の女性・真美に布団を売ろうとマンションを訪ねる)●あらすじ/黒岩真美、50歳・独身。彼女は25年もの間、同じマンションから同じ職場へ通う人生を送り続けてきた。男性にも縁が無いまま、寂しく50回目の誕生日を迎えたこの日、彼女を訪ねたのはセールスマンだけ。一輪のバラとケーキを持ってきたこの男に、興味を抱いた真美だが…(第1話)。▼第5~9話/星のペンパル(1~5)●主な登場人物/小野光子(夫を早くに亡くし、40年もの間文通相手に想いを寄せる)、菅谷武彦(光子が想いを寄せる文通相手。病を患い失明している)●あらすじ/片田舎で農業をしながらのんびり暮らす若者・小野ヒロシは、最近、母親の光子に元気がないことを心配していた。そんなある日、家の収納棚から光子宛の沢山の手紙を発見したヒロシ。手紙を読んでみると菅谷という名の男から来たものばかりで、二人はずいぶん長い間、手紙のやりとりをしていたようであったが…(第5話)。●本巻の特徴/同姓同名男女の愛を綴った「笑う星るすマン」と、歳月さえも越えた愛の物語「星のペンパル」の二編を収録。携帯電話や訪問販売など、現代社会のエッセンスを交えながら様々な愛の形が描かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 「笑う星るすマン」寂しい一人暮らしの女性を狙って時には詐欺まがいや違法なことまでやって高額な商品を売り付ける営業マン。これは漫画だけの世界か?決してそうではないような気がする。世の中綺麗事ではない。綺麗事から考え方を変えられないオレは現に契約を取れずに首になっただろう。営業。この世で1番難しい仕事。この50歳を迎えた女性は確かに寂しいのやろけど決してアホではない。氷山やすしのSS席の公演チケットもらってそれをすかさず他の人と替えてもらい相手の魂胆と出方を探る辺りとても賢い人だと思った(いやそれより氷山やすして何ちゅう名前)オレはとても思いつかなかったからあの場でうまく機先を制せられてチケットもらった弱味に付け入れられて買わされていたに違いない。まお金ないというのが身を守る最大の防御になる。どんな優秀な営業マンでもなければ取られへん。ともあれ偶然再会した2人はこれから仲良く過ごして生きそうだ。「星のペンパル」文通相手の事をペンパルというのは知らなかった。オレの世代よりひとつ上の世代くらいで文通が流行っていたというのは聞いたことがある。いよいよ目も見えなくなってきて死を意識し始めた頃になって思い切った行動に出るというのはよくある事なんだろう。オレからすればもっと早く動けばいいのになと思うけど、なかなかそう簡単ではない。これからの時代はますますこういう世間の常識とは外れた生き方をする人が増えそうだ。その方がきっと後悔もないと思う。あかんかったとしても死んだら終わりなのだからやらない手はないんじゃないだろうか。老年が元気ならその国はとてもいい国な気がする。

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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