- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091883070
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大抗争が終わってからの話。
もはや素性が割れ、お尋ねものとなってしまった琳は、ホテルに匿われ、学生デモに神出鬼没で登場するようになっています。
神がかり的な巫女のような、イコンとしての存在を求められつつも、敵に狙われ続ける、非常に危険な日々。
世話係についたのは、ひろし少年。
ひろしもすずりも、琳の母親に大きな憧れを抱いており、彼らが熱く語れば語るほど、琳は息苦しさを覚えます。
なかなか超えられない完璧な母親の壁。
琳に憧れの感情を持つひろしが、寝ながら熱を出して震えるりんのために、上着を脱ぐシーンがありましたが、ページをめくると、彼女に自分の服を重ねて、自分は震えて過ごすというオチになっていました。
人目を気にしながら、大学へと向かう2人。
タクシーの運転手にばれますが、琳のファンだとのことで命拾いをします。
タクシーが回送になっていたところに、運転手の優しさが見えました。
ところが、ここでもやはり冒険部の妨害に会い、ライドバック部員たちと再会できないまま、彼らは警察に捕まり、あっという間に裁判、そして実刑判決を受け、アメリカへ送還されます。
あまりの展開の速さに「え?え?」とついて行けません。
琳が、そのトレードマークの黒髪をバリカンで切られるシーンに、『Vフォー・ヴェンデッタ』を思い出しました。
しかし護送されて向かった先で会ったのは、横山先生。
弟の無事を約束されて泣き崩れますが、この先生もなんだか油断がならない様子。
アメリカでは、これまで姿を現さなかった琳の父親が登場しました。
姉にも弟にも見られない、かなりごつい顔つきでした。精悍と言うべきでしょうか。
母親の死で、家族がバラバラになっていましたが、ここで再びほころんだ糸が繋がっていくのでしょうか。
それにしても、孫二人を犯罪者と見做され、がらんとした家に一人残されたあの厳格なおばあちゃんが気の毒でなりません。
巻末に、キャラクターの服装について書かれていました。
気になっていた琳の白ワンピースは、作者がライドバックに一番映える服だと思うからだとのこと。
ワンパターンぽいのはもちろん本人もわかっており、逆にしょう子は、同じくワンピースながらも色ものや柄物にしてバリエーションをつけているとのことでした。
ボンデージ系の珠代先輩の服が一番書いていて楽しいとのこと。
たしかに、楽しそうに描いているのが伝わってくる感じです。 -
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