- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091896568
作品紹介・あらすじ
17歳。鋭く真っ直ぐな恋。『恋雨』最新刊
クリスマス前にマフラーを編み上げ、
吉澤に想いを伝えたユイ。
その結果を知らぬまま、あきらは…!
季節が巡り、人も、場所も巡りゆく中で、
店長が手にするもの、
そしてあきらが見つめる瞳の先にあるものは――?
【編集担当からのおすすめ情報】
アニメ『恋雨』2018年1月放送決定!
『マンガ大賞 2016』第7位!
『このマンガがすごい!2016』(宝島社)オトコ編 第4位!
年齢・性別を超え、圧倒的な支持を受ける
眩いほどに純粋な 正統派ラブストーリー 待望の最新刊!!
感想・レビュー・書評
-
これ、結構好きなテイストで連載当初からハマって読んでます。
2018年1月からフジテレビノイタミナの枠でアニメ放送もスタートするのでそちらも楽しみだし。
(小松菜奈と大泉洋で実写映画化も決まったらしいけど、こちらはう~ん、キャスティングに疑問。どうせなら中条あやみと堤真一でお願いします笑)
ストーリーは、
夢を諦めた過去を持つ(重要な伏線なので今は言えません!)
ファミレス「ガーデン」店長6年目で
冴えないバツイチ子持ちの45歳、
近藤正己(こんどう・まさみ)と
陸上部のエースだったが怪我で走ることをやめてしまった
(鋭い眼光のせいで怒ってるようにしか見
えない笑)
クールビューティーな高校2年生橘あきらが織り成す淡い恋模様を丁寧に丁寧に描いています。
二人の歳の差はなんと28歳!
人生の折り返し地点を過ぎた中年のおっさんに
青春を謳歌するべき時期に立ち止まってしまった心に陰のある少女を持ってきた点が個人的にはツボだった。
(好感を持てるのが、あきらが恋する店長はイケメンでもちょいワル親父風なルックスでもなく、バツイチで気が弱く、寝癖のついた髪と頭に10円ハゲがあって、ズボンのチャックをたまに開けたままにする、いわゆる普通のおっさんだということ!世のおっさん達がどれだけ励まされたか…笑)
店長の近藤さんの設定が
読書家で純文学好きなのだけれど、
それに倣ったのか、二人のやりとりはまさに純文学の恋みたく繊細でじれったい(笑)
持っていると好きな人と仲良くなれるキーホルダー情報を耳にしたあきらは、
なんとか店長と仲良くなりたいと必死で
有り金すべてをガチャガチャにつぎ込んだり、
初デートの映画パンフや入場半券を大事に保存したり、
バイト仲間たちの人気者になった店長にヤキモチ妬いたり、
店長が好きな純文学がどういうものなのか知りたくなったり、
そのポーカーフェイスでクールな外見とは裏腹に
あきらの不器用で真っ直ぐで純粋なキャラが本当に可愛く魅力的。
それと同時進行で
純粋で眩しいあきらに少しずつ惹かれつつも
どうしても恋に積極的になれない
(あきらと比べて自分の年齢や社会的立場を考えてしまい、ブレーキがかかってしまう)
中年男の複雑な心の揺れが見事に描写されていて
凡百のラブストーリーものとは一線を画しています。
(しかも女性にとって一大イベントであるはずの恋の告白を、あきらはなんと1巻ではやばやと告げてしまうのです)
タイトルを意識してるのか、印象的で心に訴えかけてくるような美しい雨のシーンが多く、
(それはそのまま、あきらや店長の心模様を表しています)
セリフやモノローグでぐだぐだと説明せずに
登場人物たちの表情や視線、情景描写と心の揺れだけで
読む者に何かを訴えかけてくる詩的で余白のある作りも、
漫画なんだけど、実に小説的で、
語り過ぎないからこそ読後深く心に残るんですよね。
あきらが走ることををやめたことから
陸上部時代の親友、喜屋武(きゃん)はるかとのギクシャクした関係があったり、
あきらにアプローチしまくるも玉砕し、意を決してあきらと同じファミレスでバイトすることにしたクラスメートの吉澤くんや
ひょんなことからあきらと店長の仲を知った
同じファミレスバイトの加瀬の嫌がらせがあったりと
すんなりとうまくはいかない二人の関係なのだけれど、
自分も店長と似たような歳のおっさん側の人間なので
中年の希望の星となれるよう(笑)
近藤店長には焦らず早まらず自制心を持って(笑)頑張っていってもらいたいし、
ゆっくりゆっくりと亀のように遅々と進む恋を
ハラハラモヤモヤしながらまだまだ見ていたいな~と
(悶絶したいな~と)思っています(笑)
https://youtu.be/3FvIUcLGOsI
⬆
TVアニメ 「恋は雨上がりのように」本予告PV詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなにも読んでいて幸せな気持ちになれる漫画も少ない。
前回から二人の関係は進展していないもの、新たな登場人物や場面展開の広がりが大きくて新鮮です。関係は進展しなくとも、あきら以外の人物の心境の変化はかなりある。あきらがそれにどう付いていくか。あきらのおかげで店長も前にすすめていること、あきらにも伝わればいいなと思う。 -
最高すぐる
-
それぞれがそれぞれの思いを抱えて進んでいく。
店長はやっぱり作家だなあ。
ツバメの話が素敵すぎる。 -
どうしてこんなことになってしまったのだろう
いくら考えあぐねても、「そうなってしまった」と言うほか答えはない。
前に進むしか、ないのだ。 -
自分の気持ちも相手の気持ちもどれも等しく尊いものだなと。
キャン先輩がとても愛おしい。いろんな壁が気持ちを阻んでも、止められない気持ちはあるんだと。今自分が読めてよかった、すてきな気持ちになったことを心に留めていたい。 -
恋は雨上がりのように9(ビックコミック)