重版出来! (11) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.22
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本棚登録 : 492
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091898722

作品紹介・あらすじ

電子書店、電子書籍のゲンジツとは…!?

「週刊バイブス」でのデビュー初連載が注目を浴びたものの
二作目の連載が不振で打ち切りになってしまった女性作家。
心は、そのダメージから立ち上がれない彼女の新担当となる。

紙の単行本ではなかなか話題にならなかった連載。
作品のファンである電子書店の営業担当が
自店のキャンペーンで推したことから新たな火が…!
電子書店、電子書籍のリアルは、漫画家に何を与えるのか…!?



【編集担当からのおすすめ情報】

今巻では、『ツノひめさま』の高畑一寸のラブも描かれます!
編集担当的には、高畑先生のドキドキシーンが必見であります!

感想・レビュー・書評

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  • 漫画の読まれ方が変わっている…いまだに電子書籍に疎い自分にとって、今回の巻は色々と新鮮であった。既刊コミックの無料とかバナー広告とか、今まであまり意味が分かっていなかったが(電書は読まないから自分とは無関係と思っていた)、それきっかけで紙では動かなかった作品がバズるとか。
    デビュー作で人気の出たものの二作目が不発で絶賛スランプ中の漫画家・府川の作品が、電書きっかけで人気に火が付き広がっていく過程はワクワクしたが、一部の読者の「掲載誌の概念がない」という現実に驚いた。そして、高畑先生が電書用の縦スクロールを意識したコマ割りに衝撃を受けるシーン…自分も思わず、ネット連載されていたコミックを出してきてコマ割りを確認してしまった。そういうところでも電書と紙の読まれ方の違いは表れてきてるのかと…今まで意識していなかったなぁ。今回、目からウロコというよりは、ゾッとしました(そう感じてしまうのは自分が年だからなのか?)。作品の捉えられ方は世代によってそれぞれだろうけど、電書と書店が相互の長所を伸ばしながら、よい作品を世に送り出してほしいと改めて思った。
    色々考えさせられたところでの最終話、アユちゃんのエピソードが瑞々しくって心洗われたな~!「40代にはすべてがまぶしいのよおお~」と泣く、編集者の染谷さんに同意です。アユちゃんのこれからも、楽しみ。

  • 今回は気分のいい話が多くて、良かった良かった。中田伯が笑ったのなんて初めてだよね。そりゃまあ、現実は厳しいし、いいことばかり続くわけではないのはわかっているけど、それでもこういう巻は嬉しいです。

  • 電子書籍を取り巻く現状と書店業界の話が中心。
    二作目のジレンマ・・・打ち切りと漫画家の生みの苦しみもあり。
    電子書籍は紙の本の流通とは異なる、読書の選書&読まれ方が
    あることに、今更ながら衝撃でした。なるほど~。
    でも、電子書籍によって救われる作品あり。
    河さんの棚にしても同様に、読者やファンの声の大切さも実感。
    メールじゃなくて、紙のはがきってところが良かったなぁ(^^♪
    高畑先生もステキ。カメラマンの仕事に絡む話での対応は、大人。
    電子書籍についても、プロ意識を感じました。
    そして、夢まっしぐらのアユちゃんとびっくり笑顔の中田クン。
    これからの展開が楽しみです。

  • 書店の経営陣が変わって現場の働き方が変わってしまうという、ついこのあいだ大きな話題になった問題がさりげなくですが登場していましたね。そして物語は電子書籍を取り巻く状況へ。コミックの掲載誌という概念が薄まりつつあるのは理解していたつもりでしたが、ファンレターの例は確かに衝撃というか、まだまだわかっていなかったと痛感した次第。

  • #重版出来 読むと元気になれるマンガ。
    なんかこう、おなかに力が入るというか?
    熱くて涙出そう(いや実際ベソかいてるしw)。
    付箋いっぱい打ちました。
    頑張ろう。
    松田先生ありがとうございました。

  • 心ちゃんの、同じ試合は二度とないから必要以上に悩まないの精神はすばらしい。マネしよう。
    今回は電子書籍の話が面白かった。毎回、いろんな業界裏話が出てきて楽しみ。

  • 高畑先生、一人かぁ。

    ヒロイン子熊ちゃんが次第にヒロインらしからぬ様子に。

    あに丸の府川先生、女性なんですね。ネットでこんな風に広まる過去の作品というのもあるんだな。まるでリアルの実例みたい。

    出たねアユちゃん、そして中田伯先生。

  • 「自分の明らかなミスや弱点を確認したら、負けたことは忘れていいんです。次 勝てばいい!!」(黒沢)

    紙の時代から電子の時代へ。
    どっちが悪とかではなく共闘出来たら最強だと思う!

  • 「がんばり方がわからなくなった人」の
    エピソードが連続する11巻。
    思うに任せないことや、人の想いを蹂躙する出来事も
    多いけれど、どこかにきっと見ていてくれる人はいると、
    そう感じさせてくれるお話でした。
    自分を振り返る部分も多く、涙しました(´;ω;`)。
    電子書籍をめぐる出版業界の現状が描かれたのも
    興味深かったです。次巻も楽しみです!

  • わかちゃん本当に良い子だ。
    なにか作業をする時に髪を縛るの、個人的にすごく好感が持てる。
    ベタ塗りを緊張して丁寧に仕上げようとするの、
    漫画へのリスペクトがあるからこそだなと思うし
    それをわかってくれる高畑先生も素敵だ。

    折角飾っていたわかちゃんのクッキーを
    勝手に食べてしまう壬生さん地味に酷過ぎた。

    男といただけでスキャンダル、不倫なら尚良い
    という感覚、すごく気持ちが悪い。
    盗撮まがいじゃなくて普通に盗撮だ。
    本当にこんなことに興味がある人なんているのだろうか。
    勝手に『世間』のせいにしているのではないか。
    しかしなぜ被害者が頭を下げたり載せないでくれと頼んだりしなければならないのだろう。

    高畑先生の対応は徹頭徹尾大人だった。
    アカウントを削除までしなくても良い気がするが
    そのもやもやを作品に還元するところまで含めて
    すごく恰好良いし、プロだった。

    三蔵山先生は大御所なのにちゃんと心ちゃんの説明を聞いて
    電子書籍はそうなんだ、と理解してくれるし、
    高畑先生も電書を買ってみて、気付いたことを研究しているところが素敵だ。

    電書を選ぶ時、載っている雑誌のことは確かに意識しないかもしれない。
    絵やタイトルや先生の名前、試し読みで確かに買っているなと思う。
    ファンレターを電書の会社に送ってしまうことも本当にあるのだろうか。
    タブレットで読むくらいだからDMやリプライで済ませそうな気もしてしまうが。
    あと、ファンレターの内容が全然可愛くなかった。笑

    書店で紙の本を買うのももちろん好きなのだが
    やはりスペースの問題もあって売れているものや
    売りたいものしか並んでいないこともある。
    電書なら昔の作品でも検索やなにかのきっかけで引っかかれば届くから、星の光は言いえて妙かもしれない。
    府川先生が”真ん中”を見つけたシーンは泣いた。

    アユちゃんも夢を見つけてはっきり言葉に出せて、
    中田先生も笑顔をみせるくらいなのが微笑ましい。
    染谷さんが眩しいと泣いているのも可愛かった。

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著者プロフィール

漫画家。1996年デビュー。『えへん、龍之介。』『花吐き乙女』など独特の感性が光る作品を多数発表。2016年春にドラマ化された『重版出来!』で一躍人気作家に。2016年、デビュー20周年を迎えた。

「2017年 『【特典付き】レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版 【全3巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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