家栽の人 (2) (小学館文庫 うC 2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091927224

作品紹介・あらすじ

▼第1話/シクラメン▼第2話/ヒトリシズカ▼第3話/アザミ▼第4話/カリン▼第5話/スミレ▼第6話/カタクリ▼第7話/ワサビ▼第8話/ユリ▼第9話/リンドウ▼第10話/イチジク▼第11話/イチョウ▼第12話/福寿草▼第13話/ヒメリンゴ▼第14話/ケヤキ▼第15話/ハマボウフウ ●主な登場人物/桑田義雄(緑山家庭裁判所判事)●あらすじ/ある少年院の院長が少年たちを花見に引率したところ、2人の少年が逃走してしまった。幸い2人は無事に戻ってきたものの、その院長にとっては責任問題。自分が少年たちを信頼することで、彼らにも他人を信じることの素晴らしさを学んでもらおうと積極的に野外へ連れ出していた院長だったが、この一件ですっかり落ち込んでしまう。そんな彼のもとへ、桑田が“ヒトリシズカ”の鉢を持って訪れる……(第2話)。●本巻の特徴/父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、“家裁”にこだわり栄転を拒否したこともある桑田。数多い問題・事件をいかに迅速に処理するかに目的を置きがちな家庭裁判所において、つねに当事者が抱える問題の本質を見極めようとする主人公の姿勢を描いた連続短編ストーリー。本巻で桑田が扱う主な事件・問題は以下の通り。相続問題(第4・13話) 、少年の傷害事件(第6・9話)、離婚調停(第7話)、少年の婦女暴行殺害事件(第8話)。

感想・レビュー・書評

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  • こんな裁判官はいないかもしれないけれど、人間味のある裁判官は意外と多いので、あながち非現実的でもないのかな。

  • 丁度、現代の裁判制度についての大学向けテキストにこの作品が紹介されているのを発見した。本当の家庭裁判所判事はこれほどの時間のゆとりは無いらしい。
    裁判官の人事異動についても一定の知識を得ることができた。

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著者プロフィール

毛利甚八(もうり・じんぱち)
1958年長崎県佐世保市生まれ。
日本大学芸術学部文芸学科を卒業後、ライターとして活動。
1987年より漫画『家栽の人』(画・魚戸おさむ、小学館)の原作を担当する。
1994年より1998年にかけて民俗学者・宮本常一の足跡を追う旅を行い、『宮本常一を歩く』(上・下、小学館)を上梓。
2001年より大分県に住まいを移し、地元の少年院で月に1回ウクレレを教えている。
著書に、『九州独立計画 玄海原発と九州のしあわせ』(講談社)、『少年院のかたち』(現代人文社)、『白土三平伝』(小学館)などがある。

「2015年 『「家栽の人」から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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