- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093070188
作品紹介・あらすじ
稀少な型板ガラス60種の図鑑も収録! 「昭和型板ガラス」とは、かつてはどこの家でも窓や建具、食器棚の扉などに使われていた模様入りの板ガラス。多彩な模様のかわいらしさや、今では国内でほぼ生産されなくなっているという稀少さから、ここ数年、SNSなどでたびたび話題となっています。pieniの吉田智子さん、晋吾さんは、そんな型板ガラスに魅せられ、古家から回収し、雑貨にリメイクして販売してきました。そんなふたりがあるとき、「昭和型板ガラスの想い出」を集めることを思い立ちます。ホームページやSNSで募集をかけると、さまざまな人たちのなにげない、けれどあたたかく、なつかしい“昭和の日常”の物語が寄せられました。エピソードをたくさんの人に知ってほしいーーその思いから、やがてふたりはnoteや音声配信メディアを使って「想い出」の発信を開始します。本書はそうして集まったエピソードから、24の「昭和型板ガラスをめぐる物語」を収録。さらに「昭和型板ガラス」が詳しくわかる解説や、pieniさんが収集した模様60種のデザイン・名前・サイズ感がわかる「昭和型板ガラス図鑑」も収録。昭和型板ガラスの魅力をたっぷり堪能できる一冊です。 【編集担当からのおすすめ情報】 知っている世代にはなつかしく、知らない世代には新しい。そんな不思議な魅力をもつ型板ガラスの「記憶」と「記録」をひもときました。図鑑ではデザインや名前に加え、インターネットの画像などからはわかりにくいそれぞれの模様の“サイズ感”もわかるように構成しています。昭和好き、ガラス好き必読の一冊です。
感想・レビュー・書評
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昭和型板ガラスの想い出の24の物語と、
そのガラスの歴史や模様についてを解説する。
Prologue 物語がはじまるまでの物語
Part1 記憶の中の昭和型板ガラス――想い出レターが
教えてくれた24の物語 Episode 01~24
Part2 昭和型板ガラスの物語
昭和型板ガラスのこと 回収から洗浄まで
昭和型板ガラス図鑑 作品に生まれ変わる
想い出レターが教えてくれたこと
Epilogue つなげる仕事の“その先”へ
Column 「結霜ガラス」のこと
貴重な型板ガラスサンプルとの出会い
おもな参考資料有り。
24の想い出レターから紡ぎ出された物語と添えられたイラスト。
そして想い出を呼び覚ました昭和型板ガラスの姿。
その歴史や収集した60種の模様をも、詳しく説明している。
それは想い出、ノスタルジー、レトロで、貴重な過去。
個人の想いを呼び覚ます型板ガラスの歴史。
心にも残る様々な模様があったのだけど、
現在は「梨地」と「霞」だけが生産されているだけ。
その貴重な模様を求め、
家の解体等で廃棄物にならぬよう、回収し、洗浄。
そして作品へと再生する、著者たち。残すことの大事さ。
作品として蘇ったガラスと、収集した模様の数々は、
ほんの少しではあれど、心の奥に仕舞われた記憶に繋がる。
「みどり」は過去の実家にあった型板ガラスの模様でした。
窓の先にあった庭の藤棚の姿まで思い出させてくれて、
嬉しかったです。 -
実際に見たことのあるデザインは片手で足りるか足りないか程で、他にもたくさんのデザインがある事を知りました。
昭和って、ステキな時代ですよね。
懐かしさと、新鮮さの混じった1冊でした。