伊勢物語: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ)

著者 : 黒鉄ヒロシ

• 小学館 (2013年3月25日発売)

作品紹介・あらすじ

ベテラン作家が古典名作を個性的に漫画化！

日本古典文学の名作をベテラン漫画家が原典に沿ってビジュアル化する新シリーズ！ 第1期として奈良・平安・鎌倉期の7作品10巻を刊行。ベテラン漫画家ならではの個性的な漫画化で古典作品の魅力が倍増！読み応えと格調のある内容で、大人の古典鑑賞、入門に最適！
シリーズ第二弾として、千年の時を生き抜いた歌物語の元祖『伊勢物語』を、黒鉄ヒロシが画期的ビジュアル化！！ 在原業平の伝記ともいわれる平安の雅の世界を、平成の“色好み”を知る絵師・黒鉄ヒロシが業平に同化、｢芥川｣｢東下り｣｢筒井筒｣など馴染みの深い段も含めて、全段、流麗、風雅、爆笑、感動、入魂の初漫画化！！ 作品解説／望月光（代々木ゼミナール講師）、巻末寄稿／橋本 治。

感想・レビュー・書評

[chronowaさんの感想 · 2020年2月1日]

・現代語訳が入るタイミングがまちまちだったり、物語とは関係のないギャグ要素が入り乱れているので、少し読み辛いと感じた。
・現代語訳のない箇所も所々あるので、読む上で古文の基礎知識は必要。
・全段網羅ではない。45段以降(本書の中盤辺り)から大きく省略される段が増える。
・女性の胸や尻をモチーフにしたイラストがちょこちょこ入るので、そういうのが苦手な人には不向き。

伊勢物語をきちんと勉強したい人向けではなく、全体を何となく知りたい人向け。
ちゃんと伊勢物語を読んだ人なら楽しめる本なのかもしれない。

[らじヲさんの感想 · 2019年5月16日]

黒鉄ヒロシさんが伊勢物語をまんがで解説。
最初は良かったけれど、完全に途中から失速して、読んでいても和歌の良さとか全く感じられなくなってしまいました。

絵もオジさん向けの下ネタっぽいものが多く、入門として若者が読むには適していないし、ちょっとターゲットがわかりにくい本になっちゃったかな…。

[熊本 ててんごさんの感想 · 2019年2月7日]

古文だと、解説がないと分かり難い。誤訳してしまう。しかし、当時の貴族のなんとおおらかな事。好きなら次々と関係を結んでしまう。

[cyu-ta2007さんの感想 · 2013年10月22日]

もっと分かりやすく描けそうな感じ。
今までと違った視点で描こうと思ったのかしら。
伊勢物語に関係ない描写が多すぎて却って分かりにくいし、汚らしい感じ。

[キー子さんの感想 · 2013年7月8日]

これをマンガで表現するには、無理があるのでは？　
内容が全然わからなーい！

著者プロフィール

1945年、高知県生まれ。漫画家。『新選組』で第43回文藝春秋漫画賞、『坂本龍馬』で第2回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、『赤兵衛』で第47回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。

「2022年 『マンガ猥褻考』 で使われていた紹介文から引用しています。」