百年目の帰郷

著者 : 鈴木洋史

• 小学館 (1999年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[moto946さんの感想 · 2012年2月20日]

王貞治という人間を巡り日本と中国との関係を描いたドキュメンタリ。
野球のことにはほとんどふれておらず，彼の生き様と中国（台湾）と日本という国の関係を主眼に書かれている。

僕が生まれた時にはすでに日中は国交があり，友好な（？）状況にあった。
王貞治が世界のホームラン王であることは知っていたが，こんな状況のなかで，生まれ育だち，活躍し続けていたことは全く考えもしなかった。こんな状況下でも活躍できるとは本当に強い精神力を持っていたのだろう。


国民栄誉賞が在日華僑である王貞治のために当時の福田首相がつくったものであるとはなんたる皮肉。。