11センチのピンヒール

著者 :
  • 小学館
3.11
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  • (10)
  • (4)
本棚登録 : 220
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862011

作品紹介・あらすじ

携帯サイトでみんなが泣いた24歳の物語

“おしゃれ”と“キャリア”と“恋愛”、どれかひとつだけではクールじゃない。全部手に入れないと意味がない――。
里子、24歳。高校卒業と同時に上京し、池袋でひとり暮らししながら、渋谷109でショップ店員として働いてきた。女友達への対抗心から、些細な見栄をはることで積み重なっていく小さな嘘、少しずつ増えていく借金。自分をカッコよく見せるためについたはずの嘘が、どんどん彼女を孤独にしていく……。そんな里子が、ある日、恋愛対象にすらならないはずの高校生、タカノと出会って……。 ピンヒールで背伸びした“大人の女の子”が、今、ほんとうの自分を探しはじめた。

【編集担当からのおすすめ情報】
主人公の里子は、 自分のことをカッコよく見せたいというプライドから、小さな嘘をつく癖がついて、ついには誰にも本当のことが話せなくなってしまった女の子。作者のLiLyさんは、「たった11センチ、ヒールの高さぐらいは自分を大きくみせたいと思ったために足元がグラついて、今にも、細いピンヒールのようにポキッと、ココロが心が折れちゃいそうな状態の女の子って、自分も含め、いま、多いような気がした」と言います。"オトナの女の子"たちの悩みや迷い、強がりがリアルに描かれた本作。毎日、華奢なピンヒールをはいて頑張ってるワーキングガールの背中を、「大丈夫、あなただけじゃないよ!」と、そっと押してくれるパワーを持っています!

感想・レビュー・書評

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  • ケータイ小説。
    里子と年齢が近いこともあり、気になって読んだのだけど、うーん…(´・ω・`)

    ただ
    18だった当時の自分を、すっかり東京の人となったような気持ちで今、24の私が見下している。
    この気持ちは、同じく18で上京し、6回の春を東京で迎えようとしている私には痛いほどよくわかります。

  • ツイッターでたまに作者を見かけるので読みました。今朝読んだ後輩の日記と内容がかぶるかぶる!25歳、そういう年頃なのかもね。

  • 20代の背伸びする女の子がテーマ。10代の少年のいちずな感情など、なんだかなつかしくいっきに読めます。
    ちょっと気になったのが、彼女(作者)の作品が「みんな同じような設定」な気がしてきたこと。読者層を広げるためにはもうすこし世界観が広くなるといいなぁーと期待したいところです。せっかく知名度もあるしね。

  • 21年に読んでしまったのでハマらなかった!に尽きるかもしれません。07年?当時には虚勢を張って生きる女子に重ねることができたかも…11センチとか履かないですし、今。

  • 2021.7.26読了
    1.0
    主人公の性格が可愛げがなさすぎて、なかなか感情移入出来ないままに読了。
    タカノがリコのどこにそんなに惹かれたのか、今ひとつ理解出来ず。
    こういう本って雰囲気を楽しむんだろうけど、私には向かなかった。
    装丁がかわいいし、期待した分残念です。

  • 安室奈美恵さんのSWEET 19 BLUES

    「自分だけで精一杯
    それでもそれなりにみえる」

    「世の中かっこつけてて
    それよりかっこよくなきゃいけない」

    みたいな、本でした。

  • もとは携帯小説でしょうか?すんなり読めました。Lilyさんの作品は二つ目です。
    ブランド物で固めてカッコいい女を演じてるけど、心の中は空っぽ。夢と現実のギャップを埋められず、埋める努力や行動にうつすことなく日々だけが過ぎ去る。
    友達にも自分をさらけ出せない意地っ張りな部分は自分にも当てはまると思った。高いヒールを履くと少し背伸びした自分になれる気持ちは良く分かる。でも、人生って泥臭くてカッコ悪い連続。だから家族や友達、恋人に支えてもらって成長していけるんだなってしみじみ感じた。
    友達、大切にしなくちゃ!

  • 今更ながら読みました。
    読んでる途中で、あっ、これ読んだことあるわと思ったのですが、ラストすっぽり忘れてたので、ちゃんと最後まで読みました。

    超〜簡単に読めるので、頭ぼやぼやのお正月休みにオススメです。

    設定自体はほぼほぼ共感出来ないけど、考え方とかは共感できます。

  • いわゆる携帯小説かぁ、と思うと納得。

    周りのみんながまぶしいとか、よく思われたいとか、
    気持ちの描写はリアルだし共感できるところもある。

    が、ストーリーについてゆけない…。
    お粗末感が正直否めません。

  • タイトルと主人公が今の私と同い年という設定に惹かれて読みました。
    2時間あれば十分読み切れます。
    小説なので架空の話と思えばそれまでですが、次の点は読んでて気になりました。
    ・主人公のリコが毎日のように泣いている(泣いている描写が多すぎてまたかとうんざりする)
    ・上京前の高校生時代に交わす妹の理沙子との会話が標準語(リコは九州出身で、最後の方で出てくる両親と兄は方便なのが余計違和感を感じる)
    ・登場人物が全ていい人(なんかリアリティさに欠ける)

    でも、ハッピーエンドで終わる話は好きなので、読後感は良かったです。

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著者プロフィール

作家。1981年、横浜生まれ。蠍座。NY、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。10歳から1日も欠かさず日記を書き始め、25歳の時に『おとこのつうしんぼ~平成の東京20代の男と女、恋愛とSEX~』(講談社)でデビュー。リアルな描写が女性の圧倒的支持を得て、ファッション誌で多数のエッセイ・小説の連載を持つ。
27冊目。東京在住。2児の母。Instagram @lilylilylilycom

「2020年 『別ればなし TOKYO2020.』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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