彼女との上手な別れ方

著者 :
  • 小学館
3.29
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本棚登録 : 318
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862813

作品紹介・あらすじ

それは、未練を残させない最高の別れ方。読み手の予想を鮮やかに裏切る、最高に素敵な物語。

感想・レビュー・書評

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  • 題名に惹かれて読み始め、予想を裏切る展開で話は進み、泣きポイントが3回もあった。ガジロウとユウコ、幸太郎の絡みが良い。近くにいると人間って影響し合うし、掘り起こされたり、成長したりするんだなぁ。

  • 簡潔に言うならゴースト+α
    設定やら話のあらすじ、結末も想像した通りって言っていいでしょう。新鮮さや斬新さは求めないほうが良いです。帯のレビューも大袈裟かと思います。でも、ぐっと心をつかむ文章があるあたりが作家さんですね。泣かされました。
    こう書きながら振り返って思ったのですが、主人公は自分が死んだと思っていたし描写もそのようなことを彷彿させるものだったのに実は死んでいなかった、というのは一体なんだったんでしょうか?思わせぶり発言か消化不良かが気になりました。

    • monta_sunさん
      私も、ガジロウを死んだと思わせる描写はなんだったんだ、最後に回収するのかな??と思ってたのでとても消化不良でした(^_^;)
      私も、ガジロウを死んだと思わせる描写はなんだったんだ、最後に回収するのかな??と思ってたのでとても消化不良でした(^_^;)
      2012/09/09
  • 交通事故で亡くなった加害者の幽霊4人と被害者ガジロウの交流を描いたファンタジー。この世に未練を残した4人の希望をガジロウが解決していく。
    設定は現実味に欠けるが、脚本を手掛ける作家さんのせいか、スラスラ読める。幽霊の一人、ユウコの残された息子・幸太郎とのやりとりは、ちょっとホロリとさせられる。
    優しい気持ちになりたい時に手に取りたい一冊。

  • あまり記憶にナシ。。。

  • 全く内容を把握しておらず読み始めたので、幽霊が見えるといっただいぶSF要素が強く、少し驚いたのが正直なところ。
    冒頭ガジロウの態度がずっと失礼だったが、徐々にユウコたちと過ごすにつれて、一生懸命人に対して接していく様子が描かれていた。振り幅を出すためかもしれないが、結構不快になるくらいだった。

    4人それぞれのこの世の未練を解消し成仏していくが、個人的にはジョニーさんとユウコが成仏する話が良かったように思う。
    ジョニーさんが手書きで交通情報を消防署に届けていたが、それがシステムの導入で無駄だったとわかった時のジョニーさんの切ないセリフは、表情も合わせて思い浮かぶようで胸が締め付けられた。
    ユウコの話は最終的にガジロウと幸太郎が同居とかではなく、施設に入るあたり現実的で良かったように思う。

    ガジロウが女装したりやったことのないダンスに挑戦したり、ありえないような描写も多々あったが、はじめに書かれている「これは途中からウソ」というのが効いて、まぁフィクションだし、、と思いながら読めた。また、たしかに逆に信憑性を増したような気もする。

    物語のきっかけとなる交通事故では、元々はガジロウが轢かれたという描写がガジロウ側にもユウコ側にもあったが、結局そこはお互いの勘違いだったということ?それが今回のような幽霊が見えるということに繋がった、ということだろうか。少しモヤモヤが残った。

  • 恋愛には、縁がない年齢の私だが、思う存分笑って泣けるこの世のものとは思えないとの注釈で、手に取った本である。
    初めて読む作者 岡本貴也氏で、「世にも奇妙な物語」の脚本も手掛けているとの事で、読み始めた。

    主人公の男 ガジロウは、少し低俗な感じで、物語りが、始まる。
    そして、ユウコ シングルマザーと、2人の踊り子と運転するジョニーの車で、事故に遭う。

    ガジロウは、助かるのだが、車に乗っていた4人は即死状態。
    この世に未練を残してしまった4人は、その姿の見えるガジロウに、この世に残したお金をあげる代わりに自分の願いをかなえてもらうように依頼していく。

    初めは、お金の魅力だけで、協力していたガジロウが、少しづつ、変化を遂げていく過程がいい。

    人間の本来の持っている優しさが、少しづつににじみ出てくるように、ガジロウも、幽霊になってしまった4人をあの世へと行けるように、動き出す。

    最後はユウコが、残した一粒種の幸太郎だけが心残り。
    そして、学校で、友達から、ストリッパーの母と、さげすまれる言い方をされて、くじけている幸太郎を 母親の偉大さを伝えるのか・・・・ガジロウは、思案する。

    そして、幸太郎の為に、ガジロウが、成したことが、普通では、考えられない事であった。

    題名の「・・・上手な別れ方・・・」は、ちょっとニュアンスが、違うのでは、と、思いながら、不思議な話に、子供がいじけないで、素直に育って欲しいと、思いながら、読み終えた。

  • 恋愛ものかと思いきやファンタジーな話しだった。死を扱った話で途中うるっとくるところもあるけれど、軽いタッチでノリが良いのでスラスラと読めてしまう。1人1人のキャラがしっかりしてるから、映画を見ているような感覚で読み進めてしまった。(調べてみたら、作者は脚本家さんで映画にもなってたのね。納得!)
    ガジロウが初めは嫌な奴なんだけど、だんだんと変わっていき憎めないやつになるところが良い。
    読み終わってみるとタイトルにも納得!スッキリとした気持ちになれる。

  • 極めて非現実的な設定ながら、魅力あるキャラ作りとテンポの良い語り口で気持ち良く読んでいける。特に、最後まで生き残る女と彼女が残した子供との関係が印象的。読後感も良い。

  • タイトル…⁈
    若い人向けのファンタジー的要素が強いかも

  • 最後まで読んでタイトルに納得。
    ぱっと連想されるような恋愛ものではありません。


    笑って泣いてほっこりできるエンターテイメント小説。
    観たばっかだったからか何故か「バーレスク」がダブり、
    ずっと脳内サントラが流れてたw


    ガジ、いいじゃん!

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