if: サヨナラが言えない理由

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 174
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863858

作品紹介・あらすじ

人生の「後悔」を生き直してみたら…

33歳の医師・早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルに悩んでいる。ある日、ルミ子は不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の”心の声”が聞こえてくるのだ。死を目前にした患者達は、さまざまな後悔を抱えていた。ルミ子は患者とともに彼らの”もうひとつの人生”を生き直すことになり――!?

この世の中の誰もが、「長生き」することを前提に生きている。
もしも、この歳で死ぬことを知っていたら…

●dream――千木良小都子(33歳)
母は大女優の南條千鳥。母に反対された「芸能界デビュー」の夢を諦めきれなくて…

●family――日向慶一(37歳)
IT企業のサラリーマン。残業ばかりせずに、もっと家族と過ごせばよかった。

●marriage――雪村千登勢(76歳)
娘の幸せを奪ったのは私だ。若い頃、結婚に大反対したから46歳になった今も独り身で…

●friend――八重樫光司(45歳)
中3の時の、爽子をめぐるあの”事件”。僕が純生に代わって罪をかぶるべきだった。

女性から圧倒的支持を受ける著者が描くヒューマン・ドラマ!!


【編集担当からのおすすめ情報】
「終活」「エンディング・ノート」などが注目を集め、”いかに死ぬか”ということに関心が高まっている今、ざまざまな家族の形が自分の生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれるヒューマン・ドラマです。

感想・レビュー・書評

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  • 垣谷美雨さんの作品にはまっている。
    「もうひとつの人生」「別の人生」、死ぬまできっとそんなことを考え続けてしまうだろう自分。

    ただ私の場合は、どうあがいても自分では人生の分岐点で選択することができない、そもそもあの親の元ではなく普通の家庭に生まれてきたかったという原点に戻ってしまうのだからどうしようもない。

    だからこそ、せめて自分で選択できる分岐点だけは、しっかりと大事にしなくてはいけない、そんなことを常に考えさせられる。
    だから垣谷氏の作品が好きだ。

  • 女医のルミ子が手に入れたのは、人の心が読め、過去をやり直すことができる聴診器。死期を宣告された患者達には、後悔や思い残すことがあったが、聴診器のおかげで見た世界が、自分の生きてきた道に間違いがなかったと思える結果で、患者達は安らかにあの世に旅立つことが出来るのだった。

    著者の作品らしく、極端な所も多々見られましたが、興味深く面白かったです。

    もしも違う選択をしていたら、と思うことはあると思いますが、自分が生きてきた道に後悔したくはないと思っています。
    それは自分の生き方次第。
    そんな風に生きていきたいものです。

  • 悪気はないのに他人を傷つけてしまうのは苦痛。
    そうなると、他人との接触を避けようとするもんなぁ。それが、医師ともなるとそうもいってられないのだろうし。
    他人の心の叫びが必要なときにだけ聞こえたら頼もしいだろう。それが末期がんの患者さんの声なら特に。
    やり直したいと思って、過去に戻ってやり直してみてもやっぱりな結末。
    そうよ、今まで自分が選択してきたことがらが1番なんだよ。時間は一定方向にしか流れないのだから、「あのときこうだったら。あのときこうしていれば」などという実現しないことを考えるより、今を楽しむのが賢いと思う。

  • 魔法の聴診器

  • 余命わずかとなった時、自分には別の人生があったのでは?別の道に進んでいたならば、もっと幸せだったのではないかと誰しもが考えてしまうのだと思う。選ばなかった別の人生を心の中で体験することで、もう悔いはないと思ったり、やはり選んだ人生で幸せだったと思ったりする。患者さんが穏やかに、救われて、旅立っていくというのは読んでいる方も救われた気がする。いつかその日が来たらこの本を思い出したい。元気になり退院していくお話や、主人公のお父さんのお話もあり、読んで良かった。

  • ひとの気持ちがわからない女医さんが、
    患者の心がわかる聴診器を拾った。
    患者さんの胸にあてると、
    心が見えたり、
    やり直したい過去に戻れる聴診器。
    もしもあの時、そっちの道にすすんだら?!
    と。
    後悔している過去に戻って、
    やり直して見ても。
    結果は、あまりよろしくない。
    やはり、
    今の現実が良いのかな。
    なかなか面白い本でした。
    女医さんと、女医さんの事が好きな岩清水先生。
    の掛け合いも良かった。


  • 空気の読めない女医が手に入れた不思議な聴診器は
    患者の心の声が聞こえる、そのうえ・・・。

    患者の心の声を聴きながら、
    それぞれの戻りたい人生の分岐点に戻ってみる。

    自分ならどこに戻ってみたいか、あの時だなぁ。
    でも、変わらないんだよね、
    そりゃそうだ、自分が選んだんだもんね。

    いいお話でした。最後に聴診器を譲るところもよかった。
    ダメな男はどう転んでもダメなこともよくわかった。

  • 空気が読めない、とはちょっと違う気がする。

  • 過去編はだらだらと読みにくい印象であまり入り込めなかったが、それでも読んでいくうちに徐々に入り込めた。自分の人生をやり直せるとしたらどこからかなと考えてしまう。読み終えてみると爽快感のある不思議な小説だった。

  • 「サヨナラが言えない理由」が分からなかった…

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プロフィール

一九五九年兵庫県生まれ。ソフトウェア会社勤務を経て、二〇〇五年『竜巻ガール』で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。テレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』の他に、『ニュータウンは黄昏れて』『あなたの人生、片づけます』『子育てはもう卒業します』『避難所』『農ガール、農ライフ』『あなたのゼイ肉、落とします』『嫁をやめる日』『後悔病棟』『女たちの避難所』など著作多数。

垣谷美雨の作品

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