- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864008
作品紹介・あらすじ
たった1人がいたから、この家族はできた。
今年最高の家族小説が出来ました!!
人目を避け地方の旅館で働く、すみ江。
父親を憎み続けた小料理屋の女将、愛子。
母親から見捨てられた公務員、哲生。
家に寄りつかなかった日本画家、現(げん)。
――深い孤独を抱えながら生きる4人の人生が、
たった1人の女性によって、温かく優しく照らされていきます。
読み終えて、ああこの人がいたから、この「家族」ができたのだと、深く深く思うでしょう。
ラストは感涙必至です。
そしてきっとあなたの心にも、優しい奇蹟が起きるでしょう。
この感動を、ぜひ味わってみてください!
感想・レビュー・書評
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いろんなかたちの家族があるけれど、寂しさを感じて生きてきた者は、人の気持ちがよくわかるし、その寂しさが、人を賢くするし、家族への愛は絶大なんだろうと感じた。
文中の「たとえどれだけ離れていたって、また会えることを信じてるから、離れていられるんだ。また会えるから憎めるし、嫌えるし、許さなくてもかまわないんだ。でも、もう会えない人を心から憎むことなんでできない」
いままでも、これから先も、うんざりするほど、家族なのだ。
許せなくても嫌いであっても、私たちはお互いに誰かと代わることはできない。
このことばが、家族であるからこそ思う気持ちなんだと…。
複雑な想いがあったとしても、やはり家族なんだからと…。
来栖佳世さんが、家族を結びつけていた最高の女性だったと改めて思った。
みんなの中で彼女は、生き続けているのだろう。
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sg
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人に甘えるのが迷惑だと思ってる、
寂しい賢い人たち。
バカみたいに生きていくのが下手なのに、
ある人と出会って救われる。
「凛々しく、美しく、ひとりであることに当然すぎるつよさを持ってる。でも、佳世さんはそれだけじゃない。他の人を懐に抱え込める豊かな温かみまで兼ね添えていた。」
私たちは、お互いひとりでいるけれど、
夫婦であり、家族であり、友だった。 -
う〜ん、微妙。なんか感動させたがっているのが見え見え。逆に平坦な物語に感じた。
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家族の大切さを改めて思い知らされる。
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寂しさが、人を賢くするの
賢い人ってね、まるでバカみたいに生きていくのが下手なの。だから、あんまり賢くなりすぎちゃだめよ
佳世が哲生にかけた言葉。
胸の重しが少し軽くなる。
最近抱えてるもやもや?のせいかスタバであっという間に読了。 -
静かだけれど良いお話。ちょっと綺麗な話すぎるけれど、背筋が伸びた。
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どの登場人物も優しく、後ろ向きな感情と上手く共存しようとする姿が共感できました。