劇談現代演劇の潮流

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093873031

作品紹介・あらすじ

本書は、現代の日本を代表する劇作家、演出家、演劇プロデューサーなど三十二人の演劇人との対談を収めています。対談相手は、戦後新劇を代表する劇作家の一人である矢代静一から、花組芝居を主宰する一九六〇年生まれの加納幸和まで、世代的にも大きな幅があり、その出身母体も、新劇、小劇場、商業演劇、大衆演劇、ミュージカルなど実に多彩です。対談のテーマの一つは「一九八〇年代演劇」です。

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  • NHKで放送された番組『80年代演劇大全集』を基にした32人の演劇人との対談集。「寺山修司の劇的世界」が放送された際の九條今日子との対談「誰でも一瞬なら役者になれる」を収録。

    「明るい虚無」の舞う時代 扇田昭彦著. 
    いつも神様の存在が気がかりだった 矢代静一対談. 
    ブレヒトはチェーホフに似ている 広渡常敏対談. 
    ミュージカルの根本はリアリズムである 藤田敏雄対談. 
    汎アジア的なる演劇をめざして 遠藤啄郎対談. 
    新劇的なるものの復権 木村光一対談. 
    ヒト、ヒトガタ、妖かしなるは人形の夢 福田善之対談. 
    文化の集積回路としての身体を 高橋康也対談. 
    男と女、今宵は二人きり 福田陽一郎対談. 
    アイデンティティーの不安を足場に生きる骨太の演技者 山崎正和対談.
    日本文化の核心は演劇にある 井上ひさし対談. 
    芝居は血湧き肉躍る身体ゲームの方がいい 蜷川幸雄対談. 
    誰でも一瞬なら役者になれる 九条今日子対談. 
    幻の蝶、あるいは愛の不在 清水邦夫対談. 
    人の暮らしているところなら劇場は成立する 石塚克彦対談. 
    海外で翻訳上演される芝居を作りたい 中根公夫対談. 
    異常に遅いテンポで生を照り返す 太田省吾対談. 
    芝居だけで食べる-それが劇団の基本です 梅沢武生対談. 
    多幸症の時代に紅テントを屹立させる 唐十郎対談. 
    表現すべき自分がない場所から書く 斎藤憐対談. 
    適役という発想を捨ててみたい 串田和美対談. 
    実現できぬムダなことに、人はなぜ夢中になるか 佐藤信対談. 
    とにかくドタバタやっておかしいことが好き 松原敏春対談. 
    血と汗と涙の対極で芝居をしたい 竹内銃一郎対談. 
    人間って何だ?それがいい芝居の原点 岡安伸治対談. 
    過去はいつも新しく、未来は不思議に懐かしい…… 生田万対談. 
    時代が大転換する、ちょっと後のことを書きたい 永井愛対談. 
    核戦争って?明るい虚無感!? 北村想対談. 
    押し入れの向こうは、青空だった 渡辺えり子対談. 
    盛大な笑いは大過去へと逆流し 野田秀樹対談. 
    純愛装置から発情するゴジラ 大橋泰彦対談. 
    あっけらかんと死を語る、年取った子供 高泉淳子対談. 
    いま蘇る、かぶく精神 加納幸和対談

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著者プロフィール

演劇評論家。1940年東京生。東京大学文学部卒。68年より朝日新聞学芸部にて演劇担当記者、文芸時評等も担当。著書に『現代演劇の航海』(芸術選奨新人賞受賞)『日本の現代演劇』等。2015年5月22日没。

「2015年 『こんな舞台を観てきた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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