生まれてくれてありがとう: 目と鼻のない娘は14才になりました

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093885867

作品紹介・あらすじ

重い障害を持つ少女はこんなにも家族の宝物

2003年、元客室乗務員でニューヨークで仕事をしている著者のもとに生まれた千璃(せり)ちゃんは、目と鼻(鼻梁)がない重度の障害を持っていました。
見ることも話すこともできない娘への好奇の目や、無責任な批判にさらされて傷つき、自分たち両親がいなくなっても娘がなるべく周囲の手を借りずに生きていくためにどうしたらいいだろうかと悩み・・・
先の見えない苦悩の中で、著者はある日、屋上で、娘と一緒にここから飛び降りようと心に決めます。しかしアパートの部屋に戻り、えび反りになって大泣きしていると覚悟して開けたドアの向こうには、ドリカムの「うれしい!たのしい!大好き!」の流れる中、「キャッキャッ」と笑う千璃ちゃんの姿がありました。

相模原で起きた障害者殺傷事件の容疑者の、「障害者は不幸を作ることしかできない」という言葉は間違っていると実証する、一家の14年の記録です。千璃ちゃんがこんなに素晴らしいメッセージを持って生まれて来てくれたことに感謝する、母から娘へのエンディングの言葉を涙なしには読むことができません。


【編集担当からのおすすめ情報】
障害のあるお子さんを持つ親が、これほど詳細に成長の課程を語った本は、今までなかったかもしれません。
千璃ちゃんが生まれたあと、著者の倉本さんは参考にできる人もいなくて、ずっとどうしたらいいかわからないトンネルの中にいたようだったと言います。
しかし、千璃ちゃんにたくさんの勇気をもらったから、同じ困難に向き合っている人たちに伝えたい、またそうでない人達に理解してもらうために伝えたいと思って書いたのがこの本です。
倉本さんの闘いは、たくさんの大事なことを思い出させてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • 4人の子供を海外で産み育てる日本人夫婦の話。共働きで長女を治療したり、下の子たちの勉強について考えたり、身内にサポートを頼まない中、読んでいるだけですごいバイタリティだなと思う。

  • 目も鼻もないという病気自体を知らなかった。
    アメリカの地で、いろんな困難を超えて超えて乗り越えてきた物語。
    こんなこともあるのかと驚きが多かった。

  • 2作目。前作の壮絶な育児記録から、今作は少し成長した4兄弟の様子も垣間見れた。すてきな兄弟。2人目考えてなかったけど兄弟もいいな〜と思えた。

  • 素直に感動した。自分の今の幸せに感謝し、器の小ささを反省した。この著者を非難する人の気がしれない。

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