- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093886352
作品紹介・あらすじ
事実を疑うことから、バイアス外しが始まる
今日本には課題が山積している。私たちが思う以上に逼迫した問題が多く、世界からは「どうして日本人はそんなにのんきでいられるのか」と不思議がられることも多い。
「少子高齢化」「年金」「国防」「原発」「基地問題」「移民」・・・・どれもすべての日本人の未来に直接関わる問題であるにも関わらず、政府も社会も、解決どころか解決につなげる議論さえも先延ばしにしているように見える。
アメリカ出身で日本に長く暮らすパックンことパトリック・ハーランが、この国を愛するからこそ考えたいこれらの課題について、「日本の目」「世界の目」双方の視点から、データを基に解決に向けた提案をする。
そこで鍵になるのは、自分の中にある「バイアス」に気づくこと。「バイアス」とは、偏ったものの見方や、誤解や偏見にも繋がりかねない先入観・思い込みのこと。誰にでも「バイアス」はかかっており、そんな思考ぐせを外すことは簡単ではないが、「事実」をひたすらチェックし、その「事実」をまず疑ってみることが、「バイアス外し」の第一歩になる。
著者は、ずっと日本に生きている私たちは気づかない思わぬ「日本バイアス」を鋭く指摘しつつ、問題解決への提案をしていく。
池上彰氏による解説文つき。
感想・レビュー・書評
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外国人ならではの視点からの提案やら知らなかったことがらににハッとさせらた箇所が多い。「アメリカ人の死因の第3位は医療ミス」「日本では小学校で児童が掃除をする(アメリカではありえない)」「英語を話せないと思っている日本人が多いけれど、フランス語や中国語など他の言語では、簡単な文すら話せないことを考えると英語話せてるじゃないか」「日本は宗教に頼らずに倫理観を保てている」クエスチョニングという言葉とか。
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とても勉強になった。やはりeliteは思考が鋭く、Americaの教育はすごい。学ぶことが多すぎて、知的胃もたれ中なのであと二回は読みたい。