- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093887908
作品紹介・あらすじ
カリスマ経営者はどうやって生まれたのか
2002年に発売されたロボット掃除機『ルンバ』は世界累計販売数3000万台を突破し、その勢いは留まることを知らない。その『ルンバ』をこの世に生み出した男、米アイロボット社のCEOコリン・アングル氏の半生を基にしたビジネス本。
「人の役に立つロボットを作りたい」という子どもの頃からの夢を持ち続け、大学時代に3人で起業したものの、その後数多くの挫折と失敗を繰り返す日々。そこから持ち前の「共創力」を発揮して大企業と、社員と、関連企業との共感を得ながら、共通善の実現を目指して大成功を収めていくまでのストーリーと、未来に向かってのロボット構想、エンジニア育成への夢を描く。
今後のビジネスパーソンになくてはならない「共創力」の培い方と考え方、使い方をも指南する1冊。
Index
【共創力の芽生え】メカ好きの少年と素質を伸ばした両親
【共創力の広がり】ハイスクールからMITへ
【共創力の進展】アイロボットの設立と試練の時
【共創力の深まり】ルンバの誕生とビジネスの確立
【共創力の躍進】日本進出のつまずきと成功
【共創力のその先】アイロボット2.0と社会貢献
【編集担当からのおすすめ情報】
アイロボットのCEO、コリン・アングルさんの半生を描く世界で初めての書籍。米本社の社長室で何日にもわたりロングインタビューを敢行しました。1人の子どもがエンジニアになり、「共創力」を駆使して大企業のCEOに上り詰める課程には、仕事に悩めるビジネスパーソン、ビジネスリーダーはもちろん、子どもの才能を伸ばしたいと思う親や教育者へのヒントが詰まっています。
感想・レビュー・書評
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桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/641827詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイロボットルンバの創業者コリン・アングルは小さい頃からひたすら経営者としての素質となる訓練を、行なっていたことを感じた。この本を読みやはり質は量から生まれるのだと感じた。
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「ルンバ」を開発したアイロボットの創業者、コリン・アングル氏の生い立ちから、ルンバ開発までのアイロボットの道のりを、本人への取材も交えて描いた本。
アングル氏の生い立ちから描かれており、彼の企業家として、またものづくりのエンジニアや経営者としての発想や行動の原点がどこのあったのかがとてもよく分かる。
彼自身が、幼い子供のころからものを直したり機械の仕組みを解明することに興味を持ったりする、ものづくりのマインドを持った子供だったということはもちろん大きな要素だと思う。
しかし、それだけではなく、彼自身がチームフォーメーション、チームのマネジメントの特異な人間だったということが、アイロボットの成功の大きな要因だったように感じた。
ベンチャー企業として当然リーダー自らのハードワークが存在しなかったわけではないが、本書を読んで感じたのは、アングル氏自身が圧倒的に先頭を走って周りを引っ張っていくというより、彼のチームメイトである社員が様々なことを発案、提案し、アングル氏はその社員たちとともに現場に乗り込み、伴走しながら結果を出していったという印象が強いということだった。
特にルンバの開発については、彼自身の発想ではなく、最初は社員からの「掃除ロボット」開発の提案から始まっている。それを取り上げ、湾岸戦争や福島第一原発などの現場で働く自律型ロボットという「政府系」のビジネスの会社から、コンシューマー向けの会社へと舵を切ったという判断は、そのようなスタンスだったからこそ可能になったのだと思う。
政府系とコンシューマー向けでは、製品に求められるクオリティやデザインも、マーケティングやサービスの方法も全く異なる。商品の名前の付け方にさえ、これまでとは異なる発想が求められる。
彼が、これまで自分が主導してきた部分であっても、この全く新しい領域へのチャレンジにあたって、社員や外部の専門家の声を聴きながら臨機応変に方針転換をし、事業を成功に導いていく様子が、とても印象に残った。
いわゆる、明確なビジョンと強烈なリーダーシップに貫かれたベンチャービジネスの物語とは一味違った話で、とても興味深かった。 -
図書館で。アイロボットの創業者 コリン・アングルの本。
2時間ほどで読める。
少年時代、高校とMIT、創業と軍での成功、パートナシップビジネス・コンシューマー事業への進出と国防事業売却、日本市場とルンバの進化、これからのアイロボット・メッシュホームと創業から30年間のピボット。
CEOの役割は常に変わる。役員の役割も。求められる能力も。やりたいことができる場が大事と思った。 -
ロボット掃除機のルンバを作ったコリン・アングル氏の半生と自身が起業したアイロボット社の歩みについて書いた一冊。
アングル氏が幼い頃からメカに興味を持ち、様々な経験を積みながら起業を果たし、機雷除去ロボットや災害救助用のバックボット、赤ちゃんや恐竜などロボットのおもちゃなどの開発を経てルンバの誕生に至ったことを知ることができました。
また、両親の独特な育児方針やMITでのロドニーブルックス教授との出会いなどアングル氏の成功の裏側には様々な出会いや出来事があったことも知ることができました。
同社が何度も社名変更を経て今の社名に落ち着いていることや開発までの費用を出してもらう代わりに気に入らなければキャンセルができるという共創していくというやり方をしていることなどは色々なことがあってのルンバの誕生したのだとも感じました。
日本で認知されるまでも紆余曲折があったり、顧客への不満とも真摯に向き合う姿勢など今の状態まで普及するまでに商品開発以外のところでも多大な苦労があったことも知りました。
本書を読んでますます進化していくルンバの姿を感じ、ロボットが今後ますます私たちの生活に浸透していく可能性やロボットの技術で今まで困難とされてきた様々なチャレンジにおいて克服するだけの技術がこれからも開発されていき、どんな境遇の人も住みやすい社会になっていく期待も膨らむ一冊でした。 -
欧米では読み聞かせの際に親が子に質問する
昆虫=小さいロボット
自分で挑戦するからこそ楽観的になれる
中止の決断が一番辛い