- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093890519
作品紹介・あらすじ
「日本人」とは何か!「国家」とは何か!この問題を解く鍵が、日本の遺産を守り継ぐ隣国にあった。李登輝前総統、陳水扁総統と、とことん話して見えてきたのは日本の危機だった。なぜ凄絶な"国産み"を続ける台湾を描いたのか。衝撃のラストこそ日本人への激烈なメッセージだ。
感想・レビュー・書評
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日清戦争に勝利した日本は、台湾の割譲を受け以来、大東亜戦争の敗戦まで日本の統治下にありました。
普通列強の植民地政策は、「略奪型」「搾取型」と言われていますが、日本の台湾統治は、「投資経営型」政策を取りインフラ整備等様々な投資を行うことにより共栄を図りました。決して、虐殺などというものは行われなかったのです。
実は、27年前台湾の歴史を知らずして旅行をしたことがあります。その当時の印象は、何とつまらない所だということしか心に残っていなかったのです。
何故、東北大震災の時に台湾が世界一日本に義捐金を送ってくれたのか疑問に思っていました。勿論、親日国であるということは知っていたけれど、今回「台湾論」を読み歴史を知り得たことは、台湾及び台湾人の日本に対する想いを受け止めることが出来ました。日本には既に死んでしまった価値観が、今も残る台湾に元々持っていた日本の価値観を求める旅をしたいと本書を読んで感じました。今度は、心の底から楽しめそうです。いざ、GO TO TAIWAN詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
蒋経国(蒋介石の息子)暗殺未遂事件が起こったとき、国民の支持を失っていたことを反省した彼は宣教師をしていた李登輝に後継総統就任を要請した。国民党は世界一の資産を持ち、政治資金に困らない政党。李登輝は議会の民主化(終身地位の大陸選出議員の引退)を実現し、憲法に実効支配する台湾島などを領土とすると明記し大陸反攻を放棄、北京政府に「大陸が民主的政体になれば統一できる」と逆に呼びかけた。政治における軍の支配を排し対立野党・民進党に平和裏に交代するという中国の歴史始まって以来の快挙を成し遂げた。北京は其故彼を憎んだ
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台湾の方たちのアイデンティティについて、考察したもの。
ひるがえって、日本人の歴史認識に対する問題提起も行う。
おもしろかったです。 -
なぜ親日の方がおおいのかよくわかりました。
台湾の歴史を知るにはとてもいい本だとおもいます。
より台湾のことが好きになりました。
日台友好。 -
かつて日本が統治したことがあり、親日であるという程度の知識しかなかった台湾。賞味期限は過ぎているが、国としての成り立ちの歴史について詳しく解説されていて、改めて参考になった。何度か観光で訪れたことがあるが、確かに人々は親切だし、食べ物もおいしい。気候も暖かだし、いいところだと思う。地震や台風が多いのはちょっと難点だけど。政治的なことで言えば、大陸中国と日本の関係、その間で台湾とどう国と接していくかは極めて微妙で難しい問題。「日本と中国が仲良くできるはずがない。そのコンフリクトが台湾だ」という言葉は腑に落ちた。
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2014/01/23 読了
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台湾とはどのようなところかを知る
一つのきっかけとして読了。 -
台湾人が書いた「台湾人と日本精神」と併せて読むことで、日本人と台湾人の両方の視点で理解することができる。
「日本人とはそもそもこういった民族なんだ」というアイデンティティ教育をするうえで、台湾統治の歴史は非常に良い題材である。 -
小林よしのりらしい内容の本で,ある意味安心して読むことができます。 第1章~第7章が「SAPIO」に連載した漫画で,第8章~最終章が描き下ろしの漫画です。
親日派の方たちと会って感じたことをまとめたのでしょう。戦前の日本にはいいところがあったのだ…という主張で貫かれていて,それはそれで,いいじゃないですか。ただ,台湾のアイデンティティーを求めていると思われる人たちが,日本語をペラペラしゃべっているという事実は,とても悲しく感じます。