新冷戦考: 日本の防衛力の今

著者 :
  • 小学館
4.50
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093891370

作品紹介・あらすじ

仮想敵国は中国ーー自衛隊の現在地 〈本州最北端にある青森は沖縄に次ぐ基地県なんです。陸・海・空の3つの自衛隊に、米軍を合わせて4つの軍事組織が揃っているのは、この2県だけ〉――。その青森で島嶼防衛を想定した日米合同訓練が行なわれた。沖縄からやってきた米軍海兵隊と自衛隊による国内最大規模の合同演習の舞台になぜ、青森県が選ばれたのか? 素朴な命題からスタートする本書は、東奥日報紙で2022年から月一で掲載された大型連載をまとめたもの。筆者は、沖縄に次いで米軍基地の多い青森県で精力的に取材するジャーナリストで、東奥日報編集委員の斉藤光政。仮想敵国を中国に想定した自衛隊が、南西諸島の防衛に舵を切っている現状、津軽海峡を通過する中国・ロシアの艦艇、日本に配備されているハイテク戦闘機F35、北朝鮮ミサイルなど、日本の防衛をめぐる現在地を余すところなく活写する。新冷戦と称される緊迫した国際情勢の中で、石垣島や与那国島などの南西諸島、マーシャル諸島など豊富な現地取材を通じて、日本の軍事力、防衛力の現状を検証していく。自衛隊は今、どこまで戦えるのか? を問う意欲作 。 【編集担当からのおすすめ情報】 青森県の県紙「東奥日報」で連載された大型企画が書籍化。豊富な図版。『空母いぶき』かわぐちかいじ氏インタビューも掲載。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 231123-2-3

  •  日本の安全保障問題、日米同盟といえば「オキナワ」、との定型に片寄りがちなテーマを「アオモリ」からの視点で捉えた良書。(地方紙の連載記事を基にしているので当然といえばそれまでだが)
     部隊の改編~移駐をきっかけに、さまざな識者のコメントも多く掲載されており、安全保障の現在地を新たな視点で俯瞰できる。
    地方紙の連載とは思えない、全国紙では出来ないであろう企画。

     政治主導での装備品購入の弊害についても、ネット情報とは一線を画した防衛装備品の評価について記載されている箇所もあり興味深い。

全2件中 1 - 2件を表示

斉藤光政の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×