デビクロくんの恋と魔法 (小学館文庫 な 6-4)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 766
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060874

作品紹介・あらすじ

相葉雅紀主演映画原作、早くも文庫化!

書店員・光には、絵本作家になりたいな、という漠とした夢があった。恋に関しては、だいたい相手から告白されて付き合うが、「やさしいんだど……」といわれて最終的には終わってしまうパターンが続いていた。そんな光には、「デビル・クロース」、略して「デビクロ」という謎キャラに変身して、「デビクロ通信」なるイラスト入りのメッセージを添えた手製ビラを、ポストなどに無差別に撒くという意外な一面が。そんな光に思いを寄せる実家の鉄工所で働く溶接女子の杏奈の好意に気づくことなく、ある日、光は彼女に運命の人が現れた話を嬉々としてしまうのだが――。
この冬読みたくなる、ミラクルなラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 書店員・光には、絵本作家になりたいな、という漠とした夢があった。恋に関しては、だいたい相手から告白されて付き合うが、「やさしいんだけど……」といわれて最終的には終わってしまうパターンが続いていた。
    そんな光には、「デビル・クロース」、略して「デビクロ」という謎キャラに変身して、「デビクロ通信」なるイラスト入りのメッセージを添えた手製ビラを、ポストなどに無差別に撒くという意外な一面が。
    そんな光に思いを寄せる実家の鉄工所で働く溶接女子の杏奈の好意に気づくことなく、ある日、光は彼女に運命の人が現れた話を嬉々としてしまうのだが―。
    絵本作家として上手くいかないやりきれない気持ちをデビクロ通信として制作しながらも、絵本を作る時には自分の心の闇を見つめられなかった課題そして上辺しか優しく出来ない自分に気づいた光が、一歩踏み出して成長していく心情が丁寧に描かれたファンタジックな味付けのラブストーリー小説です。杏奈とソヨン、それぞれのヒロインの魅力も、忘れがたいです。
    特に、光への恋心を抑えながら光の恋を応援する杏奈の恋心と光の初々しい恋心が切なくて、キュンとしました。

  • はじめましての中村さん。
    …ではなかった。お久しぶりの中村さん。

  • 2015年購入
    *
    久々に読んでほっこりした。ほんとに癒される世界観。
    純粋でどこか子供の恋みたいな大人の恋の話。
    すごくサクサク読めたし、確かにこんな話だったなあと思い出した。
    杏奈とソヨンがとにかく純粋で可愛い。
    そしてデビクロくんやっぱり可愛い。

  • まーた中村航の作品を読んできゅんきゅんしてしまった。
    中村航作品は登場人物を全員好きになってしまってみんな幸せになってくれ・・・!と思いながら読んで、みんな幸せになってくれる物語が多いから読後感が暖かくて良い。
    ストーリー自体はありがちだけど、王道な魅せ方をして綺麗に纏まってる作品。

  • これはコテコテだ。韓国のキレイなお姉さんも出てくることだし、韓流ドラマはコテコテだって聞いたことあるから、もしかしたらこんな感じなのかもしれない。まぁそれはどうでも良いが。
    しかしこのお姉さんもクセモノで、ごちそうしますと言って誘いつつ唐突に晴海に来いってなるわ、もんじゃ焼きに連れて行って飲んだくってしかも毎日のように連れ回して最終的には好きな人がいるのって、オイコラってなる。
    その他、いちいち挙動不審なデビクロくんといい、実は危うい人たちなんであって、現代に潜む闇と言われれまさにその通りで、あれ、もしかしてテーマは深いのか?と、突然ハッとする。ような気もする。

  • やっぱ良いわデビクロくん…
    相葉ちゃん、どっからどう考えても光にぴったり、キャスティングしてくれた人ありがとう
    みんな幸せになれるハッピーエンド☺️
    プラチナデータ読んだ後だからか、
    光って二重人格ぽいなあと思った()
    おしるこキャンディとデビルクロース

  • 何年も前に映画を観ました。
    完全にその世界観で始めたので、光は相葉ちゃん、杏奈は榮倉奈々ちゃんが頭の中で動いていました。
    映画との設定の違いや、デビクロ通信のかわいさ、映画とはまた違った楽しみ方ができました。
    映画も好きでしたが、原作も大好きです!

  • 飛行機の中で映画を観た後で読んでみた。
    登場人物の関係性が映画と原作でほんの少し異なるものの、基本的には忠実に再現されていたかな。
    何と言ってもデビクロ通信の文章がポイントです。この使い方は上手いなぁと思う。
    「言いたいことがあるなら、今のうちだぜ!」か。
    確かにその通りだ。

  • 爽やかな読み口で楽しかった。ストーリー自体に特別なところはないけれど、特別じゃない物語を特別に語れるのがこの人の凄さだと思う。

  • 書店員・光は絵本作家を夢見る若者。見る者を温かい気持ちにさせる絵本を描きたい気持ちの反面、「闇」の気持ちから生まれた「デビクロくん」として「デビクロ通信」を描きそれを様々な場所に撒き散らす通称ボム行為、を行う一面も持っている。しかしデビクロくんの正体は誰にも秘密、だ。
    ある日光は昔の自分が描いた絵本の言葉そのもののような、赤いコートを着た韓国人デザイナー・ソヨンと出会い、これは運命の恋だ…!と感じる。昔から光に憧れ、恋し、しかし「友達以上兄妹未満」の関係性を続けてきた杏奈は、自分の気持ちを封じ込めるかのように光の「運命の恋」の話を聞いて応援していくことになるが…

    メインになる人間関係をちょっと説明しようとするだけで「ひと昔前の少女漫画かっ!」となる。それくらい、大筋はベタ。「好きな人の好きな人」がテーマのハチクロっぽい雰囲気も、ベタ。
    でも文章の語り口調が、センスのある読み易さで活字を読む楽しさ、を感じて読むことが出来たから結構楽しめた。

    なんとなーく「ほっこりするもの」を読みたいとき、に丁度良い一冊だった。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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