- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094063165
作品紹介・あらすじ
水中考古学者VS.トレジャーハンター
興田真佐人には、熱い船乗りの血が流れている。祖先である興田正五郎はおよそ400年前、メキシコのアカプルコとフィリピンのマニラを結ぶスペインのガレオン船「アンヘル・デ・アレグリア」の筆頭航海士として、太平洋の大海原で活躍していた。1620年8月7日、アカプルコに向かう二度目の航海中に「アンヘル・デ・アレグリア」は遭難し、正五郎は船と運命をともにしたという。水中考古学を専攻する真佐人は、太平洋のど真ん中に沈んだままの「アンヘル・デ・アレグリア」を引き揚げることに、人生を賭けていた。スペインを代表するリゾートビジネスグループのオーナー、アントニオ・バルデスをスポンサーに、恩師の田野倉賢治教授、同僚の片岡亞希らとチームを組み、沈船引き揚げプロジェクトが始まった。
【編集担当からのおすすめ情報】
第六回大藪春彦賞を受賞した
傑作『太平洋の薔薇』以来の海洋冒険小説!
感想・レビュー・書評
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2017 3 8
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妻からお勧めされていたこちら。久しぶりの笹本本です。スケールの大きさはさすがです。グイグイと引き込まれていきます。次の展開が気になって仕方ありません。早く下巻が読みたい!
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レビューは、下巻にまとめて。
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夏に読みたいトレージャーハンター。
日本とアメリカ、スペインの利権争いと、水中火山や噴火して突然あらわれる新山などを背景に1620年に沈んだスペイン船を巡る時間を追う争い。
水中考古学という分野があることを初めて知った。
主人公と船とともに沈んだ祖先が、深海で邂逅する場面が感動。
大藪春彦賞受賞作。