無痛の子 (小学館文庫 カ 3-2)

  • 小学館
4.00
  • (4)
  • (9)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (586ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064896

作品紹介・あらすじ

手負いの女刑事が謎に迫る傑作サスペンス!

自宅のベッドで殺された女性の遺体からは、小さな皮膚片がいくつも剥がされ、持ち去れていた。現場を検証していたボストン市警殺人課の女刑事D・D・ウォレンは、何者かの気配を感じたはずみに階段から転落し、左肩に大怪我を負う。リハビリ中、ペインコントロールのためにクリニックを訪れたD・Dは、精神科医の女性アデラインに出会う。先天性無痛性であるが故に「痛み」を専門にした、という彼女。その矢先、第二の事件が発生した。ふたつの事件の類似性を辿ると、やがて40年以上前の連続殺人事件が浮かび上がる。その犯人はアデラインの実父であり、さらに彼女の姉もまた14歳で初めての殺人を犯し服役中だったーー。
大好評D・D・ウォレンシリーズ『棺の女』の前日譚。残酷な運命の下に生まれた女医と、執念を燃やす手負いの女刑事のドラマティックすぎる傑作サスペンス!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公がいきなり怪我して役立たずになってしまうという波乱の幕開け。それでも事件は連続して発生する。
    途中から無痛症の女性医師アデラインの語りになる。
    オチとしては、まあこんなもんだよな、という感じ。
    他の作品を読むかどうかは微妙。


    作品紹介・あらすじ
    手負いの女刑事が謎に迫る傑作サスペンス!

    自宅のベッドで殺された女性の遺体からは、小さな皮膚片がいくつも剥がされ、持ち去れていた。現場を検証していたボストン市警殺人課の女刑事D・D・ウォレンは、何者かの気配を感じたはずみに階段から転落し、左肩に大怪我を負う。リハビリ中、ペインコントロールのためにクリニックを訪れたD・Dは、精神科医の女性アデラインに出会う。先天性無痛性であるが故に「痛み」を専門にした、という彼女。その矢先、第二の事件が発生した。ふたつの事件の類似性を辿ると、やがて40年以上前の連続殺人事件が浮かび上がる。その犯人はアデラインの実父であり、さらに彼女の姉もまた14歳で初めての殺人を犯し服役中だったーー。
    大好評D・D・ウォレンシリーズ『棺の女』の前日譚。残酷な運命の下に生まれた女医と、執念を燃やす手負いの女刑事のドラマティックすぎる傑作サスペンス!

  • ◎編集者コラム◎『無痛の子』リサ・ガードナー 訳/満園真木 | 小説丸
    https://shosetsu-maru.com/recommended/column_editors/2018-10-05-0

    翻訳者は語る 満園真木さん | 小説丸
    https://shosetsu-maru.com/interviews/translator/16

    無痛の子 | 書籍 | 小学館
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09406489

  • リサ・ガードナー『無痛の子』小学館文庫。

    シリーズ邦訳2作目。『棺の女』の前日譚。邦訳順が逆になったのでシリーズ第1作目ということになる。『棺の女』に比べると些かまどろっこしい感じがする。設定が面白いだけに非常に勿体ない。シリーズの第1作目ということを考えれば致し方無しか。

    小さな皮膚片を幾つも剥がされた女性の遺体。犯行現場を捜査していたボストン市警殺人課の女刑事D・D・ウォレンは、何者かに階段から突き落とされ、大怪我を負う。リハビリの過程で、D・Dは精神科の女医・アデラインと知り合う……

  • 「棺の女」の一つ前の話らしい。今回も特殊なキャラの女性が登場。「棺の女」で、けがをした後遺症に苦しんでいた女性刑事ウォレンだが、その大けがを負ったのが今回の事件だ。女性が殺された上に皮膚をはぎ取られた猟奇的な事件が発生。捜査中に大けがを負ったウォレンが痛みに苦しむ描写が壮絶。そのウォレンを精神的にフォローするのが精神学医のアデライン。彼女は先天的な無痛症で、痛みを全く感じられないために骨折しようが火傷を負おうが気付かない。さらに彼女の父親と姉は連蔵殺人犯。そういった派手な事実に目を奪われてしまうが、徐々に明らかになっていく家族の真実には心を打たれる。アデラインと姉の最後の場面では泣いてしまった。ちょっとあざとすぎる気もするけど、このシリーズが出たらまた読んでしまうな。

  • 女性の皮膚が無数に剥がされた遺体、連続殺人。D・D・ウォレン刑事は捜査の過程で怪我をし、痛みのコントロールのため精神科医アデラインにかかる。その医者は無痛症であり、父親ハリーは連続殺人鬼で既に死んでいる。そした姉シェイナも殺人犯として長年刑務所にいると分かった。そして今回の事件は40年前のハリーが起こした事件と似ている・・・

    おぞましい。久しぶりに激しくおぞましい話を読んだ。

    これの続編が「棺の女」だそうなので、翻訳は出るのが逆になってしまっているけれど、あまり問題はないように思う。

    父親も姉も殺人犯であるアデラインの苦悩たるや。かなり我儘なシェイナのキャラクターもいい。一つの時間が本人たち以外に、周囲にも深い影響を与えるんだなーと深く思った。



    ※ネタバレ

    真犯人は、40年前の被害者のいとこ、チャーリー。ゲイでいとこに襲いかかり殺してしまったが、シェイナのせいにした。今回の事件は、昔の事件で本を書いて金を稼ごうとして起こした。

  • 翻訳本にありがちな、続編が話題になったので後から訳されたシリーズ前作品。「棺の女」で描写された主人公の怪我、てっきりラストで犯人と格闘してついたものかと思いきや、序盤も序盤で負ったものだったとは。本編中ずっと「痛み」と付き合っていくことになるのはテーマとして納得。エンタメとしては面白いように見せかけて話が重く(それも重い気分を味わずという種類のエンタメと言われたらそれまで)、ミステリとしては露骨なまでのミスリードが多い。もう少し面白くなりそうな気はするので、続編の翻訳に期待。

  • 棺の女もこの作品も、共感力がなく頑ななD.Dよりも相対するもう一人の主人公的女性キャラクターに好感が持てる。
    夫アレックスのハンサムで仕事への理解もあって(こちらは少々怪しいとはいえ)な都合良すぎるキャラクター設定いる?ロマンス小説みたい。

    ミステリとしては中々好きなシリーズ。続編も読む。

全9件中 1 - 9件を表示

リサ・ガードナーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×