死神憑きの浮世堂 迷宮の戻り人 (2) (小学館文庫 Cな 3-2 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065831

作品紹介・あらすじ

人形修理師は過去の記憶に囚われる――

人形修理工房〈浮世堂〉の主人・城戸利市のもとに、悪友の僧侶・愚浄から日本人形がらみのトラブル解決依頼が舞い込む。依頼主は伊武冬馬。ドイツの血を引く青年だった。利市は冬馬に不思議な縁を感じて……。
「骸屋」という家業の一族は、依頼者が頼んだ愛する死者の身体を時代を超えて保存し続け、あるタイミングで別の人間から魂を奪いその死者に移す。魂を奪われた人間は死ぬのだ。
骸屋の技を継ぐものは永遠の命を得て死なない。そんな一族に現代の人形修理師・利市が挑む、絶品オカルト・ロマン! ゾクゾクと哀しみが止まらない・・・!

感想・レビュー・書評

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  • 利市の苦悩が解決されたと思ったら、またもや悩まされること勃発。
    忘れ得ぬ者っていうのは泡沫人形から分かるものなんだなぁ。
    今回が特殊なケースなのか?
    冬馬くんが入れ込んでた相手の器が利市だったからたまたま?
    それとも分かってしまうものなのか…。
    もしそうだとしたら、利市はこれからも巻き込まれるのだろうな。
    骸屋はきっとまだ他にもいるだろうし。

    愚浄との仲良しさにニヤニヤが止まらなかった(笑)
    というか、愚浄は利市のこと好きすぎるんだよ!
    恐らく坊主になったきっかけに利市が絡んでいたりするのか?
    あ、でも、出逢ったのが愚浄が既に坊主になってからだったから違うのか。
    読み直さないとなそこんとこ。

    ぬいのこと抱きしめたのは一体なんだったのだろう。
    これはラブを期待しても良いのか?
    でも、弟の現し身みたいなもんだからそれはない?
    ぬいも利市もしんどいから二人には幸せになってほしい。
    ぬいには片桐もいるから、そっちでもいいな。
    利市には愚浄いるから(笑)
    片桐も報われてほしいんだよな、真っ当な普通の人生を歩んで家庭を持ってほしい。
    なんだかんだ良いお父さんになりそうだもん。

  • 弟のことに決着がついている分、前巻ほど悲壮感がなくて、肩の力を抜いて読めた。愚浄さん大物すぎる。もっと続きが出たらいいのになぁ。

  • シリーズ2作目

    やはり1作目は背景の説明にまるまる使われた感じですね。
    あれは重い上に、怒りと虚しさが激し過ぎて辛かったです。
    本作では、やっとまともな仕事が見られます。
    もちろんシリーズですから、骸屋や死神、忘れ得ぬものが
    潜んでいるんですけどね・・・

    愚浄の紹介で、伊武冬馬の依頼を受けることになる利市。
    死神も忘れ得ぬ者も、勝手に生き返らせられた者も
    そして、偶然立ち会ってしまった人間の思いの強さも
    それぞれの心の繊細な部分をうまく描いてくれていて
    骸屋には未だに納得がいかないけれど、楽しめました。

  • かつて幼い弟を奪われ、その恨みに捕らわれている人形師、利市。今回出会った美青年の正体は……?おー、面白いではないか。こういうシリーズ好きー。もっと続かないかな。もう彼はレギュラーでよいですよ!

  • 前作より読みやすくなった。

    冬馬は「トーマの心臓」から来たのだろうか?

  • 1巻よりニア臭が濃くなってる気が…。この作家さんの特徴はニアニア感だろうか。歓迎するけどw。それはさて置き、愛と友情を感じる意外といい話であった。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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