死神憑きの浮世堂 迷宮の戻り人 (2) (小学館文庫 Cな 3-2 キャラブン!)
- 小学館 (2018年11月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094065831
作品紹介・あらすじ
人形修理師は過去の記憶に囚われる――
人形修理工房〈浮世堂〉の主人・城戸利市のもとに、悪友の僧侶・愚浄から日本人形がらみのトラブル解決依頼が舞い込む。依頼主は伊武冬馬。ドイツの血を引く青年だった。利市は冬馬に不思議な縁を感じて……。
「骸屋」という家業の一族は、依頼者が頼んだ愛する死者の身体を時代を超えて保存し続け、あるタイミングで別の人間から魂を奪いその死者に移す。魂を奪われた人間は死ぬのだ。
骸屋の技を継ぐものは永遠の命を得て死なない。そんな一族に現代の人形修理師・利市が挑む、絶品オカルト・ロマン! ゾクゾクと哀しみが止まらない・・・!
感想・レビュー・書評
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利市の苦悩が解決されたと思ったら、またもや悩まされること勃発。
忘れ得ぬ者っていうのは泡沫人形から分かるものなんだなぁ。
今回が特殊なケースなのか?
冬馬くんが入れ込んでた相手の器が利市だったからたまたま?
それとも分かってしまうものなのか…。
もしそうだとしたら、利市はこれからも巻き込まれるのだろうな。
骸屋はきっとまだ他にもいるだろうし。
愚浄との仲良しさにニヤニヤが止まらなかった(笑)
というか、愚浄は利市のこと好きすぎるんだよ!
恐らく坊主になったきっかけに利市が絡んでいたりするのか?
あ、でも、出逢ったのが愚浄が既に坊主になってからだったから違うのか。
読み直さないとなそこんとこ。
ぬいのこと抱きしめたのは一体なんだったのだろう。
これはラブを期待しても良いのか?
でも、弟の現し身みたいなもんだからそれはない?
ぬいも利市もしんどいから二人には幸せになってほしい。
ぬいには片桐もいるから、そっちでもいいな。
利市には愚浄いるから(笑)
片桐も報われてほしいんだよな、真っ当な普通の人生を歩んで家庭を持ってほしい。
なんだかんだ良いお父さんになりそうだもん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ2作目
やはり1作目は背景の説明にまるまる使われた感じですね。
あれは重い上に、怒りと虚しさが激し過ぎて辛かったです。
本作では、やっとまともな仕事が見られます。
もちろんシリーズですから、骸屋や死神、忘れ得ぬものが
潜んでいるんですけどね・・・
愚浄の紹介で、伊武冬馬の依頼を受けることになる利市。
死神も忘れ得ぬ者も、勝手に生き返らせられた者も
そして、偶然立ち会ってしまった人間の思いの強さも
それぞれの心の繊細な部分をうまく描いてくれていて
骸屋には未だに納得がいかないけれど、楽しめました。 -
前作より読みやすくなった。
冬馬は「トーマの心臓」から来たのだろうか? -
1巻よりニア臭が濃くなってる気が…。この作家さんの特徴はニアニア感だろうか。歓迎するけどw。それはさて置き、愛と友情を感じる意外といい話であった。