蟲愛づる姫君の婚姻 (小学館文庫 Cみ 1-3 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094066524

作品紹介・あらすじ

変わり者の姫の結婚相手は隣国の国王で!?

この世には〈蠱毒(こどく)〉というものがある。壺に百の毒蟲(どくむし)を入れて互いに殺し合わせ、最後に生き残った一匹が猛毒を持つ〈蠱〉となるのだ。それを古来〈蠱術〉といい、操る術者を〈蠱師〉という。
大陸でもっとも強大な斎帝国の第十七皇女・李玲琳は、気味の悪い蟲(むし)と、その蟲から生成される蠱毒をこよなく愛し、周囲からひそかに「毒の姫」とあだ名される風変わりな姫だ。ある日、最愛の姉である斎国の女帝・彩蘭の指示で魁国の王・楊鍠牙のもとへ嫁ぐ。ところが、結婚生活は前途多難。
まず、せっかく大国から迎えた若く美しい花嫁が、華やかな衣裳やきらめく宝石よりも蟲が大好きで蠱毒をつくりまくる蠱師だと判明してしまい、魁国の者たちはドン引き。鍠牙の命が何者かに狙われている――という噂が立つと、毒殺犯の容疑をかけられた玲琳の立場はますま危ういものになって……。
運命は自分で切り開く。最強毒姫の冒険!

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代のあの物語の「虫愛ずる姫」に比べて、なんと隔絶していることだろう。玲琳は蠱毒を操る姫君で、性格も超変人。出てくる登場人物も歪んでいる者ばかり。歪んでいて芯は正常の魁王の鍠牙が、玲琳に本当の愛を目覚めさせる?いやいや、あの「幽霊伯爵の花嫁」の作者の変態の宮野美嘉がそんな物語を書くわけないぜ。この後の巻で、毒にまみれながら、超絶変態愛を追求していくんだろうな。

  • 確か自分が高1くらいのときにシリーズ物と知らずたまたま表紙に惹かれて購入した本が、シリーズ物でしかも2巻だったというのを最近知って、1巻買いました。4年越しくらいにやっと物語の始まりを知りました。2巻は今から再読しようと思います。

    蠱師であり斎の皇女でもある主人公の玲琳の突飛な行動に驚かされつつ、主人公は勿論登場人物全てのキャラにワクワクさせられながら読めてとても楽しかったです。
    ストーリーのテンポ感も非常によく、一気読みしやすい作品でした。
    私はビジュアルのキモイ虫や人に害のある虫が苦手なのですが、物語に蟲が出てくる分には全然不快感は無かったです。

    調べてみると今では12巻まで出版されているみたいなので、サクサク読み進めていきたいです。

  •  先に間違えて『永遠』を買ってしまい、こちらを取り寄せ。

     蟲毒を扱う変わった姫の物語ということですが、なかなかにブラックです(;^_^A

     こういう話もありなのかもしれないですが……。

  • まともな登場人物が一人もいないので
    共感出来ない

  • 玲琳と鍠牙の関係が堪らなく好き!
    玲琳がいないと眠れないとかドツボ過ぎる。
    寝ぼけてるときに玲琳に甘えたところは萌えた。
    もう嫌いじゃない、ってのは結構好ましく思ってるんだよね?
    屋根の上に、凹んだ玲琳を探して慰めようとしたのも萌えた。
    自分の安眠のためとはいえ、ほんと結構な執着ぶりだよなぁ。
    玲琳の首思い切り噛んだりね(笑)
    ラストの彩蘭と玲琳が取っ組み合いの喧嘩してるところに、玲琳を迎えに行ったのも良かったわ~。
    自分は解壷されたばっかでしんどいはずなのにね。
    玲琳と鍠牙の関係性ほんと良いわ。

    ラストで、玲琳が知りたかったことが分かったな。
    鍠牙に毒を飲ませていたのは母親の夕蓮だった。
    夕蓮もだいぶいかれてるよなぁ。
    でも、夕蓮に関してはまだ引っ掛かるところがあるからそれは次回持ち越しかな?

  • 出てくる人出てくる人、みーんな病んでいて、読むのにすっごい疲れます。まともなのは名前のないモブくらいか。
    こういうのが高評価で、発売後すぐに重版決定になったなんて、みんなよほど疲れていてこういうぶっ飛んだものを求めてるのかと思ってしまいました。

    病んでるキャラがいることそのものはいいのですけど、物語の一部とか登場人物のうちの何人か、という物語を深く締める感じなのは好きなんです。でも、出てくる人全部が病んでるっていうのは疲れます。読むのも面倒臭いです。会話が成立しないから何でもありだし。イタい電波系だけで物語ができないように、病んでる人しかいなかったら普通物語は成立しない。
    それが物語ができてるってことは、主人公が途中から芯のある、かなりの変わり者だけど普通の人、になってしまっているから。主人公がブレちゃってるんですよね。

    最初は、王女という生まれ育ちのせいもあって、むしろこれは敵役とか犯罪者側の傲慢さと言動だろう、という描写だったのが、途中から顔も知らない民を助けることに奔走する熱血主人公キャラに。
    自分に益のないものは顔すら覚えないという設定だったはずなのに、途中から益にも毒にもならないモブキャラまですっかり覚えていて信用までしたり。…そんなキャラじゃなかったろう、というツッコミを何度したことか。
    でも病んでる設定を守りたいのか、民を助ける理由が自分本意なもので人のためではないとか、人の中の毒がどうこうという後付けみたいな理由を語られても、ね。

    皇帝も、幼い頃からの宮廷でのあれこれで病んだみたいなこと言ってるけど、皇族なら幼い頃から命が危険にさらされていたり、兄弟親子であってももっとひどい裏切りやら何やらドロドロしたものが当然のように現実でだってあると思うのだけど。いちいち病んでいたら話にならないのでは。

    一冊で充分疲れたので、続きはパスですね。

  • うわあああ〜〜!!めっちゃおもしろかった〜〜!!!この著者さんの幽霊伯爵のヒロイン、サアラを感じさせるようなヒロイン玲琳がもう本当に魅力的で最高。すべての毒、人格の破綻した人間の毒気すら愛すところや傲岸不遜なところがたまらん。鍠牙も「嫌いだ」「信用してない」「どうでもいい」ってしながら玲琳が自分から離れることを断固として嫌がる…ってそれはもう骨抜きじゃん…って感じなのもツボ。2巻も読みます!!

  • いつも上から言う感じかわいい
    プロフェッショナルへの憧れは消えない

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 幽霊伯爵の花嫁のセアラが好きなので、あの系統の真っ直ぐに歪んだ主人公、好き。ネームドキャラに健やかな精神をした人がいなくて楽しい。

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