希望病棟 (小学館文庫 か 46-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1781
感想 : 127
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094068368

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、前作とテイストは異なる展開となる。登場人物も話もスッと入ってくる内容だった。聴診器の謎は残るが、続編ではどんな展開になるだろうか。

  • 読後感が素晴らしく心地よかった。

    綺麗ごとだけでは決して救われない人がどうやって生きて行けるのか。色々と想像を膨らませつつ一気に読めました。

  • ふと当サイトの自分の本棚を検索してみると、意外と著者の作品を読んでいました。びっくり!
    でも本作は最後はうまくいきすぎていてあまり…でした。
    その聴診器を使うと患者の心の声が聞こえる、だからなに?ってな感じでした。
    黒田医師に心の声を聞かれた患者、小出桜子と谷村貴子は病気が治り、その後の人生を自分の足で歩いていく感じはよかったです。

  • 今回は摩周湖先生のお話
    前回の公開病棟と違うのは、病気になった人が元気になった後どう生きるか

    とくに桜子の話はグッとくる
    貴子のエアコンが壊れただけで人生が狂い出した所も

    もう一度命を再生した女性たちが強く生きるお話
    摩周湖先生を読みながら応援していました!

  • 病院物かと思いきや、病院は舞台となれど、二人の患者と一人の女医の物語だった。少し考えさせられながらも興味深く読めるところは他の作品同様。
    前編に「後悔病棟」という本があるらしく、先にこっちを読んでしまったのでそれだけ残念。


  • ⭐︎3.5
     垣谷さんの作品はただ面白いだけでなく、毎回社会問題が絡められていて考えさせられます。
     今回は貧困女性が大きなテーマとなっていると感じました。
     社会人になる前から、一度多額のローン(奨学金、教育ローン等も含む)を背負ってしまうと、よっぽど高給をもらえる仕事でないと生活が立ち行かなくなりますね。その生活を打開するには、手段を選べなくなるのかなぁ。

    末期癌患者が、新しい治験に参加して、元気に生活を送れるようになっても現実は優しくないですね。

    前作より聴診器の活躍は減りますね、
    ルミ子さんより摩周湖さんの方が人の気持ちがよくわかるタイプだとわかり、クスッと笑えました。

    摩周湖のお母さんはその昔不思議な聴診器を笹田部長からまわってきて、使ったことがあると発言。
    散々後輩を空気読めないといじって来たのに、部長自身もそうだったのかと妙に納得。
    期待を裏切らない面白い結末でした。

    • あんころ餅さん
      オチが面白かったよね(o^^o)前作は聴診器の活躍が見所やったけど、今回は貧困の社会問題について考えさせられたね!!
      オチが面白かったよね(o^^o)前作は聴診器の活躍が見所やったけど、今回は貧困の社会問題について考えさせられたね!!
      2021/10/09
  • 後悔病棟の方が、好みかなぁ。でも、変わらずスラスラ読めます、

  • 後悔病棟が良かったので、その続編。
    主人公達の強さと、病気をしてかでも現実はやっぱり大変で。人は自分のためではなく、人のためなら強くなれるのかな。

  • 面白かったですが、このシリーズなら後悔病棟の方が個人的には好きでした!

  • だいぶ色んなテーマぶち込んできたなあ、というのが第一印象。とっ散らかっていると言えなくもない。
    孤児で女子高生のガン患者と、衆院議員を夫に持つガン患者と、空気の読めない発言をしてしまう看護師の視点でそれぞれ語られる物語。
    コミュニケーションの話なのかと思えば、ガンと治験の話、生き別れになった人のDNA鑑定の話、選挙の話になったり、女性の貧困問題を語ってみたり、無戸籍のこどもの話とか、もろもろ。
    ちゃんとハッピーエンド方向に向かう安心感はあります。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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