夢探偵フロイト アイスクリーム溺死事件 (小学館文庫 C な 2-4 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094068573

作品紹介・あらすじ

生まれつきの人殺し”夢売り”の最初の事件

夢科学研究所に放火してフロイト達を殺そうとした”夢売り”こと卯田姫香が、「責任をとって」と乗り込んでくる。フロイトのせいで”罪悪感”が生まれ、悪夢にうなされて眠れないのだという。
夢に出てくるのは、カラフルなメルヘン街のお菓子の家。姫香にヘッドギアを付けて脳波を調べる睡眠実験をすると、幼い頃、男の子をアイスクリームで溺死させた記憶が浮かび上がり……
これは「最初の殺人現場」だと思い出す姫香。自分は「生まれつきの人殺し」だという彼女は、どんな罪を犯したのか――!?
フロイト教授と、天才的なCGクリエイターのヲタ森、”夢”に関する卒論で卒業を目指すあかねが、悪夢の謎に迫る大人気ミステリ第4弾!

【編集担当からのおすすめ情報】
人の不幸が好物な”P臭”こと夢売りの姫香が夢科学研究所にやってきて、波乱の展開に……!?

感想・レビュー・書評

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  • 2024.04.14読了。
    夢売りの悪夢の話。根っからの悪い子ではなくてよかった。こういう性格だと助けてって言えなさそうだから、言える相手がいてよかったなと思う。夢科学研究所の人たちがいい人でよかった。
    子どもの事故は怖いと思う。こんなもので?ってもので死んじゃうんだなと。ピアノ教室のおばあさんがしたことは嫌な気しかしないけど、同じ状況で絶対同じことをしないと言い切れる気もしないのが怖い。
    子どものときの心の傷がなかったら夢売りはいい子だったのかというと、それはまた難しいところだけど、平気な顔しながら心ですごく怖がってるような子だと思うから、少しでも穏やかに過ごせるようになればいいなと思う。

  • 夢研究所の教授と助手で悪夢にうなされる相談者の真相を追うお話。

    睡眠で見る夢を具現化する方法の説明が多く事件がぼんやりしている。
    殺人未遂をした学生と仲良くする行動も読んていて疑問がつきまとい集中できない。
    そろそろこのシリーズも厳しい様子。

  • アイスクリームで溺死?本望かもしれない。フロイトシリーズ4冊目。
    前作の放火犯の夢売りの卯田姫香がやってくるところから始まる。このシチュエーションも非現実的だが・・・

    夢が脳波を画像にする。脳波が夢を画像にするのとは大きく違う。いつものあかね、フロイト、ヲタ森の3人が姫香の悪夢を解明していく。長野県警の高山刑事もアクセントになっている。

    タエちゃんの含蓄のある言葉は響いてくる。「縁は異なもの味なもの。切れるのも結ばれるのも思い通りにはならないけれど、自分からは切らないことね。誰かと縁を切ってもいいのは、相手に裏切られた時だけ。」今年は年賀状の縁を多数切ってしまったなぁ。

    解決は、代理ミュンヒハウゼン症候群による承認欲求がキーになっている。途中でわかってしまうのは残念だ。

  • シリーズ3つ目ともなると登場人物に愛着も湧いてきて、サザエさん的感覚で登場人物のやり取りをみてられる

    よく言えば安定
    悪く言えば慣れ

    トータル少し物足りない感じがしてしまったのが少し残念。。

  • 悪夢が、続く。

    夢に色を付けて、人の夢を視られるように、という
    聞くとできるのか、という実験してます。
    前回悪夢を売っていた人物が視る悪夢は
    一体本当なのか、刷り込まれたものなのか。

    驚きの状態にたどり着きますが、これはこれで
    相手もすごいです。
    普通この状態で行動する、というのは
    なかなかの感情ではないかと。
    そう思えば、そんな行動をしたのも発言したのも
    納得な感じです。
    変化を求めない人は、ひたすらにきついです。

  • アイスクリーム溺死って、言葉のインパクトはすごいけど聞いてみるとありそうな事故。
    そんで私はあの先生と同じ状況になって、絶対に人の子を傷つけずにいられる自信はないなぁ…。絶望しかない。
    このシリーズ大好きだから、次巻で最後なんてさみしすぎる。

  • 睡眠は大事。4巻もこれです。
    夢にはストレスやフラストレーションを浄化する作用があると書かれているし、夢を覚えてなくとも、睡眠中に脳のなんか…ゴミみたいのを洗い流す液が出てるらしい。寝よう。
    「夢売り」も幼少期から歪められてたってことか。代理ミュンヒハウゼン症候群、他人に対して発動するケースもあるんだろうなぁ。このお話みたく「あの子を救助する私は素晴らしいでしょう?褒めて」が強く出過ぎたり。これは闇が深い。
    夢科学研究所の3人、お人好しです。フロイト先生のお祖父ちゃんと学長とタエちゃんたち、全共闘世代だけじゃない関係があるのかな。夢の中のお祖父ちゃんが幽霊森歩き回ってるの含めて、今後描かれるのかもしれないので楽しみです。
    ペコが内定した会社、なんとなく蛇口の会社じゃない気がする…良くない気がする。。

  • 面白かったけど、うーん、普通・・・・

  • 前作の続き。
    『夢売り』卯田姫香がフロイトに言われて罪悪感を持つようになり悪夢を見るように。
    責任を取れと夢科学研究所に押し掛けたことから悪夢の原因を探ることになりますが…研究所に放火した人物をこうもあっさりと受け入れるものなのだろうかと思いながら読みました。

    タエちゃんの学生時代にびっくり。そんな時代もありましたよね。

  • ミステリー仕立てで面白かった。プリンスメルの正体が明らかに。
    あかねちゃん、オタモリさん、がなんだかんだで優しい。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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