- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094082685
感想・レビュー・書評
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高校生の早生龍平(ワセ・リュウヘイ)は170センチ120キロ。
太りすぎの体を持て余していた。
ある日、スポーツ記者である伯父の俊作からボクシングを勧められる。
迷いながら日々を過ごしていた早生は、中学生の不良に襲われ大切なマウンテンバイクを奪われてしまう。
襲われたことを誰にも言えず抱え込んでしまうが、ボクシングを始める決意を固める。
これまで「でぶ」という劣等感を茶化すことで自分をごまかしてきた。
いまだかつて経験したことのないハードなトレーニングを頑張る早生。
ボクシングを通じて成長していくこと、スポーツが教えてくれるとても大切なこと。
どんな自分であっても、自分を大切にすること。
そんなことを気づかせてくれる青春スポーツ小説です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふとっちょな高校生が一念発起してボクシングを始め、自分の人生に対して徐々に自覚的になっていく様子を描いた、青春小説という陳腐なカテゴライゼーションを嫌味なく受け入れられる小説でした。
ここでの自覚的とは、人生にはセコンドが付いていてもセコンドがリングを降りて(セコンド・アウト)相手と一対一で対峙しなければいけない瞬間がやってくること、だからこそそのための準備と気構えをしておくこと、みたいなことでしょうか。
読後感は非常に爽快で、今から振り返ると部活とか勉強とか恋愛とかほんのわずかなことしか考えてなかった、それがシンプルで楽しかった高校時代の気持ちを反芻したような感じでした。 -
少し予想とは違うお話の展開でした
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面白いけど・・・。
この作者のパターンはいつも同じ。
・ぽっちゃり系男子が主人公
・コンプレックス
・喧嘩
・葛藤を乗り越える
・結末がフェードアウト
あたりが共通点。