- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094083194
感想・レビュー・書評
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とっても退屈な話でした。平坦で、何をメインにおいて読み進めたらぃぃのかよくらわからないけど、サラっと読めるような、不思議。
その中でも、
ゼッタイの話には共感。
かつてあたしも、未来における絶対とか永遠とか、ずっととか、そういう言葉は嫌いでした。そんな言葉を容易く行ってしまう人は信じられない。だって、そのほとんどは絶対ぢゃないし永遠もない。
でもやっぱり、絶対や永遠を信じたくなる、祈りたくなるのが恋なんだなぁ。信じて疑わないことが愛なんだなぁってそう気づいたら、絶対も永遠も悪くない、信じてみたい気がしましたよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学生のカップルの話なので、読みやすいと思います!人を大切に思う気持ちが、ぎゅっと伝わってくる。心が洗われるような作品です(°ー°)☆
熊本学園大学:(みっきー) -
読みくだくのがむつかしい。
すらすら読んでいて、気がつくと小さな石に躓き続けている。
そしてまたすらすら読んでいる。
あたたかくいい感情にふれたと思うのに
淡泊な空気が流れている。
いまのわたしに合わなかっただけだろうか。 -
相変わらずの柔らかく軽い文体で読みやすかったです。
あまり大きな展開などはなかったですが、恋愛小説ってそういうものかなとも思いました。 -
大きな山場はないけれど、すっと心に入ってくるような話です!読みやすいのでスラスラ読めます!
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話が平。話に強弱が少なかったから、いまいち入り込めず。失敗やすれ違いみたいなのがなかったから、順風満帆の恋という意味では確かに『最強』の恋の話かも。
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中村航さんの作品は心を揺すられる、読み終わった時に余韻に浸るような情緒のある作品が多いですが、今回は作品を読み終わった時に余韻にひたることはなく???ばかり残りました。アンソロジーに収録されている部分は読み飛ばしてしまったせいかもしれないですね。
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《本文より》
「木戸さんといると、腹がよじれるほど可笑しいことがあった。
彼女といると、うっすら淡くどきどきすることがあった。
僕は今、何の途中にいるのだろう、と思っていた。
僕は今、どんな途中にいるのだろう、と思っていた。」
文章表現は最高です。
自分を見失うための恋愛があって当たり前なのに、デートも電話も回数制限の上付き合う・・それでいて何とか続く
→ もう少し展開が、あっといわせる何かが必要です。 -
中村航の文体はとても柔らかい。
軽いというと聞こえが悪いのだが、柔らかくて優しい感じ。
読むと気持ちが前向きになれる作品が多いのはまさにこの作者の力と言える。
本作は大学生の大野くんとその彼女の物語。
読むたびに愛おしさが溢れるのは、自分がもうそのの頃に戻れないからで、どう考えてもキラキラと輝いていて時代を知っているからだ。
僕もきっとそうだったのだ。気持ちを振り切って恋をして、変な先輩に人生訓を聞かされたり、やけにその先輩を尊敬していたり、あり溢れた時間とエネルギーを思いつくままに消化し続けた。
もう戻れないことを知っているからこそ、この小説は愛おしい。自分が大人になってしまった哀しさと引き換えに、僕はこの感傷を手に入れた。