絶対、最強の恋のうた〔小学館文庫〕 (小学館文庫 な 6-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083194

感想・レビュー・書評

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  • とっても退屈な話でした。平坦で、何をメインにおいて読み進めたらぃぃのかよくらわからないけど、サラっと読めるような、不思議。

    その中でも、
    ゼッタイの話には共感。
    かつてあたしも、未来における絶対とか永遠とか、ずっととか、そういう言葉は嫌いでした。そんな言葉を容易く行ってしまう人は信じられない。だって、そのほとんどは絶対ぢゃないし永遠もない。
    でもやっぱり、絶対や永遠を信じたくなる、祈りたくなるのが恋なんだなぁ。信じて疑わないことが愛なんだなぁってそう気づいたら、絶対も永遠も悪くない、信じてみたい気がしましたよ。

  • 大学生のカップルの話なので、読みやすいと思います!人を大切に思う気持ちが、ぎゅっと伝わってくる。心が洗われるような作品です(°ー°)☆
    熊本学園大学:(みっきー)

  • 読みくだくのがむつかしい。
    すらすら読んでいて、気がつくと小さな石に躓き続けている。
    そしてまたすらすら読んでいる。

    あたたかくいい感情にふれたと思うのに
    淡泊な空気が流れている。

    いまのわたしに合わなかっただけだろうか。

  • 【前置き】
    あれは、
    5月くらいだったかな?
    訳あって、
    フライデーを買ったんですよ。
    そこでCMされていたのが「トリガール」の映画化でした。
    その時から、
    久しぶりに会いたくなったんですよ。
    「中村航」さんの作品って、
    読みたくなるんじゃなくって「逢いたく」なるんですよ「木戸」さんに!


    【構成】
    その一、スクランブルが「大野」目線で「私」との出会いを書いてて、
    「僕」が「私」に告白をすることを決めるところまで。


    その二、突き抜けろは「大野」と「私」がつきてって、
    でも、
    ちょっと行き詰った感があって「約束」を決めて恋愛をリブートする。
    と、
    友達の「坂本」に連れられて「木戸」さんと出会う「大野」
    で、
    「大野」と「木戸」さんは「坂本」の恋の応援をする!
    そして、
    「Silent Siren」のフジヤマディスコを聞きながら富士に挑む?


    その三、春休み
    「私」は中学の時は浮かれてた。
    何に浮かれてるのかもわからんぐらいに浮かれてる毎日。
    高校生になって落ち着いて、
    それで、
    弓道部に入りまして部活頑張りました。
    高校の卒業を目の前にしたあの雪の日だけテンションがMAXになったことを覚えてる。
    で、
    大学に入ったら彼氏を作ることを決める!


    その四、最強の恋のうた
    「私」はボーリング場でバイトなう!
    で、
    「大野」に告白され、
    イニシエーションラブかもしれない恋に悩み、
    「木戸」さんに話を「大野」に聞いて、
    富士山の話も聞き、
    三大美徳の話しも出て笑、
    仲良し。


    その五、富士にいたれ
    「大野」でもなく、
    「私」でもなく、
    「坂本」のターン!
    ちゃんと、
    「木戸」さんの教えを守り、
    眼鏡をはずして、
    「刹那を生きた坂本」にカンパイ!


    【気まぐれとマグレ以外、この世に何があるんだよ】
    「木戸」さんに会える小説。
    それだけで価値があるんだ。
    かぐりんに会いたかったんだって言ってもらえる占い師になりたいですな。


    なんでしょね。
    めっちゃ「イチャイチャ」してるわけでもなく、
    はまってる感がないのに、
    「私」は確かに「大野」君にはまってて、
    ステキなキケンな恋をしてるんだね。
    「大野」君なんですが「私」なんですよ。
    「坂本」が最後に「小川」っていってたけど「私」のことかな?
    違ってたらすまん。
    気になるんだよ「小川」が誰なのか?
    普通に、
    出てきてたら本当にスマン!

  • 相変わらずの柔らかく軽い文体で読みやすかったです。
    あまり大きな展開などはなかったですが、恋愛小説ってそういうものかなとも思いました。

  • 大きな山場はないけれど、すっと心に入ってくるような話です!読みやすいのでスラスラ読めます!

  • 話が平。話に強弱が少なかったから、いまいち入り込めず。失敗やすれ違いみたいなのがなかったから、順風満帆の恋という意味では確かに『最強』の恋の話かも。

  • 中村航さんの作品は心を揺すられる、読み終わった時に余韻に浸るような情緒のある作品が多いですが、今回は作品を読み終わった時に余韻にひたることはなく???ばかり残りました。アンソロジーに収録されている部分は読み飛ばしてしまったせいかもしれないですね。

  • 《本文より》

    「木戸さんといると、腹がよじれるほど可笑しいことがあった。
    彼女といると、うっすら淡くどきどきすることがあった。
    僕は今、何の途中にいるのだろう、と思っていた。
    僕は今、どんな途中にいるのだろう、と思っていた。」
    文章表現は最高です。

    自分を見失うための恋愛があって当たり前なのに、デートも電話も回数制限の上付き合う・・それでいて何とか続く
     → もう少し展開が、あっといわせる何かが必要です。

  • 中村航の文体はとても柔らかい。
    軽いというと聞こえが悪いのだが、柔らかくて優しい感じ。
    読むと気持ちが前向きになれる作品が多いのはまさにこの作者の力と言える。

    本作は大学生の大野くんとその彼女の物語。
    読むたびに愛おしさが溢れるのは、自分がもうそのの頃に戻れないからで、どう考えてもキラキラと輝いていて時代を知っているからだ。

    僕もきっとそうだったのだ。気持ちを振り切って恋をして、変な先輩に人生訓を聞かされたり、やけにその先輩を尊敬していたり、あり溢れた時間とエネルギーを思いつくままに消化し続けた。

    もう戻れないことを知っているからこそ、この小説は愛おしい。自分が大人になってしまった哀しさと引き換えに、僕はこの感傷を手に入れた。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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