ヒルクライマー (小学館文庫 た 16-1)

著者 :
  • 小学館
3.47
  • (13)
  • (44)
  • (38)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 260
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086201

作品紹介・あらすじ

妻も娘も顧みず、四十歳で出会ったヒルクライムに全てを賭ける男。マラソンを捨て目標を失い、大学も中退した青年。そして二人を取り巻く坂馬鹿たち。彼らは坂の頂点を目指しひたすら登り続ける。「なぜ坂に登るのか?」それはロード乗りが必ず一度は直面する問いだ。なぜ重力の法則に逆らい、息も止まるほどの苦しさに耐えなければならないのか。長い坂を登りつめた果てに、待つものは何なのか。自転車で山に登る面白さに取り憑かれた作家が、自らの体験を元に描き尽くした日本初の本格ヒルクライム小説。坂に魅せられた者たちの、魂と肉体の再生の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 爽快感満載の良い小説だと思う。
    もっと描いても良かったのに端折ってしまった点が幾つかあるのは残念だ。

  • 読友さんの投稿で見て、「あのSF作家の高千穂遥がヒルクライマー??」と驚いて読んでみた。(昔、ダーティペアとか、クラッシャージョーとか読んだな、懐かしい。。)面白い!エンディングも感動したし、文庫化にあたって追加されたあとがきも驚きました。。近藤史恵さんのサクリファイスみたいに、続編がでないかな。

  • 今回もあっという間に楽しく読み終えました。このような小説なのですから、長々とした女子高生のベットシーンは無いほうが良かったと思いました。

  • リーダビリティーが高くするすると読めたが、
    フックなく読み終わってしまった感じ
    中年クライマー大作の心情は描写されるが
    ありがちな中年の悲哀にとどまっている気がするし、
    新人クライマー礼二の内面にも迫っていないから

    スポーツ小説にはある種の狂気を期待してしまう
    特にヒルクライムなんて「坂バカ」しかやらないわけで
    そこが十分に描かれていないのが残念だった

  • まあ、読めるのですが全体が一本調子かなぁ。競技に関わる人らの心の機微なんかをもう少し描いてほしかったですね。私もヒルクライムのレースには出たことがあるので著者の気持ちは解るがね…。

  • 自転車のヒルクライムにとり憑かれた人達のお話し

    自転車競技についてはマンガやら他の小説やらで知ってるけど、他の作品のような爽快感が少なめ
    家族を犠牲にしてまでやることか?
    う~ん、ハマり方が極端なんだよなぁ
    そこまでのめり込んでるのにプロにはならない(なれない?)
    あたりに覚悟の中途半端さを感じる

    奥さんの資格云々が何かの伏線かと思ったけど、何でもなかったね

    何でかわからないけど、最後にはちょっといい話系にまとめてあるあたりが気に入らない
    全くもって説明不足だなぁ

  • 「自転車に乗りたくなる」だけの本

  • ロードバイクで坂を登ることに取り憑かれた人たちの物語。
    僕的には面白く、ヒルクライムの魅力も伝わり、ロードバイクで坂に登りたくなる本でした。

  • たまたま見た栂池ヒルクライムから自転車にのめり込んだ神音大作
    家族よりも何よりも自転車を第一に過ごしてきたせいで父を嫌う娘のあかり

    物語はその数年後がメインで親友が形見として残してくれたロードに乗る松尾礼二、自転車屋のチーム練に参加するようになってヒルクライマーとして大成した大作出会う
    礼二は才能もあったが努力し、大作と純粋に勝負を望むようになる

    礼二はその間にあかりと付き合うようになりあかりは礼二を通して父の姿を見ていく

    様々な思考が入り乱れる中、全てを運命の栂池ヒルクライムレースにぶつける

    突然の性表現には好き嫌いが分かれそう

  • 20160305(2回目)
    ヒルクライム、上る楽しさ。やった人にしかわからない。
    ロードバイクは金がかかるけど、稼いで工夫してやりくりを。
    ヒルクライム参加したい。
    才能がものをいう世界であるのに間違いないけど、自分との戦いは陸上と同じように楽しめ、また怪我は可能性低い。(事故には気をつけよう)

    この小説については、大作とあかりの関係も修復されて良い終わり方。練習も詳細に書かれており、入り込めた。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年、愛知県名古屋市生まれ。大学在学中から、アニメ、SFの企画に関わる。77年、日本初の本格的スペース・オペラ『クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機』で小説家デビュー。以後SF、格闘技、自転車など様々な分野でベストセラーを送り出している。代表作に『クラッシャージョウ』シリーズ、『ダーティペア』シリーズ、『神拳 李酔竜』シリーズ、『暗黒拳聖伝』シリーズ、『じてんしゃ日記』シリーズ(一本木蛮と共著)、『ヒルクライマー』など。07年から09年まで日本SF作家クラブ会長を務める。テニス、スキー、バイク、自転車など多彩な趣味でも知られる。40代で体重増加に伴う生活習慣病の症状に悩まされるが、齢50にして一念発起、ロードバイクに熱中する。その後、わずか2年で24キロもの減量に成功、体質改善にも成功した。その過程は『自転車で痩せた人』『ヒルクライマー宣言』などの著書に詳しい。今も週に200キロを越える距離を走り、レースに参戦する現役ヒルクライマーである。現在の愛車はスペシャライズドSワークス ルーべSL3 Di2仕様。

高千穂遙の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
近藤 史恵
近藤 史恵
高野 和明
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×