- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086201
作品紹介・あらすじ
妻も娘も顧みず、四十歳で出会ったヒルクライムに全てを賭ける男。マラソンを捨て目標を失い、大学も中退した青年。そして二人を取り巻く坂馬鹿たち。彼らは坂の頂点を目指しひたすら登り続ける。「なぜ坂に登るのか?」それはロード乗りが必ず一度は直面する問いだ。なぜ重力の法則に逆らい、息も止まるほどの苦しさに耐えなければならないのか。長い坂を登りつめた果てに、待つものは何なのか。自転車で山に登る面白さに取り憑かれた作家が、自らの体験を元に描き尽くした日本初の本格ヒルクライム小説。坂に魅せられた者たちの、魂と肉体の再生の物語。
感想・レビュー・書評
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爽快感満載の良い小説だと思う。
もっと描いても良かったのに端折ってしまった点が幾つかあるのは残念だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読友さんの投稿で見て、「あのSF作家の高千穂遥がヒルクライマー??」と驚いて読んでみた。(昔、ダーティペアとか、クラッシャージョーとか読んだな、懐かしい。。)面白い!エンディングも感動したし、文庫化にあたって追加されたあとがきも驚きました。。近藤史恵さんのサクリファイスみたいに、続編がでないかな。
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今回もあっという間に楽しく読み終えました。このような小説なのですから、長々とした女子高生のベットシーンは無いほうが良かったと思いました。
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リーダビリティーが高くするすると読めたが、
フックなく読み終わってしまった感じ
中年クライマー大作の心情は描写されるが
ありがちな中年の悲哀にとどまっている気がするし、
新人クライマー礼二の内面にも迫っていないから
スポーツ小説にはある種の狂気を期待してしまう
特にヒルクライムなんて「坂バカ」しかやらないわけで
そこが十分に描かれていないのが残念だった -
まあ、読めるのですが全体が一本調子かなぁ。競技に関わる人らの心の機微なんかをもう少し描いてほしかったですね。私もヒルクライムのレースには出たことがあるので著者の気持ちは解るがね…。
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自転車のヒルクライムにとり憑かれた人達のお話し
自転車競技についてはマンガやら他の小説やらで知ってるけど、他の作品のような爽快感が少なめ
家族を犠牲にしてまでやることか?
う~ん、ハマり方が極端なんだよなぁ
そこまでのめり込んでるのにプロにはならない(なれない?)
あたりに覚悟の中途半端さを感じる
奥さんの資格云々が何かの伏線かと思ったけど、何でもなかったね
何でかわからないけど、最後にはちょっといい話系にまとめてあるあたりが気に入らない
全くもって説明不足だなぁ -
「自転車に乗りたくなる」だけの本
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ロードバイクで坂を登ることに取り憑かれた人たちの物語。
僕的には面白く、ヒルクライムの魅力も伝わり、ロードバイクで坂に登りたくなる本でした。 -
20160305(2回目)
ヒルクライム、上る楽しさ。やった人にしかわからない。
ロードバイクは金がかかるけど、稼いで工夫してやりくりを。
ヒルクライム参加したい。
才能がものをいう世界であるのに間違いないけど、自分との戦いは陸上と同じように楽しめ、また怪我は可能性低い。(事故には気をつけよう)
この小説については、大作とあかりの関係も修復されて良い終わり方。練習も詳細に書かれており、入り込めた。