人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫 た 1-5)

著者 :
  • 小学館
3.83
  • (77)
  • (106)
  • (106)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 912
感想 : 68
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094511048

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  妖精さんとのサバイバル生活がよかったです。そのまま建国する勢いで暮らす孫ちゃんの様子がほほえましいですな。
     人退シリーズは全体的にほのぼのしているのですが、その中でも細かい台詞回しや描写にロミオさんのセンスが感じられます。

  • 新書購入

     SF。まがうことなく。

     人類は緩やかに衰退し、地球は妖精さんたちのものになりました。
     主人公の女の子は菓子作りが得意な、のほほんとした人間。妖精さんと調停する役職についていて、事件に巻き込まれる。

    妖精社という露骨に妖しい会社の品物が、物資不足の村に勝手に補充され、真相を確かめるために調停官は勢揃い(主人公・祖父・助手さんの三人で)で工場に乗り込む。
     合成、着色の単語まみれのえげつない合成パン。(パンっぽい味をしていればいいという規定のもとに作られている、食べる気を削ぐパン)
     まずいジャム。
     知性をもったチキン。(首がなくて、羽根はむしられていても、元気に活動中。

     それがなんとか解決すると(妖精さんっていつも自分の作ったものに負ける)、妖精さんの人口過密問題発生。彼らの中にストレスが生まれて、イジメが~。
     爆発増殖させたのは主人公なので、妖精さんのいない地域に何人かの妖精さんを伴い、単身赴任。
     そして漂流(といっても、湖の中の島に流されただけですが)
     

     けっこう妖精さんの負の部分もわかってきた。
     可愛らしいだけではないんだなー。 仲間が死んでも気にしない。学習しない(コレ一番困るかな)。

     今回も大変おもしろいお話です。
     特に、パン工場の「一斤」のところは、吹き出さずにはいられません♪ ブラックですが♪

  • すっかりサバイバル精神たくましくなった主人公
    もうちょっとやそっとのトラブルじゃ動じなくなった姿に涙
    一端の冒険家なみに適応できちゃってる
    もともとインドア派だったのに…

    今回は妖精さんにしては珍しい姿が見られるエピソード
    あんなにほわほわしてる妖精さんでも鬱になったりしちゃうんだね、とネガティブっぽい姿が
    主人公も毎回大変な目にあってるためか危うさを感じられないくらいのサバイバーに
    タフさと図太さは流石ですね

    なんとなく今回はドラえもんを思い浮かべるような話でした

  • [購入時]
     ようやく1巻を読みかけてるところなんだけど、これはなかなか面白いですな。

    [読了時]
     割とサクサクと新展開があっていいね。あと2、3冊で完結するのかな。

  • 妖精さんが全力を出してくれます。ストーリーは無いに等しいので雰囲気だけ楽しめればよいかと

  • 続きが気になって仕方ないという物語ではありませんが、ゆるい展開のまったり進行が好きです。

  • 妖精さんとわたしのほのぼのなのにシュールな物語。
    時折顔を出すドSな主人公に笑い妖精さんの可愛さに悶え妖精さんのドライさに怯える一冊。妖精さん主人公の事好きすぎですね(笑)
    この世界観が物凄く好きだなあ。次巻で大きな出来事が起こるという予告にもワクワク。早く続きが読みたいです。

  • ありとあらゆる光景がちょっと想像してみるとあまりにもシュール。この世界観好きです。今回のクリティカルヒット:「おめーのせき、ねーです?」

  • 妖精社発の奇妙奇天烈な商品が里に出回りまたもやてんやわんやの展開。

  • 相変わらずほほえましいのに薄ら寒いこのシリーズ。
    今回はぐっと薄くなりました。青猫ボロットみたいに無限ループできるシリーズですね。

    最初のお話は妖精社のお話。
    「ずっといっしょでええやないのー」なんて言える新人類=妖精さんの可愛さは堪りません。電車の中で身悶える。
    消える人々/品のないチキンの反乱/そして消えた妖精達――と書き出すとすごいホラー。
    しかし訳が「肛門!」には吹きました。いや、意味は分かるんだけど、直訳するとマヌケだなぁ。

    次が漂流生活。
    キタコレ毎巻1話は収録されている薄ら寒い話。
    ほのぼのしてるのに皮肉じみていて、ああ人の歴史はこれの繰り返しかと泣きたくなります。
    贅沢や幸せを求めた結果、人類は衰退しました。
    文体はほのぼのしているのに、話の中身が怖すぎる。何も知らないのが怖いのか、楽さを求めることが怖いのか。
    読み終わったあとにしばらく呆然とする恐ろしさ。

全68件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

小説家・ゲームシナリオライター。代表作『CROSS†CHANNEL』『人類は衰退しました』『Rewrite』(竜騎士07、都乃河勇人との共著)『ミサイルとプランクトン』など多数。

「2016年 『アウトロー・ワンダーランド 1 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中ロミオの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×