花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094512571

作品紹介・あらすじ

戦争で街を焼かれ、家も学校もみんな失ったぼく。東京の中学校に転校する当日、ぼくを迎えに来たのは、桜色に輝く不思議な飛行兵器とそのパイロットの少女、桜子だった。「乗れ、おまえの翼だ」-桜とリンクした戦闘機の適合者として選ばれたぼくは、桜子とともにその超兵器"桜花"のパイロットとなり、色気過多の先輩や凶暴な空母艦長に囲まれ、新しい仲間と災難続きの訓練、そして激化する戦争に否応なく巻き込まれていく。時を止め、永縁に舞い散る桜とともに、戦空を生きる少年少女の、美しくもせつない物語。

感想・レビュー・書評

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  • ライトノベルにしては面白い作品だった。
    エヴァに何となく似ている気がする...のはレビュー見ている限り、私だけではなさそうだ。
    エヴァ+マクロス÷2=本作

  • 面白かった!
    杉井ヒカルってあまりいいイメージないんだけど、これは面白かった。

    何よりの見所は展開。
    途中から「え、そうなるの?」と思いも寄らない方向に話が動き、主人公の佑樹と一緒にこっちまで混乱してしまった。
    その流れの切なさや着地点、そして全体を通しての読みやすさはさすがラノベ界の大御所といったところか。

    佑樹の悩みながらも進んでいく様子や桜子のすべてを背負う覚悟も見事です。
    続きでないのかなー。

  • 日本の花である桜、ソメイヨシノをもとに生まれた兵器を使って戦う少年少女の物語。少し残酷で心が痛むけれどなんだか心に残る作品です。

  • 戦争もの?というか脳裏に某庵野監督映画がちらつきました。
    杉井さん、変わったの書くなぁ…

  • 自らの時を止めた桜と少年少女の儚い物語

  • 心理描写はほどほどに,と言うかとことん押さえる方向で,ただ淡々と描写を重ねる事で,どことなく儚げで物語を作り上げた,と言う印象。一体作者は何を描きたかったのだろうか,と考えながら読みましたが,うまい答えが自分の中で見つからない感じがしました。 物語としても,今回のこの結末にしても,桜花隊のこの先を示しているだけにしか過ぎないように感じられて。辛いものしか待っていない気がします。切ないと言うか,非常に儚い物語だなぁ,と言う感じです。それでも,光なんてなさそうな物語ですが,でも好きな物語です。

  • 日本が2分されて戦争を行なっている時代で、世界中の桜が数本を残して一斉に枯れてしまった。残された桜に選ばれた主人公等が皇国側の兵士として、エリアルフォースという桜の花びらのような飛行機に乗って戦う。
    桜に選ばれた人たちは意識を共有している。
    二巻に続いていくのだけど、一巻は仲間として戦ってたエリアルフォースの開発者の娘が、敵に捕らえられた父に会いに行って、父に人体改造されて、敵になり、主人公が殺すことで解放されて終わりみたいな話。
    エヴァンゲリオンのような構成だと感じた。内省的な主人公が外の世界に触れて、様々なことを感じるようになるけど、不条理な現実から全てを捨てて逃げようとして、でも逃げ切れなくて現実に戻ってきて・・・という感じ。

  • ★5つには何かが足りない。
    なんかこうムードだけで書いてる感じ?
    絶望感が足りないというか…
    悲壮感に酔っているというか…

  • 桜(ソメイヨシノ)がキーワードの戦争もの。 戦争ものだけあって重く儚く美しく、そんな感じ。
    主人公はエヴァのシンジ君を思わせるヘタレぶり。 だからこそ桜子や佳織や神楽の強さが引き立つのだろうけど。 ラストもほろ苦で14〜15歳の少年少女にはキツ過ぎるだろー。

    キャラの会話や近衛師団には「らしさ」を感じます。 杉井作品が好きなら楽しめるかな。

  • ティーンを凄惨な目に合わせる展開なら業界随一なんじゃないか、と思えるほど、なかなかの悲劇。中盤辺りからわざとらしいフラグ立てまくりで、ある意味順当といえば順当なんだが。
    世界観設定には少々ムリがある。ソメイヨシノをモチーフにしたトンデモ科学は綺麗だけど、戦争を続ける理由の納得感は弱め。少なくとも狂信者を産むほどの主義があまり語られていない。もし続刊があるのなら、その辺りも補完して欲しい。

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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