- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094513110
作品紹介・あらすじ
わたしは、主人公なんかじゃ、ない-。お兄ちゃんのためにすべてを捨てて漂う「神様」となったささみさん、そして、代わりに「普通の日常」を送る日留女。いびつな日常に這い寄るのは、新学期の行事「邪神オリエンテーリング」??誰かの代わりの人生であることに気づき始めた日留女、うさぎさんに憑依してのんきに暮らすささみさん、そしてささみさんのライバルでありながら、宿命の敵である情雨…。運命と陰謀に利用されているのは誰なのか。春を迎え、三年生編に突入するシリーズ第7弾。ついにある謎が明らかに。
感想・レビュー・書評
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クトゥルー神話ってこんな感じなんですね。
ついにラスボス登場です。 -
たまが、、宇宙まで届いてほしい、、想いは笑いました。未知なるものに会いたかったのですか、本当に。
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おぞましさという点では、シリーズでも屈指の巻かもしれない。特に最後のおぞましさは素晴らしく、展開も激動。続巻に期待が持てるところである。
ただ、個人的にはようやくスポットの当たった布津野弥火さんが本当にかわいそうな役どころで、普通に胸が痛かった。先々の巻で良い目を見られることに期待したい。 -
クトゥルー神話回。情雨ちゃん@がんばる。しかし、いつの間にか完全にデレてるなぁ。
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“否、それは奇妙に蠕動した地面から屹立した、無数の——触手だった。
蛸や烏賊のような、けれどそれにしても妙にでかい——人間の腕ほどのものから、丸太ほどのものまである。
先端に棘々がびっしりと生えたもの、繊毛に覆われたもの、無数のそれが縒りあわさったもの、得体のしれぬ粘液で濡れたもの……。
それらの触手に絡みつかれ、闇の奥ではわたしたちより先にこの悪夢じみた世界に迷いこんだのだろう生徒たちが、屍体のように吊りさげられて陳列されている……。
「触手プレイ、キター!」
つるぎが頭の悪いことを叫んだ。
「これだよ、これがなくちゃなクトゥルー神話は!さぁこい!待ってました!」
何でそんなに嬉しそうなの?馬鹿なの?死ぬの?
「やん、リアル触手なんて初めて見た——思ったより、その、太くて、こ、怖いよう……きゃ〜☆お兄ちゃんのえっちな触手でつるぎにいけない遊びを教えてぇええん♪♪♪」
真っ赤になって身悶えてるが、そんな場合かこれ。”[P.177]
クトゥルー神話とTRPG。
“「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!馬鹿!何が『頼まれたことは、果たせたと思います』だ!『ささみさんはもう、自分で立って歩けますよ』だ!」
『現代のトロイア戦争』の終幕で、お兄ちゃんが言ったことを、反芻して。
「ふざけんな!勝手にいなくならないでよ、ひとりで結論ださないでよ!わたしは、まだぜんぜん自立できない、だめで、未熟で——甘えたいよ!頼りたいよ、独りじゃ何もできないよ!だから、置いてかないでよ……寂しいよ!もっとお兄ちゃんと一緒にいたいよ!」
ずっと溜めこんでいた弱音を、ぜんぶ吐きだした。
がんばってがんばってがんばって、何もできなくて、失敗ばかりで、泣いてばかりで——でも、それじゃいけないって、努力して死にものぐるいで、でも苦しかったよ。
限界だよ。
もう、無理なんてしたくないよ。
「ごめんなさい、鎖々美さん」
お兄ちゃんは困ったように、素顔を晒したまま、つぶやいた。”[P.280] -
全然ライトじゃないノベルだぜ。少年漫画的な青年漫画みたいな感じかな。
なかなか一筋縄ではいかないし一枚岩でもないしなんか真のラスボスさんはなんか究極体というか完全体になっちゃいそうだしもう勝ち目見えないし絶望的って感じだしどうなっちゃうのこれー!って感じ。
構成が上手だなぁ。
ネタの仕込みも上手い。
「平和な日常」へはまだまだ遠いですなぁ……。 -
今度はクトゥルー神話。前回少なかった感のあるささみとかがみの絡みが豊富だったので俺得。
多少は神話に詳しいつもりだったけどこの話はバンバン知らない話が出てくるので楽しいです。
そしてアニメ化!!かがみとの絡みをアニメで見れる!!合法ロリなつるぎにも期待。