育ちざかりの教え子がやけにエモい (ガガガ文庫 す 6-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094518436

作品紹介・あらすじ

「ねね、お兄って童貞?」「ノーコメント」

椿屋ひなた、14歳。

新米教師の俺、小野寺達也が預かる生徒であり、昔からのお隣さんだ。

とびぬけて発育がよく、容姿にも恵まれた彼女は、何かとウワサの種になりがちで――。


「あいつ絶対ヤってるっしょ」「もう大人じゃんアレ」「小学校の時に三股かけてたって」
「ていうかヤらせてほしい」「ラブホに入るところ見たよ」「キレーだね。正直やばいね」
「なんか特別だからあの子って。身構えちゃうよ誰だって」


だけど本当の彼女は、見た目よりずっと幼かったりする。


「ねえねえお兄。だっこして、だっこ」
「しません。お前ももういい歳なんだから」
「えーなんでー!? 昔みたいにだっこしてよぅ。ねえねえ、だっこだっこ-!」


――大人と子どもの間で揺らぐ、この瞬間にしかない輝き。
――ひとあし先に大人になってしまった者にとって、それは直視しがたいほどの目映さで。


「ていうかお兄って童貞?」
「やめなさい中学生がそういう質問するの」


いつか遠いどこかへ羽ばたいていくこいつを、せめて今だけは支えてやれるように。
今日も俺は、椿屋ひなたと向き合っている。


“育ち盛りすぎる中学生”とおくる、エモ×尊みラブコメ!

感想・レビュー・書評

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  • 大人びた外見の椿屋ひなた14歳と、彼女が「お兄」と慕う隣に住む担任教師・小野寺達也24歳の交流を描く本作。会話のテンポ感とか鈴木先生らしく、読んでいて心地よい。ひなたの早熟な身体と年齢相応の心のありようのギャップがとても可愛らしい。中学2年生という子供と大人の中間にある同級生たちとのやり取りに青春を感じます。新シリーズということですが、お話しの行く末が良い意味で見えないので、今後の展開を色々と想像してしまうな。DSマイル氏のイラストもピッタリで本作の魅力をさらに高めています。次巻も楽しみです。

  • いやあ、なんか青春だねえ。
    このシチュエーションはヤバいわ。

    生まれた時から知っている年下の幼馴染の女の子が超絶美人に育って、それでも昔と変わらず戯れてきたら、どうするよ?
    これは困るよなあ。
    大人の対応も限度があるわけで。
    ひなたもわかってやってるし、ちょっと小悪魔というか、むしろ好きな相手を困らせる小学生男子的というか、ね。

    こういう経験をしてみたかといわれたら、ちょっと悩むけどやっぱりしてみたいよね笑 

    本巻では本音は軽いジャブのようにケムに巻かれたけれど、これ、どこかで決定的な出来事が待っているんだろうなあ。

    とりあえず主人公には色々な意味で頑張ってと言いたい^^

  • 14歳で170センチ越えは大きいな
    それで高跳びも140を跳ぶとは…。

    現実にいたら大変なスペック。

  • 中学教師小野寺達也とその生徒椿屋ひなたを中心とした青春小説(将来的に恋愛小説になると思われる)
    この二人、実はマンションの隣人で、ひなたが生まれる前から知っているという関係

    この二人の自宅での会話あり、学校での友人同士の会話あり、恋バナなり、告白したりされたり……といった感じで今のところはまだ青春小説かな
    ひなたが達也に恋心はまあ確定なので、今後、ひなたと達也の秘密の恋に発展するのか、ひなたが秘めたる気持ちに耐える展開になるのか、どっちでも楽しみかな

    個人的にこの著者の文章は繊細で透明感があってスッキリしていて、この作品にすごくよく合う
    心情表現もシンプルながらきちんと表現されていて、会話に混ぜ込んだり、心の声とかで説明しないでも十分わかる点は高評価かな
    【以下再読のための備忘】
    ・「いい加減にしなさい。いくらお隣同士で付き合いが長くても、教師と生徒の関係でそういうことぺらぺらしゃべるのは差し障りがあるの。ホントに発情期なのかお前は」
    ・にこーっ、と。一般人を可愛さでひとり残らず滅殺つもりか、と思えるような笑顔を残して、椿屋ひなたは教室を出て行った。
    ・「とにかくタダで聞く話じゃないと思います。女子中学生の秘密だよ?お金が取れる話だよ?何も話さないつもりならお金ください」「新手の押し売りか?ていうかむしろテロだぞ、食らった方の俺からすれば」
    ・身体の成長に追いつかずピチめになってしまったTシャツと、太ももの付け根まで露わなショートパンツ。
    ・「あーもーはい、わかった、わかりました。そこでお姫様が出てくるとか、ちょっとわたし甘く見てました。はいはいわかりましたよ、小野寺くんの立場はわかってるつもりですし、黙って帰しますとも、放流しますとも」
    ・「そうすれば確認できるよ色々と。ホントに色々ね。ぷーっくすくす!」

    【内容:アマゾンから転記】
    「ねね、お兄って童貞?」「ノーコメント」

    椿屋ひなた、14歳。
    新米教師の俺、小野寺達也が預かる生徒であり、昔からのお隣さんだ。
    とびぬけて発育がよく、容姿にも恵まれた彼女は、何かとウワサの種になりがちで――。
    「あいつ絶対ヤってるっしょ」「もう大人じゃんアレ」「小学校の時に三股かけてたって」
    「ていうかヤらせてほしい」「ラブホに入るところ見たよ」「キレーだね。正直やばいね」
    「なんか特別だからあの子って。身構えちゃうよ誰だって」
    だけど本当の彼女は、見た目よりずっと幼かったりする。
    「ねえねえお兄。だっこして、だっこ」
    「しません。お前ももういい歳なんだから」
    「えーなんでー!? 昔みたいにだっこしてよぅ。ねえねえ、だっこだっこ-!」

    ――大人と子どもの間で揺らぐ、この瞬間にしかない輝き。
    ――ひとあし先に大人になってしまった者にとって、それは直視しがたいほどの目映さで。

    「ていうかお兄って童貞?」
    「やめなさい中学生がそういう質問するの」
    いつか遠いどこかへ羽ばたいていくこいつを、せめて今だけは支えてやれるように。
    今日も俺は、椿屋ひなたと向き合っている。

    “育ち盛りすぎる中学生”とおくる、エモ×尊みラブコメ!

  • 大人びた中二女子が隣から毎日夜遅くまで遊びに来る中学教師の担任。
    さらに同僚の美人所教師からも好かれてるらしい。
    読みやすい。

  • 端的に言えば、これは朝ドラなんだと思います。

    椿屋ひなたという14歳の少女を上から、下から、右から、左から、見て丁寧に描いている。
    だから、萌えるんじゃなくてエモい。

    一番印象に残ったのは220ページの描写でした。

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